ゴルフコース・練習場
ミラクルゴルファー★まもプ(蝶首亭塗立)
上達するための要素がたくさん!河川敷コースのススメ!
河川敷コースと聞くとイメージするのはどんなことですか?
「初心者向け」「簡単」「フラット」「整備が良くない」「近い」なんて感じでしょうか。
良いイメージもありますが、ちょっと物足りないというマイナスなイメージを感じているゴルファーも多いかもしれません。
しかし、似たようなコースであるスコットランドのリンクスを見ていると、フラットなコースでも決して簡単ではない、いやむしろ難しいのではないかと感じます。
食わず嫌い的なゴルファーも多くいて、河川敷コースというと距離が短いコースも多くてやさしいと言われますが、実際にプレーしてみると「簡単じゃないよな」と思うゴルファーが多いはずです。
初心者が行くところというイメージが強く根付いている感じでもありますが、本当にそうなのでしょうか。
高低差のないゴルフの難しさ
河川敷コースというゴルフ場は、当然ですが河川の敷地に作られたゴルフ場です。
ですから河川のフラットな地形に作られるものです。
河川の増水など有事に備えた場所ということもあったりして、簡易的にとりあえずゴルフ場にしたように一般的には感じるのかもしれません。
コースの中に高低差がほとんどないので簡単(簡易的)なゴルフ場だと言われてしまうのかもしれませんね。
実際には高低差がないのでしっかりとしたショットが打てなければいけないということになるのですが……。
河川敷と言われるゴルフ場は東京を中心とした近県だけでも40以上のゴルフ場が各河川に点在しています。
そのすべてをプレーしてきたわけではありませんが、ワタシがラウンドしたり見たり聞いたりしたことの中で河川敷コースとしてのいくつかの特徴を考えると、河川敷コース特有の難易度が存在し、それらを踏まえたうえでラウンドすれば上達の大事なキーポイントが隠れていると感じています。
そんなポイントを紐解いて上達に役立てたいと思います。
コスパも最高!
第一に大きなポイントとして言えるのは、ほとんどの河川敷コースはプレー代が安い場合が多いということです。
リーズナブルにプレーできるので何度も足を運べます。これはラウンドの機会が増えるということですからもちろん上達につながりますよね。
スコアを良くするためには経験が大きなメリットとなります。
コースはフラットでも木とバンカーやクリークなどでレイアウトされています。
フラットな地形というのはクリークやバンカーが視界に入りにくいため、気が付いたらハザードにつかまっているということもありますし、しっかりとマネジメントしてボールを運ぶ必要がありますので、より技術が必要になる場面も多くなります。
河川敷ならではの難易度
コースによって違いはあるのですが、増水したり悪天候が続いたりした場合でなければ地面は硬めでランが出ることも多いので、ハザードだけでなく空中のハザードである木の枝が気になる場所へ止まることも多くなります。
転がるということは低い位置へ止まることが多くなるので、気が付かないくらいの凹みにボールが止まっていることも多くなり、ショットの難易度は上がります。
それに加えて、最近では乗用カートの乗り入れをOKにしているコースも増えてきて、フェアウェイが硬くなりランが出やすくなっていることも多いです。
確かに飛距離は出るのですが転がり過ぎることも難易度を上げることになります。
コースがフラットな分、小さなマウンドやコブが作られていることもあり、気が付かない部分でミスショットを誘発するライに止まることも多いのです。
トータルの距離は短いコースが多いものの、起伏のある小さなグリーンと絶妙な砲台グリーンはショットの正確性が問われます。
ショットの上達に
硬いフェアウェイからはかなりシビアなアイアンショットを求められることになりますので、一筋縄ではいかないものです。
小さな砲台グリーンはグリーンを外すとかなり難度が高くなり、10ヤードくらいのアプローチだとしてもマネジメントを求められることもあります。
地面が硬いことや木などに阻まれることも多いので、かなり多くの種類のショットを使い分ける必要があります。
高低や左右の打ち分けだけでなく、時には150ヤードをランニングアプローチの様にショットしたり、キックやランを計算してショットしたりと、セオリーのマネジメントだけでなく、経験やひらめきのイマジネーションを必要とされたりします。
これらはゴルフの原点である楽しみ方でもあるので、真の「ゴルフ力」を身に付ける方法の一つにもなります。
ショットが上手くいったとしても、グリーンにティフトン芝が使われていたりするコースもあり、高麗芝とティフトンの2グリーンということもあります。
河川敷コースの特徴でもありますが、これらの芝が使われたグリーンは硬く速くなる場合が多く、ショットやアプローチはスピンが効かなく止められません。
奥に外したアプローチと上からのパッティングは恐怖を感じるほど難しくなることも多いのです。
そして何より、風が吹くことが多いです。スコアを考えると風は何よりも難しい判断が要求されます。
河川敷コースで風が吹かないなんてことはほとんどないですからね。
日本のゴルフの原点かも
個人的な見解かもしれませんが、ゴルフ発祥のスコットランドのゴルフ場の原点は「リンクス」、日本でのゴルフの原点は「河川敷」なんではないかと思います。
河川敷でのゴルフを有意義に楽しくプレーしてみてはどうでしょうか?
次回からは実際にプレーした河川敷コースをご紹介しながらお得に上手になれるポイントを詳しくお伝えします。
次回は「常総カントリー倶楽部」編です。