得意のコースで、誕生日にキャリアグランドスラム達成がかかるミケルソン

悪天候で月曜日まで順延になった今年のAT&Tペブルビーチ・ナショナル・プロアマ。

ベテランのフィル・ミケルソンが今シーズン初勝利を挙げましたね。

ミケルソンはカリフォルニア州で行われるトーナメントにはめっぽう強く、今回の15勝目でタイガー・ウッズに並びました。

また、この大会は5勝目となり、マーク・オメーラにも並びました。

それにしても、この大会の舞台であるペブルビーチ・ゴルフリンクスって素晴らしいコースですよね。

今年の全米オープンもペブルビーチで開催

世界に名コースと言われるゴルフコースはいくつもありますが、帝王ジャック・ニクラウスをして、「死ぬ前にもう一度プレーすることができるとしたら、あのホールだ」と言わしめたのが、ペブルビーチの8番ホールなのです。

ペブルビーチ・ゴルフリンクスは、毎年2月にアメリカのセレブ達を招いてPGAツアーの「AT&Tペブルビーチ・ナショナル・プロアマ」が開催され、全米オープンも10年に1度くらいのペースで開催される全米屈指の名コースとして知られています。

今年の6月にも全米オープンは、ペブルビーチを舞台に熱戦が繰り広げられます。

ペブルビーチは誰でもプレーできるのですが…

ジェームス・ディーンの「エデンの東」の舞台になったカリフォルニア州モンテレー半島の海岸線に位置するこのコースは、約半分のホールが海沿いにあり、なかでもニクラウスが絶賛する8番ホールは、グリーンを狙うセカンドショットが打ち下ろしで、かつ海越えのホールです。

グリーンは小さく、少しでも右に曲げれば太平洋への海ポチャとなる、スリリングなことこの上ないホールです。

ゴルファーなら、死ぬ前に一度は行っておきたい場所ですが、ペブルビーチはパブリックコースとはいえ、世界中のゴルファーが聖地を目指すように押しかけてきますから、スタートの予約を取るのは非常に困難です。

しかも、隣接するホテルに宿泊しないとプレーできず、費用のほうも1泊800ドルくらいとかなり高額ではあります。

日本で言えば、川奈ホテルの富士コースでプレーするようなものでしょう。

ミケルソン、キャリアグランドスラム達成なるか？

今年の6月16日に49歳の誕生日を迎えるフィル・ミケルソン。

その日はなんと全米オープンの最終日なのです。

マスターズ、全英オープン、全米プロのタイトルはすでに手にしているミケルソン。

全米オープンに勝てば、キャリア・グランドスラム達成です。

長いゴルフの歴史において、4大メジャーに勝ったのは、ジーン・サラゼン、ベン・ホーガン、ゲーリー・プレーヤー、ジャック・ニクラウス、タイガー・ウッズの5人しかいません。

得意なペブルビーチで、自らの誕生日をグランドスラムで祝うことができたら、なんともドラマチックですよね。