ゴルフクラブ
Nick Jagger
バウンスを利用すれば、ラフやバンカーも簡単だ
ウェッジにもいろいろ種類があります。
ピッチングウェッジ(PW)、アプローチウェッジ(AW)、サンドウェッジ(SW)、ロブウェッジ(LW)などがあって、それぞれロフト角がPWで42~48度、AWで48~52度、SWで54~58度、LWで60度となっています。
メーカーによってはこの角度ではないものもありますが、これだけロフト差を持ったウェッジがあるのです。
ウェッジの特徴はバウンスにある
ロフト角が大きいほどボールは高く上がり、それだけ飛距離は落ちる仕組みになっています。
こうしたウェッジの一番の特色は、バウンスが付けられていることです。
バウンスとは、ソール部分の出っ張りのことです。クラブヘッドの下部をよく見ると、他のアイアンよりも分厚くなっています。
しかも、フェースの裏面に近い部分が、丸くカーブして出っ張っています。特に、サンドウェッジではこの傾向がはっきりしています。
砂やラフに潜り込まないから、抜けがいい
出っ張り部分であるバウンスが厚くなればなるほど、地面との抵抗があるため、跳ね返される構造になっています。
つまり、砂やラフの芝の中に潜り込まないで、抜けがよくなっているのです。
そのため、バンカーやラフでは、その特性を生かして振り抜きのいいショットが打てますが、硬いフェアウェイではバウンスが跳ね返されて、思わぬミスショットが出てしまうのです。
刃から打ち込んではダメ
ラフやバンカーから、バウンスを活用したショットを打つには、次のポイントに気を付けましょう。
ハンドファーストに構え、上からの軌道で刃から打ち込まずに、バウンスから地面や砂に着地するようにクラブフェースを開き気味に構えれば、抜けのよいショットが打てるのです。
クラブの底、バウンスで地面を叩いて滑らせるような感覚を身に付けましょう。