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ゴルフクラブ

Gridge編集部

「今のドライバー、本当に合ってる?」PINGのフィッティングを受けたら、本当に合う一本は意外なドライバーだった。

皆さんは、今使っているドライバーが「本当に自分に合っている」と言い切れますか?
私は「合っているつもり」で使っていました。

最近は、ドライバーの調子がイマイチ。使用中のPING G440 LSTは、ゴルフ仲間に打たせてもらった1球が良くて、試打もせず勢いで買った1本です。ところが、ここ数回のラウンドでは、左に飛んでしまうし、何より上がり過ぎています。というわけで、自分のゴルフの実力はともかく、「これ、本当に自分に合っているのか?」という疑問が出てきたので、今回、PINGのフィッティングを受けてみることにしました。
「で、どうなったの?」って?ぜひ、最後まで読んでみてください。

壁一面のシャフトに驚き

お邪魔したのは、PING直営の「フィッティングスタジオ武蔵浦和店」でした。フィッティングブースに入ってまず目に入ったのが、壁一面のシャフト、シャフト、シャフト。早速、今回担当いただいたフィッターの大嶋達也さんに聞いてみました。

私「これ、全部必要なのですか?」
大嶋さん「体格もスイングも、一人ひとり違いますからね。シャフトはドライバーからアイアンまで全て揃っているので、ここまでの数になっています」

PINGは、フィッティングして個々のゴルファーに合う1本を組んで使ってもらうのが基本的スタンスです。合わないクラブを使うと“飛ばない、方向が不安定、再現性がない”と、自分に心当たりがあることばかりが起きやすくなるそうです。

もちろんヘッドも全種類ラインナップ

最初に覆された「思い込み」は、自分の感覚だった。

というわけで、早速フィッティングがスタートしました。まずは「今の自分」のヒアリング。私の悩みは、“左へのミスが多い”“球が上がりすぎる”というもの。後、欲を言えば、“キャリーで230ヤードは安定して飛ばしたい”というものでした。

そして、大嶋さんからマイクラブでのショットを求められ3球試打。すると案の定、左に飛んでしまいます。ただし、「左に行くときはフェースが閉じて当たるので、そこまで高くは上がっていません」(大嶋さん)とのこと。自分の感覚とは異なるポイントでした。

この時はまだ、このフィッティングで自分の“思い込み”が次々と覆されるとは思ってもいませんでした。

左サイドにある白い点3つがマイクラブの結果。コースでもこうなっちゃうんですよね…。

すると大嶋さん、「ヘッドスピードは速い方なので、スペックがハマれば240、250ヤードも狙えますよ」。

おお!いきなり嬉しいお言葉!じゃあ、そうなるドライバーを見つけましょうよ!

私はLSTが合うと思っていました。でも実際は違いました。

まず最初に、私は「左へのミスを減らすならLSTだ」と思い込んでいました。でも、実際にデータを見ながら打ち比べると、結果は逆。私に合っていたのはG440 Kでした。これが、今回最初に覆された思い込みです。

ヘッド選び:G440 LST→G440 MAX→たどり着いたのはG440 K
PINGのフィッティングは、クラブを決める際に「ヘッド→シャフト(長さ→重さ→キックポイント)→グリップ」の順に詰めていくそうです。ですので、まずはヘッドから。

マイクラブ:G440 LST 10.5度(ロフト角調整±1.5度)
シャフト:PING TOUR 2.0 CHROME 65・S(60g)
グリップ:GP360 LITE TOUR VELVET ROUND AQUA

大嶋さんによると、マイクラブのG440 LSTは操作性が高いぶん、ヘッドが返りやすく、それが左へのミスの一因になっている可能性があるのとのこと。ということで、まずはスタンダードのG440 MAXを同じスペックで試打しました。ところが、テスト結果はあまり変わらず。むしろ、マイクラブよりも左に散ってしまう結果になりました。

そこでオススメされたモデルが、G440 Kです。高MOIで人気のドライバーで、操作性よりも“オートマチックに真っすぐ”打つことを可能にしたヘッドです。早速、構えてみるとややヘッドの大きさは感じましたが、実際に打ってみると違和感はゼロ。そして注目の結果は——

私「え、全然違う(上画像の青い楕円)」

1球は左に引っ掛けましたが、飛距離もさることながら、バラついていた打球が真ん中にまとまってきました。ヘッドを替えただけでこんなに変わるのか…。

ちなみにフィッティングの際は、試打クラブ1スペックにつきスイングは3球ほどなのだとか。「何球も打つと、スイングをクラブに合わせちゃうので。それだとフィッティングじゃなく練習になっちゃいますからね」(大嶋さん)。

なるほど。少ない試打で“素の状態”を見るというわけですね。というわけで、ヘッドはG440 Kに決まりました。

シャフト(長さ):標準スペックが自分に合うとは限らない。0.5インチ長い方が自分には振りやすかった。

続いてシャフト。まずは長さです。ここで面白かったのが、大嶋さんが試打の前に長さを教えてくれないこと。

私「このシャフトは、どのくらいですか?」

大嶋さん「そこはちょっと内緒で。まずは打ってみてください。先入観があると、結果に影響しちゃうので」。

私「分かりました。長くても短くても色々と考えてしまいますもんね」

そして、情報を消してフラットに打ってみると——

私「あ!いい球!」

これがしっくりきたんですよね。試打後なので、長さを聞いてみると45.75インチとのこと。シャフトモデルは同じですが、マイクラブより0.5インチ長いスペックでした。

シャフトを合わせるとさらにショットはセンターに。しかも飛距離は250ヤードを超えていました。

ここで、PING TOUR 2.0 CHROME 65・S(60g)の長さを変えてテストした結果をおさらいしてみます。

「シャフトが長いほうが飛ぶ」と聞いたことがありますが、データを見るとボール初速はほぼ同じで、むしろ短い方がキャリーは出ていました。大嶋さんによると、シャフトの長さを決める際は、ボール初速だけでなく、芯に当たる確率なども総合的に判断するとのこと。今回は私が「長い方が振りやすい」と感じたため、その感覚を尊重して45.75インチでフィッティングを進めることになりました。

これまで45.25インチを使ってきた私にとって、「0.5インチ違うだけで、こんなに振り心地が変わるのか」というのは大きな発見でした。今回はまだ初めて打った段階ですが、この長さに慣れていけば、さらに飛距離や安定性も期待できそうだと感じています。 この"本人の感覚を尊重してくれる"姿勢が、終始心地よかったです。

シャフト(重さ):重すぎても、軽すぎても合わなかった

次はシャフトの重さをフィッティング。PINGのフィッティングでは、まず「振れる範囲で重い方から」試すとのこと。重い方が手を使いづらくスイングが安定しやすいし、シャフトを軽くする調整は、後からできるということが理由のようです。

ここまではPING TOUR 2.0 CHROME 65・S(60g)でフィッティングしてきましたが、ここで、PING TOUR 2.0 BLACK 75・S(73g)と一気にスペックを上げてトライしてみました。すると、……重い。振り切れていない感じで、ボール初速も落ちて方向性もバラバラでした。

続いて試したのは、50g台の重量を落としたスペックです。ところが、今後はさらに当たらない(泣)。チョロのような当たりも出る始末で、ミスヒット連発です。

整理すると、マイクラブのPING TOUR 2.0 CHROME 65・S(60g)がいちばん良くて、一気に重くしたとたん不安定になり、軽くしたらさらにバラつくという結果に。実際に私の場合は、どちらも合わず、最初に打っていた60gのシャフトがベストという結果に。『重ければいい』『軽ければいい』ではなく、自分にちょうど合う重さがあることを実感しました。

プロのフィッティングだからできること

さて、ここからが、今回最も「フィッティングってすごい」と思った場面です。
まず、ここまでの流れをざっくりまとめてみます。

1. マイクラブ(G440 LST 10.5度、シャフト:PING TOUR 2.0 CHROME 65・S(60g))で現状チェック。 →いつも通り、左に飛ぶ。
2. 同じスペックのままヘッドをG440 MAXに変更。 →あまり変わらない結果。
3. G440 Kを試打 → 方向性が一気に改善。
4. G440 Kのヘッドでシャフトの長さを45.75インチ(PING TOUR 2.0 CHROME 65・S(60g))に → ベストな結果!
5. 70g台の重めのシャフト(70g台)に変更 → 右に散って不安定。
6. 軽めのシャフトに変更 → さらに打球がバラつく。

すると、ここで一つの疑問が。
それが「シャフトを長くして良い結果になったということは、マイクラブ(G440 LST)のシャフトを長くしても良いのでは?」ということ。
つまり「ヘッドではなくシャフトを主役と考え、シャフトが合っていれば、ヘッドはG440 LST でも良いかも知れない」という仮説を検証するわけです。手持ちのヘッドとシャフトを組み替えて“本当の正解”を探る。これぞフィッティングの真骨頂かも知れません。

そして、3球打った結果がこちら。

んー、左へのミスは減ったものの、ミスヒットがあったとはいえ、ベストだったG440 Kで45.75インチのスペックには及びません。自分に合うヘッドとシャフトの組み合わせを探ることの大切さを思い知らされました。

最後はグリップ。手のサイズを測って決める

仕上げはグリップです。手の平と指の長さを測り、PING独自のチャートに当てはめます。PINGはグリップの太さをカラーで管理していて、日本の標準は「アクア」。私の計測結果は一つ太めのホワイトでした。

しかし、グリップは普段から使い慣れているアクアの方が、違和感がなかったため、そのままアクアに決定。大嶋さんからは「チャートはあくまでも基準です。それより握り心地が最優先。ドライバーからウェッジまで太さを統一してください」とのこと。今まであまりグリップの太さを気にしてなかったのですが、これも新鮮な発見でした。

フィッティング結果で決まったドライバーはこれ

そして、たどり着いた一本がこちら。
・ヘッド:G440 K 10.5度(ロフト角調整±1.5度)
・シャフト:PING TOUR 2.0 CHROME 65(S)/45.75インチ
・グリップ:アクア

マイクラブのG440 LSTと比較して、ヘッドスピードはG440 Kが43.3m/s、G440 LSTが43.6m/s、ボール初速はいずれも62.9m/sとほぼ同じでした。
ヘッドスピードやボール初速などは大きく変わっていませんが、弾道が変わったことで、左へのミスやミスヒットが大きく軽減され弾道が安定。今回LSTでミスヒットもあったため単純な比較はできませんが、自分に合うクラブを使うことで、本来のパフォーマンスを引き出せることを実感しました。

一番印象に残ったPINGらしさ

今回のPINGのフィッティングで一番印象に残ったのは、「データで答えを決める」のではなく、「データを使って、その人に合う一本を一緒に見つけていく」という考え方でした。

もちろん、弾道計測データは細かく分析します。でも最終的なクラブ選びでは、「実際に振って気持ちいいか」というフィーリングも同じくらい大切にしていました。

大嶋さんも「PINGはフィッティングの歴史が長く、『何を見るべきか』のノウハウが蓄積されています。その上でフィッティングのデータに寄りすぎず、ゴルファーのフィーリングを大事にしています。結局のところクラブを使うのはゴルファー本人ですから。数値で良いクラブでも、振りづらければ何の意味もないです」と語っていました。

実際、私の場合もデータだけを見れば45.25インチという選択肢もあったはずです。それでも「使うのはゴルファー本人」という考え方を最後まで貫いてくれたことが、とても印象的でした。

また、グリップもチャート上ではワンサイズ太い「ホワイト」が推奨でしたが、「違和感がないなら、慣れているアクアでいきましょう」とアドバイス。

数値だけを追いかけるのではなく、「実際に使うゴルファーが気持ちよく振れること」を大切にしている。これが、私が感じたPINGらしさでした。

フィッティングは、上級者のためだけじゃない。初心者こそフィッティングを受けるべき

そして最後に、大嶋さんは初心者ゴルファーに向けてこんなことを語ってくれました。

「初心者こそフィッティングを受けるべきです。ビギナーの中には、お下がりのクラブや初心者セットでプレーを始めている方が多いと思いますが、大抵は合っていないクラブを使用しているはずです。ゴルフを始めた当初から自分に合うクラブを使った方が、上達も早くなりますよ。また、これは全てのゴルファーに言えることですが、フィッティングは一度きりのことではありません。スイングは変化していくものです。ですから、是非、健康診断のように定期的に受けていただきたいです。」

今回のフィッティングを担当した大嶋達也さん

これまで私は、フィッティングは上手な人が受けるものだと思っていました。でも、大嶋さんの話を聞いて考えが変わりました。初心者だからこそ、自分に合うクラブから始めた方が上達は早い。そんな発想は、これまで一度もありませんでした。

服は試着して買うのに、なぜかクラブは試打せずに買っていました。しかも今回分かったのは、ただ試打するだけでは分からないことがたくさんあるということ。ヘッド、シャフトの長さや重さを一つずつ試しながら「自分に合う一本」を探していく。実際に体験してみて、これがPINGのフィッティングなんだと実感しました。

「今のクラブ、本当に自分に合っているのかな?」

もし少しでもそう感じているなら、一度PINGのフィッティングを受けてみてはいかがでしょうか。ちなみにフィッティングは無料です。あなたの”思い込み”を覆す一本が見つかるかもしれません。

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