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【60度ウエッジ(ロブウエッジ)のすすめ】☆失敗しない、クラブ選びのヒント教えます。

最近、お客様のご依頼でウエッジのロフトを寝かす(角度を付ける)という作業がありました。

『なぜ、60度にするんですか?』とお聞きしたところ、『ハーフショットじゃなく、そこそこの強さで振って40〜50ヤード打ちたい』と言われました。

そうです、皆さんもアプローチのハーフショットとかで失敗された経験ないですか?

力加減で緩め過ぎて距離感が出なかったりダフったり……そこで今回は、使い方やセッティングの仕方で50ヤード以内がやさしく打てる魔法のクラブ『60度=ロブウエッジ』についてお話します。

今回も最後迄ぜひお付き合いくださいますようよろしくお願いします。

それでは、はじまりはじまり……。

その1、60度(ロブ)を入れるメリットは?

よく、『ロブウエッジは難しいよね』なんて聞きますが、これ他のクラブで言われる「難しい!」とは意味が違い、正確には『使い道が難しい!』でしょう。

ボールを打つ分には一番長さも短くロフトもシッカリと付いてますから(当たり前か)球も上手く打てるはずです。

しかし、ロフトがある分ボールの下にヘッドが入りやすく、思っているより距離が出ません。

特にラフや少しボールが浮いている状態ですと、よく言う"だるま落とし"、最悪は"2度打ち"になりかねません。

では、どこで使うの? ですが、この飛ばないことを利用して

1.普通に打って40〜50ヤードのアプローチで使う
2.バンカーが苦手で、まずは脱出優先! を狙いシッカリ打ち とにかく高く上げて脱出させる

この2つに的を絞れば上級者でなくても十分このロブウエッジを活用できるでしょう!

使い方によってはスゴく重宝します。コースでこの辺りが苦手な方や、100切りで悩んでいる人には結構効果的な1本ですよ!

その2、ソールは幅広が使いやすい

次に形状ですが、上級者の方でこだわってお使いいただいている方は別として、コレから使ってみようかな? とお考えの方にはまず、ソール幅の広いものを選んでください、とお伝えしています。

次にウエッジに重要なバウンス角ですが、8度〜10度までのものを選んでくださいと伝えています。バウンス角にはバリエーションで12〜14度近いハイバウンスモデルもありますが、『幅広ソール』には比較的小さめのバウンスがマッチしているでしょう。

なぜ、"幅広"かと言いますと、比較的力一杯ショットしないアプローチではインパクトでダフってもソールが分厚ければ滑って上手くボールを拾ってくれるからです。

逆にソール幅が狭いウエッジではソールの抜けが良過ぎて先程の『だるま落とし』になりやすいからです。

皆さんソール幅やバウンスが大きいと抜けが悪くてチャックリ等のミスになると思われがちですが、逆に幅広ソールのほうがバウンス効果もあり、球が上手くフェースに乗っかってくれますからね!

そこで、楽に使いこなすには『幅広ソール』な訳です。

その3、シャフトは重くて硬くがおすすめ

以前、この投稿内でもウエッジシャフトについてお話ししたことがありますが、私は、基本的にウエッジのシャフトは『重くて硬く』をオススメしております。

特にロブウエッジはさほど左右にバラける距離を打つクラブではないので、インパクトでシャフトが暴れない『硬め』で、テークバックして下ろすだけで勝手に下りてくる『重め』をオススメします。

今、お使いのアプローチ/サンドウエッジよりもさらに重いクラブを選んでください。

また、もし振ってて軟らかさや軽さを感じるならば、思い切ってウエッジ用のシャフトにリシャフトすることもオススメします。

ウエッジ専用設計シャフトはアプローチショットを基準に設計されているので、インパクトでのシッカリ感やスピン性能は抜群です。

『ふわっと浮いてピタッと止まる』球が打てます。ですので、ロブウエッジを積極的に使っていこうとお考えの方には、ここまでこだってカスタマイズされてもいい結果につながると思いますよ! お試しあれ。

その4、クラブセッティング、ロブを入れるなら何を抜く?

最後に、一番皆さんが困るクラブセッティングです。パターを除くルール上の決まりは『バッグに13本』まで。ならば、『ロブを入れるには、どれか1本バッグから外さなければ……』と、これは皆さんがロブを投入するにあたり悩まれることです。

まぁ、これは人それぞれのセッティングがありますので、“これが正解”なんてありませんが、ラウンド中一度も活躍しないクラブはなかったか、よーく最近のラウンドを思い出していただいて……。

よくあるのは、ユーティリティーの19度と21度で、例えばその日最初に19度を使って調子良ければ21度は一度も出番なし……とか。

使わない4番アイアンが入っていたり……そう、使用頻度の少ないクラブは思い切って信頼度の高いクラブへ変更しましょう!

僕もそうですが、ビギナー〜アベレージレベルの方は180ヤード以上打つクラブを充実させるよりも100ヤード以内のクラブを充実させるほうが結果につながります。

この辺りはパットにも影響するクラブですからね!

その5、今回のまとめ

いかがでしょうか? 出だしでも話しましたが、案外ロブウエッジって必要性を感じていない方が多いように思います。

確かに、軽く打って40〜50ヤードって、ハーフショットやアプローチウエッジのピッチエンドランでまかなえるショットですからね……。

しかし、この距離を苦手とする方にとっては、ロブを入れることで、スゴく重宝するんですよ!

ある程度の力加減で普通にショットすれば、そこそこフワッと球が上がってグリーンで止まりますからね!

まぁ、上級者はグリーン周りや速い下り傾斜などで『フワッと浮かしてピタっ』なんて使うんでしょうけどね……。

ちなみに、僕はバンカーが苦手な頃、苦肉の策でロブを使ってみたところ、いとも簡単に脱出できて、これのお陰でバンカー恐怖症を克服しましたからね!

『なぁ〜んだ、案外簡単じゃん!』なんて、試す価値ありですよ。

では、最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
また次回まで。。。
押忍・感謝