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ゴルフクラブ

Luke

あなたのゴルフクラブに魔法をかける!新発想の鉛の貼り方講座(その1)

こんにちは、Lukeです。

皆さんは自分のゴルフクラブを、思い通りにコントロールできていますか?

自分の感覚に合うクラブならスイングのレベルアップも順調に進みますが、感覚に合わないクラブを使い続けていると、レベルアップどころか逆に悪いクセがついてしまうかもしれません。

そこで今回は、もっとゴルフクラブを自在に操れるようにするために、新発想の『鉛の調整方法』を提案します。

クラブ調整の最後の仕上げは『鉛の調整』で!

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最近のゴルフクラブは、調整機能が標準装備されているものが増えて、とても便利になっていますね。

スリーブ付きのシャフトを交換したり、クラブヘッドのウェイトを取り替えたり、可変のウェイト位置を調整したりと、私たちユーザーが気軽にクラブの調整を行えるようになりました。

しかし最後の微妙な調整は、鉛のテープなどを使ったほうが、もっと「ピッタリ」と自分の感覚に合わせることができるのです。

もちろんそのような微妙な調整は、クラブセッティングのプロであるゴルフ工房などにお任せする方法もありますが、一般ゴルファーにはなかなか敷居が高いものですね。

そこで皆さんが微妙な調整を手軽にできるように、新しい発想の『鉛の調整方法』を説明するので、この機会にトライしてみませんか?

どうして鉛の調整が上手く決まらないのか?

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ゴルフクラブの『鉛の調整方法』というと、世界共通とも言える定番の調整方法があります。

たとえば、ボールをつかまえたい、スライスを防ぎたいのならばヒール側に貼る。

ボールが上がらないのなら、ソールの後方に貼る。

そんな具合に貼る場所が決められていて、誰に尋ねても同じ答えが返ってきます。

ところがその通りに試してみても、残念ながら多くのゴルファーは狙った効果が得られていないのです。

その原因はいろいろありますが、代表的なものが3つあります。

1.調整の変化量が大き過ぎる

たとえばメーカーが用意しているヘッド調整用のウェイトの重さは、2グラム単位くらいになっていますが、実は標準状態からそこまで大きく変えてしまうと、すでに適正な重さを超えている場合が多いのです。

同じように鉛で調整する場合も、1~2グラムの単位で鉛を貼ることが一般的になっていますが、その調整が本当は0.5グラムでピッタリだったかもしれないのに、2グラムも一気に変えてしまえば、その効果が得られないのは当然です。

つまり、アバウト過ぎる調整方法の考え方を変えてほしいのです。

現代のゴルフクラブはとても精密に、そして製品誤差も少なく製造されているのに、調整する段階で大きく変え過ぎてしまうと、本来の基本性能が発揮されなくなってしまうと思ってください。

2.本当の原因が特定できない

たとえばプロゴルファーならばスイングの完成度が高いので、もっとつかまるようにと、ヒール側を重くすれば、その効果が表れるのかもしれません。

ところがアマチュアゴルファーの場合は、スイングが未完成で、なおかつとても複雑にクラブを操作しています。

それゆえに、「クラブがつかまらないからスライスする」とは単純には言い切れない場合も多く、たとえヒール側に貼っても効果が表れないことも少なからずあるのです。

同じように、ボールが低いからと言って、正しい入射角ではないのに、ボールが上がるはずの調整をしてみても効果は表れないのです。

3.クラブの特性とマッチしていない

たとえばスライスに悩む人は、もともとスライスしづらい、つかまりのよいクラブを選んでいるはず。

ところが、それでもまだスライスするからと言って、もっとつかまるように調整してしまうと、それはもはや「行き過ぎた領域」になってしまい、今度は逆の作用が表れることになります。

人間の感性は正直なので、「極度につかまり過ぎるクラブ」だと察知すると、本人が自覚していなくても、逆につかまらないようにスイングしてしまうものなのです。

そんな場合は、あえてつかまらないように鉛を調整してやれば、今度は自分の感性が勝手につかまえようと反応して、よい結果になることもあります。

以上のような理由で、定説通りの『鉛の調整方法』を試しているのに、狙ったような効果を得られていないゴルファーが多くなってしまっているのです。

既成概念に縛られない柔軟な発想が必要!

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それではどのような調整方法がよいのか?

それは、従来の既成概念には縛られずに、もっと少量の鉛で、自由な発想で、自分の感性を信じて調整を行うことです。

たとえば、「プロゴルファーが1グラム単位で調整しているのだから、アマチュアゴルファーは2グラム単位で変えないと、その違いがわからないだろう……」という考え方はやめてくださいね。

プロゴルファーはスイングが安定しているから、0.5グラム変えても違いがわからないのかもしれませんが、多くのアマチュアゴルファーに試したところ、スコアが100を切れない人でも、70台の人でも、全員が0.5グラムの違いを感じ取り、扱いやすいクラブに調整することができました。

もしかしたら、スイングが不安定なほうが敏感に違いを感じ取れるのかもしれませんね。

つまり、本当に自分に合う『鉛の調整方法』は、プロの意見や既成概念には惑わされずに、自分の感性を信じて行うことがとても重要であり、そのコツさえつかめれば、魔法のように自分のクラブを思い通りにコントロールできるようになります。

次回その2では、そのコツを紹介しますので、皆さんも魔法のクラブ調整にトライしてみませんか?