ゴルフクラブ
もーりー
【ロフトピッチにこだわらない】あえてロフトピッチを揃えないウェッジ4本セッティング【用途を特化させる】
皆さんゴルフを楽しんでいますか?
こんにちは、ライターのもーりーです。
前回は“ウェッジ4本体制”を取り入れる際のクラブ選びのポイントを紹介しました。
それはずばり“ロフトピッチを揃える”ことでしたね。
しかし今回はこのウェッジ4本セッティングを少し違った角度から考えてみたいと思います。
ポイントは“ロフトピッチにこだわらない”&“用途を特化させる”ことです。
アメリカPGAツアーの実力者たちは“52度-56度-60度”の組み合わせ
ウェッジ4本セッティングはアメリカPGAツアーでも多くのツアープロたちが採用しています。
フィル・ミケルソンやアダム・スコットといったベテラン勢だけではなく、ジャスティン・トーマスやジョーダン・スピースといった若きメジャーチャンピオンたちもウェッジ4本セッティングでツアーを戦っています。
あと、日本のエースである松山英樹選手もウェッジ4本セッティングですよね。
そんなアメリカPGAツアーのプロたちですが、ピッチングウェッジの下の3本を“52度-56度-60度”とする組み合わせが多いようですね。
ピッチングウェッジのロフトが46~48度でしょうから、4本のウェッジのロフトピッチが4~6度の範囲内に収まっています。
世界のトッププロたちも基本に忠実なのね、と言いたいところですが、実はちょっと違ってたりするわけで……。
彼らがフェアウェイやラフで使うクラブはおそらくピッチングウェッジと52度、60度のウェッジの3本。
特にラフが深くてボールが止まりづらい高速グリーンが特徴のグリーン周りでは、おそらくフェースの開閉を調整しやすい60度のウェッジで対応をしているはずです。
したがって実質のロフトピッチは“46度-52度-60度”となり、アマチュアにとっては間隔が空き過ぎているかもしれませんが、ひとつのクラブで多彩な技術や距離の打ち分けを駆使できるツアープロたちには問題ない範囲なのでしょうね。
それでは56度のウェッジは何のために使うかというと、それはバンカーショット。
アメリカPGAツアーは砂が柔らかくてフカフカなバンカーが多いのも特徴です。
そのために56度のウェッジだけは他のウェッジよりもバウンス角の大きなものを選択している場合が多いようです。
このように、アメリカPGAツアーのプロたちは56度のウェッジをバンカー用にセッティングするという、用途に特化した4本セッティングになっている場合が多いのです。
バンカー専用のウェッジをセッティングする
アメリカPGAツアーのプロたちのように、バンカー専用のウェッジを用意するというのは、あバンカーの苦手な人の多いアマチュアゴルファーには、かなり有効な手段と言えるかもしれません。
例えばピッチングウェッジ(ロフト角45度前後)の下に、50度-56度もしくは52度-58度の組み合わせで2本のウェッジを選びます。
そしてこれと別にバンカー専用の56度のウェッジを加えたウェッジ4本セッティングにするのです。
56度前後のウェッジが2本という奇妙な組み合わせに感じるかもしれませんが、これをバウンス角の違うものにすることで、使い勝手はかなり変わってきます。
例えば同じロフト角56度の2本のクラブを、バウンス角の小さなものはグリーン周りで、バウンス角の大きなものはバンカーで使えば、かなりオートマチックかつミスの少ないショットが期待できそうじゃないですか? ((´∀`*))
私は“49度-53度-60度”の組み合わせ
ウェッジ4本セッティングはロフトピッチを揃えるのが基本だとは思うのですが、ウェッジ1本である程度距離の打ち分けができるようであれば、4本目のウェッジは用途に特化したものを選ぶという選択もアリなんじゃないかと思います。
ちなみに私自身もウェッジ4本セッティングなのですが、ピッチングウェッジ(ロフト角45度)より下のウェッジのロフトピッチは“49度-53度-60度”という、かなり偏った組み合わせです。
この組み合わせにしている最大のポイントは49度のアプローチウェッジ。
このクラブは110ヤードのショット専用なんですね。
お気づきになった方もいらっしゃるかもしれませんが、この49度のウェッジが入ることで、ピッチングウェッジから53度のウェッジまでちょうど4度刻み、この3本で100~120ヤードの距離を打ち分けられます。
いっぽうグリーン周りのアプローチやバンカーショットの際は、ピッチングウェッジと53度、60度のいずれかを使う(メインは53度)ので、これからすると3本のクラブのロフトピッチは7~8度で揃っています。
ショットで使うウェッジは4度刻み、アプローチで使うウェッジは7~8度刻みという、用途を限定(フルショット用)した49度のウェッジを入れているからこその4本セッティングです。
もちろんロフトピッチを揃えるというセオリーに従うのが一番なのかもしれませんが、クラブはせっかく14本まで自由に選べるわけです。
特にアプローチウェッジかサンドウェッジ1本で様々な距離を打ち分けられるようなら、“ロフトピッチにこだわらない”&“用途を特化させる”ような4本セッティングにしてみるのも面白いかもしれませんよ♪
といったところで今回はこのへんで。
それでは、また!