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【試打動画あり】2019年の注目ドライバー振り返り

2019年、ドライバーはかなり豊作と言われました。

AI技術で革新のフェースを提案したキャロウェイからはエピック フラッシュシリーズ。世界中で大活躍、注目のテーラーメイドからはM5とM6。

メジャー優勝で一気に大人気のピンからはG410シリーズ。

根強い固定ファンの多いブリヂストンからは、つかまり特化のJGR。

この他にもたくさんの素晴らしいドライバーが発売されましたが、やはり注目だった上記をいくつかピックアップして紹介したいと思います。

記事の最後に試打動画もあるのでぜひご覧ください。

キャロウェイ エピック フラッシュ ドライバー

やはり一番注目を浴びたのが、AI(人工知能)を駆使し、人類では34年かかると言われた設計をたった数週間で完成させたフェースを搭載したこのモデル。

おなじみのジェイルブレイクテクノロジー(フェース側の2本の柱)とも相まって、真芯をとらえた時の飛距離は驚きを隠せませんでした。

さらに、一昨年に出た初代エピックシリーズで「カチャカチャ」不採用となり海外から並行輸入しないと手に入れられなかったレギュラーモデルも、国内で限定ながらも発売されてうれしかったです。

限定といってもかなりの数を用意したみたいで普通に売っています。

アドレスするとこんな感じ

うっすらですが開き気味の座りですね。

ドロー、フェードどちらもしっかり狙えそうなスタンダードな座りかと思います。あえて言うならばスライサーには少し構えにくいと感じる人もいると思います。

キャロウェイ エピック フラッシュ サブゼロ ドライバー

上記のエピック フラッシュのレギュラーモデルからさらに低スピンを追求し、ソールのフェース側にスクリューウェイトを装着し重心を浅く設計したこのモデル。

「つかまる」や「弾道が高い」等の一般的に言われるお助け機能はないものの「球が高過ぎる」「フックのミスが多い」で悩むゴルファーにとっては本当に神のようなクラブでした。

キャロウェイのサブゼロシリーズは、すでに大手現行品の中では断トツの低スピンドライバーとしても認知されてきてますね。

自分がコースで使ってきたクラブの中でも最長不倒は未だにサブゼロシリーズが独占してます。

注意したいのが「低スピン」というワード。

打ち出しの高さをしっかり出せない人や元々バックスピンが少ないゴルファーが使用すると一気にドロップします。

背伸びせずにロフトの多めを選んだほうが得策です。

計測器上は「飛距離」が出るかもしれませんが「キャリー」がまったく足りない状態にもなり得ます。

試打計測する際はぜひ飛距離だけでなくキャリーにも注目してください。

一般的には、バックスピンが2000回転を下回ってくるとドロップしてキャリーが足りなくなりやすいです。

構えると

こうやって構えると結構開いてます。

スライサーの方は注意したほうが良いですね。

カチャカチャ機能を使って「+2、D」ポジションにするとフェースの開きも少し抑えられるので、結構やさしいドライバーに化けるかもしれないですね。

テーラーメイド M5 ドライバー

テーラーメイドのM5もかなり目玉でしたね。

なんといっても注目するべきは、発表会で「ツアー選手や社長は製品誤差の中でも飛ぶモデル(ツアースパイシー)を使ってる」という爆弾発言。

この製品誤差を極限まで突き詰めたのが「スピードインジェクション」というテクノロジー。

一度フェースをルール上限を超えて設計し、メーカーのクラウドから「そのフェースにはどれくらいのレジンを入れる」というデータが来る。

それをフェース端の小さな穴からレジンを注入し、すべてのヘッドがルールギリギリの反発係数に設定されるという代物です。

特にMシリーズの奇数モデルは大手クラブメーカーの中でも断トツのウェイト調整機能を搭載。

スリーブのカチャカチャ機能とセットで調整すると無限大の設定が可能になり、幅広いゴルファーが恩恵を受けたかと思います。

前作(M3、M4)から初搭載のツイストフェースも当然搭載し、ティーショットも安心してドライバーを振れる人が増えたのではないでしょうか。

構えると

スリーブのスタンダードの設定では結構開いてますね。

このことからもツアー仕様ということが感じ取れます。

カチャカチャを使ってロフトを寝かしたり、アップライトポジションにすると結構フックフェースに見えるのでこの辺も要チェックです。

テーラーメイド M6 ドライバー

M5とは相対的に、ウェイト調整機能をすべて排除し深重心低重心を追求したM6。

ソール後方に46グラムものウェイトを搭載し抜群の安定感をもたらしました。

でもM5と比べるとバランスは結構軽めに仕上がっているかと思います。

打ってみての感想ですが、初代M2、2代目M2まではつかまりがあまり良くなかった(むしろ左に行かない叩くモデル)と思っていましたが、前作M4からはつかまりが良くなりましたね。

当然ながらこのモデルもスピードインジェクションやツイストフェースを搭載し、ルールギリギリの反発を実現しつつ、多少のミスはコース内に収めてくれます。

RYOMAゴルフのD-1というモデルにソール形状が似ていることから、ある意味ではこういう設計が深重心低重心の完成形にもなるかもしれませんね。

構えると

こちらも多少開き気味でしょうか?

いくらM5よりつかまると言ってもやっぱりツアーモデルなので、スライサーがドローを打てるようなお助け機能はないように見えますね。

ピン G410 LST ドライバー

いや~、海外メジャー優勝感動しました。

当然ドライバーの人気も急上昇。元々性能が良く人気のクラブがさらに人気になりましたね。

今回ピックアップするのは、G410シリーズの中でも最も低スピンのLSTモデル。

なぜ3種の中でこのモデルをピックアップしたかというと、一番特徴的なモデルに感じたんです。

「低スピンなんでしょ」いえいえ、それだけじゃないんです。

実はこのモデルだけ他に比べてヘッド体積が5cc小さく450ccなんです。さらにライ角も1.5度フラットに設計されています。

小ぶりでフラットなライ角だとつかまりにくいイメージもありますが、ウェイト調整で何とかなるかな? と思ってピックアップしました。

余談として、あのメジャー優勝以降ピンのクラブは本当に大人気らしいですね。

特にパターのSIGMA2のアンサーモデルに至っては数ヶ月待ちで、世界中の在庫が日本に集まっているという情報も。

構えると

450ccと言っても小さく見えることはなく、結構投影面積は大きく感じました。

フェース面も、フックともオープンとも言えず結構すんなり構えることができました。

当然ですが、大きいと言ってもG400 MAXは別格なので悪しからず。

ブリヂストン TOUR B JGR ドライバー

個人的に2019年で最もおススメなのがこのモデル。

圧倒的な弾道の高さとつかまりで多くのアマチュアゴルファーを救ってきました。

このモデルも反発性能を追求し、ソールのフェース側に「サスペンションコア」を搭載し、フェースの反発をかなり高めたそうです。

後の試打動画でも映りますが、弾道の高さとつかまりは他のモデルとは一線を画します。

構えると

かなりつかまるモデルと言っても超フックフェースってわけではないようです。

この辺がツアーでも使用率がかなり高い理由になっているんでしょうね。

もちろん元々フッカーでチーピン持ちが打ってしまうと悲惨な結果になるかもしれないので要注意です。

それぞれを練習場で実際に打ってみました。

それぞれを練習場で打っています。

動画内では出しておりませんが、ユピテルの簡易測定器でヘッドスピード50メートル/秒くらいで打っております。

順番はエピック フラッシュ→同サブゼロ→M5→M6→G410 LST→JGRです。

今後はクラブに応じてヘッドスピードや打ち方を調整して試打していきたいと思います。