ゴルフクラブ
とや
口コミにだまされないで!「良いゴルフクラブ」って何?
こんにちは、ライターのとやです!
ゴルフクラブを見ていると様々な口コミを目にしますよね。
「めっちゃ飛ぶ」「初心者にはすごくやさしい」「スライスしない!」などなど。でも買ってみたはいいものの、イメージと違って失敗した人も多いんじゃないでしょうか。
それもそのはず、ゴルフクラブは人によって合う、合わないがあるんですから。
口コミからどんなポイントが読み取れるのか、そしてそれは果たして自分に合っているゴルフクラブなのか、確認していきたいと思います!
目次
ドライバーで「飛距離が出る!」という口コミは何を意味する?
「飛距離が出る!」といううたい文句のドライバー、アイアンをよく目にしますよね。
この飛距離が出るというのは具体的には何が起こっているのか、見てみましょう。
まずドライバーではスイートスポットの拡大により、ミスヒットにも飛距離のロスが出にくくなる、というポイントがあります。
これは重心を深くしたり、ヘッドやクラウンの形状を工夫したりしてゴルフメーカー各社が努力をしているポイントでしょう。
またフェースの反発をルールギリギリにまで高めて、飛距離を伸ばしている。これも飛距離が出るという口コミに由来する原因の1つです。
これらのポイントは使う人にとって恩恵がありますのでいいのですが、もう1つ注意したいポイントがあります。
低スピンで飛ばすドライバーは注意?
ドライバーの飛距離を伸ばすには、低スピンで飛ばすという理論を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
この低スピンでちょっと注意してほしいのです。
とにかく低スピンがいいわけではなく、2000回転~2500回転くらいの間に収まると一番飛ぶと言われています(ボール初速との関係もありますが)。
スピン量が多いカット軌道で打つゴルファーが、低スピンドライバーを使うと確かに効果が感じられる場面もあるでしょう。しかし逆にスピン量が少ないゴルファー(2000回転前後)が低スピンドライバーを打って飛距離が伸びるでしょうか?
実はこの場合、飛距離が落ちてしまいます。スピン量が足りなくてボールが落ちてきてしまうんです。
スピン量はスイングによって大きく変わります。アウトサイドインのカット軌道で打つ人はハイスピン。逆にインサイドアウトで、下からアッパー軌道で打つ人はロースピンとなる特徴があります。
だから「低スピン」がどんなゴルファーに対しても飛距離アップのポイントとなるか、と問われると必ずしもそうではないのです。
アイアンで「飛距離が出る!」という口コミは何を意味する?
アイアンで飛距離が出るのは、ドライバーと同じくスイートスポットの拡大です。ポケットキャビティのように、重量をヘッドの周囲に配分してミスヒットに強くした設計のアイアンですね。
これはどのゴルファーでも恩恵が受けられるポイントになるでしょう。ただこうしたアイアンは操作性が損なわれたり、見た目が「シャープではない」と敬遠されてしまう場合があるのも事実です。
ただミスヒットをしたときの寛容性の高さは、間違いなく平均飛距離を伸ばしてくれるでしょう。
飛び系アイアンは正義なのか?
ミスヒットに強い以外に、「飛び系アイアン」というカテゴリのアイアンがあります。
この飛び系アイアンは、ロフトが他のクラブ以上に立っているのが特徴で、その分飛距離がかなり出る設計になっています。
プロゴルファーの試打で「7番アイアンで200ヤード!」などという驚異の飛距離性能を誇るアイアンもあるくらいです。
どの番手でも飛距離が欲しいゴルファーには良いかもしれませんが、アイアンは本来狙った距離にボールを飛ばすクラブです。
どれだけアイアンで「飛距離が出る!」と言われても、それは飛距離を求めていない人にとっては無用の長物なのです。
「初心者にやさしい」という口コミは何を意味する?
ドライバーでもアイアンでも、「初心者にやさしい」といううたい文句のクラブがありますよね。
この初心者にやさしいクラブの特徴は2つ。
1つ目はミスヒットに強い設計になっていること。2つ目はボールがしっかりつかまること。
この2点です。ミスヒットに強い設計となっているのは先ほど述べた通りです。
ドライバーに関しては、各メーカーともにミスヒットに強い設計に進化しています。
しかし、アイアンに関してはミスヒットに強い設計のアイアンと、ミスヒットに対する寛容性を犠牲にしてまでも、操作性を重視したアイアンがあります。アイアンに関しては好みが分かれるところでしょう。
初心者にやさしい=ボールがつかまる?
ボールがしっかりつかまるから初心者にやさしいのか、と言われるとこちらも疑問符がつきます。
たしかに初めて打ちっ放し練習場でボールを打つと、右へスライスの弱々しい打球が飛ぶ人がほとんどでしょう。しかしスイングに慣れてくるとすぐに、ボールが左へ左へと行くゴルファーも中にはいます。
ボールがつかまるアイアン、というのは強いグースネックで、重心角度が大きくなるタイプ(ソールが広いものに多い)です。いわば初心者向けのアイアンとして販売されているものは、このような形状が多いのです。
スライスしないような形となっているアイアンは、ボールが右に出る人には良いゴルフクラブと言えますが、逆に引っ掛ける、フックするという人には良いゴルフクラブとは言えません。
しかも中級者以上の実力を持つゴルファーだって、つかまりが良いクラブを求めている方はたくさんいます。
自分のタイプを分析 弱点を補うクラブ選びを
ゴルフクラブは万人に合うようには作れません。
だから口コミで「最高!」と書かれていても、あなたに合うかどうかは分からないんですよね。
だからこそクラブを選ぶとき、まずは自分のタイプを分析してみるのをおすすめします。
まずはスライスが多いのか、フックや引っ掛けが多いのか。アイアンでは飛距離が欲しいのか、操作性を求めたいのか、などです。
すると自分の弱点やクラブに求めるポイントが見えてくるはず。
弱点やクラブに求めるポイントを補ってくれるクラブを選ぶのが、あなたにとっての「良いクラブ」と言えるわけなんですね。
口コミにだまされず、自分にマッチするゴルフクラブと出会えるといいですね。