ゴルフクラブ
ロマン派ゴルフ作家の篠原
新・貧打爆裂レポート『NEW SUPER egg ボールとフェアウェイウッド』
今回の貧打爆裂レポートは、2019年7月19日に発売されたプロギア『NEW SUPER egg ボールとフェアウェイウッド』です。
いつものようにコースに持ち込んで、ラウンドしました。
非公認の飛距離の実態を明らかにします。動画も含めて試打レポートします。
スプーンと同じ飛距離が出る5番ウッド!
プロギア『NEW SUPER egg フェアウェイウッド』のほうから紹介します。
試打したのは、ロフト角17度の5番ウッドです。他に15度の3番ウッドもラインアップされています。
カップフェース構造で、高反発違反になる数値まで反発するように作ったそうです。
構えてみると、大きく見えるシェイプで安心感があります。薄めのヘッドですが、それが強調されてはいません。違和感なく、スッとアドレスできます。
打ってみると、最初に驚くのは、打音です。
きれいな高音で、音量も大きめです。フェースの高反発で、初速が速くなった気がします。
ティーアップすると高弾道になりますが、芝生の上から打つと、想像していたよりも打ち出しから高いボールになるわけではありません。
伸びのある棒球というと矛盾しますが、伸びのある弾道で、ボールがなかなか落ちてこない感じなのです。
楽々200ヤードを少し超えたところに着弾しました。
『NEW SUPER egg フェアウェイウッド』は、かなり飛ぶスプーンと同じぐらい5番ウッドで飛ばすことができます。
個人的に好感触だったのは、振っても、軽くドローをする程度で左に強いボールが行くことがなかったことです。
また、右に抜けるようなボールも出ません。
つまりは、真っすぐ飛んでいきやすいフェアウェイウッドなのです。
スプーンは苦手だけど、フェアウェイウッドで飛距離がほしいと願っているゴルファーにオススメです。
ルール適合クラブではないので、使用する場合は、十分に周囲の理解を得てからにしましょう。
プロギアは、フェアウェイウッドを作るのが上手です。単純にやさしくて、良いフェアウェイウッドだと思いました。
楽々と打てて、かつ飛距離がしっかりと出る『NEW SUPER egg フェアウェイウッド』は頼もしいです。
ラウンドしながら、3番ウッドも打ってみたいと思いました。そう思わせるほど面白いクラブでした。
2ピースボールでも飛ぶのか? 2ピースだから飛ぶのか?
動画を見てください。
『NEW SUPER egg ボール』も、非公認球です。
高反発の『NEW SUPER egg 480 ドライバー』と『NEW SUPER egg フェアウェイウッド』とセットで使ってみました。
結論から書きますが、2ピースということで、少し打ち応えは硬めに感じました。そして、打音の音量も大きく、懐かしさを感じました。
昭和の頃には、こういう感触のボールはたくさんありました。ゴルフ歴が長いシニアゴルファーには、昔取った杵柄的なボールとして重宝する可能性を感じました。
もちろん、飛びます。初速が上がっているという印象より、適度な浮力とのバランスの良さを感じました。
『NEW SUPER egg ボール』は、飛ばすことに特化したボールだと考えて、他の部分では期待していませんでしたが、動画でプレーしている様子がわかると思いますが、飛距離以外の要素も十分でした。
ツアーボールのようなレベルで性能比較するのは邪道です。
ただ、普通にラウンドするのであれば、飛ぶだけではなく、コントロールして、乗せて、寄せて、入れるという最低限の性能はクリアしています。
よくよく考えてみれば、2ピースボールのテクノロジーは、過去の蓄積があるのです。
熟成したテクノロジーで、2ピースならではの完成されたボールを作ることは、そんなに難しくないのかもしれません。
『NEW SUPER egg ボール』は、面白いボールです。
2ピースだから飛ぶ、と感じました。
令和の新元号の元で、忘れていた2ピースの復活というだけでも楽しくなります。
そうなってくると、『NEW SUPER egg ボール』が、非公認球であることが、少し残念です。
『NEW SUPER egg』のクラブのために生まれたボールかもしれません。
クラブを使用しているゴルファーは、2ピースだから劣っていると決めつけずに、このボールを使ってみてほしいです。飛ぶことは間違いありません。