ゴルフクラブ
オニオンスライス
THE MAKING! ゴルフクラブのできるまで!
「THE MAKING」という動画シリーズをご存知でしょうか?
「身近なモノが、どの様な技術を使って作られていくのかを追います」をキャッチフレーズに、身近にある様々なものが「できるまで」を追っている、とても丁寧な取材に基づき制作された人気シリーズです。
国立研究開発法人 科学技術振興機構という少し硬いイメージの団体が作成しているこのシリーズは、どの作品も大変興味深く、一度見始めるとなかなか途中で止めることができないスピーディーな編集も見事です。
「身近なモノ」といってもピンときませんか?
例えば、
・トマトジュースができるまで
・コーンの缶詰ができるまで
・将棋盤ができるまで
・紅茶ティーバッグができるまで
・ドッグフードができるまで
・野球ヘルメットができるまで
・木琴ができるまで
などなど。なかには、
・画鋲ができるまで
・朱肉ができるまで
・日傘ができるまで
のような、マニアックなものも多く、300以上の動画が制作されています。
演出に凝ることもなく、事実をシンプルに伝えることに特化したコンセプトは清々しさすら感じさせてくれます。
ゴルフクラブができるまで
「兵庫県市川町は昭和3年、ゴルフクラブを日本で初めて生産」
というメッセージで、まず心をぐっとつかまれてしまいます。
そしていきなり暗い部屋に寝かされている「材料の炭素鋼」のアップ。
のんきなBGMとは裏腹に、いやがおうにも高まる緊張感!
このビデオの撮影協力をされているのは、兵庫県市川町の共栄ゴルフ工業株式会社。
共栄ゴルフ工業株式会社のホームページにも「創業から今日まで60年、鍛造・研磨・メッキそれぞれの匠(マイスター)が手がける軟鉄鍛造アイアンヘッドを造り続けています」と力強く明記されており、日本で唯一、全行程を自社で行いクラブを生産している会社です。
それぞれ熟練の職人さんが、淡々と工程を遂行していく光景は、まるで映画を見ているよう。
作業をされている匠達は、その道では超がつく一流の職人さんなのですが、この動画の中には名前すら出てきません。
そこがまたしびれてしまいます。
ゴルフクラブができるまで!
14分の動画でしたが、あっという間ではなかったでしょうか?
特に印象に残ったのが、ライ角とロフト角の調整の過程。グイ、グイと一発で決めてゆく職人の感性と技術には、感動いたしました。
仕上がったクラブの神々しさは、まさに匠の魂が宿っているかのようでした。
まとめ
普段あまり気にすることのない、クラブを造る工程をご覧いただきましたが、いかがでしたでしょうか?
大手クラブメーカーの工場は、もっと大きくてスタイリッシュかもしれません。
しかし匠の手を経て、ゆっくりと、丁寧に、愛情を込めて仕上げられたクラブを見ていると、性格も良さそうに見えてくるから不思議です。
共栄ゴルフ工業株式会社はOEM(他社ブランドの製品を製造すること)もしているので、もしかしたらあなたのお気に入りの“あの”クラブにも匠の魂が宿っているかもしれません。