Gride

gettyimages/484945872
getty

初心者

Nick Jagger

どうしてグリップは緩く握ったほうがいいのでしょうか?

グリップを握る時の強さを「グリッププレッシャー」といいます。

グリッププレッシャーについては、昔から「小鳥を両手で包み込みような強さ」だとか、「幼い子供の手を引く時の強さ」などと表現されてきました。

要するに、優しく緩く握りなさいということです。

グリップに力が入ると、上体の筋肉が硬直する

getty

もっと具体的に「力いっぱい握り締めたときを10とすると、2か3くらいの力」のように言われることもあります。

グリップを強く握ると、前腕の筋肉が硬直するだけでなく、肩回りの筋肉も硬直してしまいます。

それでは、バックスイングで肩をスムーズに回すことはできません。

さらに腕に力が入っていますから、体は十分回っていないのに、腕の力でクラブを振り下ろしてしまうという弊害も出ます。

これはもう最悪のスイングで、飛距離も出ませんし、ボールもどこへ飛んでいくかわかりません。

緩く握っていると、ミスヒットに対応できる

getty

グリップは緩く握ってこそ、クラブヘッドが走り、飛距離も出ることを忘れてはいけません。

グリップを緩く握るのは、ボールをミスヒットした時、とっさの対応ができるという利点もあります。

上級レベルになりますと、スイングで体が先行したり、上体が起き上がってしまったときに、反射的にリストを返すことで、ボールが右にプッシュアウトしないようにすることがあります。

逆に、インパクトでとっさに片手を離してボールが左に行くのを防いでいるシーンもテレビ中継などでよく見かけますよね。

特に右手は添えているだけでいい

getty

まさにコンマ何秒の世界の対応ですが、そんな器用なことができるのも、グリップを緩く握っているからです。

もし、グリップを強く握っていたら、とっさにリストを返すなんてことはできません。

また、とっさに手を離すことも難しいでしょう。

特に右手は緩く、ただ添えているだけというプロはたくさんいます。

逆に言えば、手はそれくらい器用で賢いということです。

もちろん、ゴルフスイングにおいて、手打ちはいけませんが、体がミスをした時は、手が助けてくれるのです。

力を抜いてグリップする。言葉にすると簡単ですが、この感覚をつかむには時間がかかるかもしれません。

練習する時に常に意識するところから始めてみましょう。