初心者
おっ3
ゴルフ特有の言い回しの意味するところ!~払い打ち~
勝手にシリーズ化『ゴルフ特有の言い回しの意味するところ!』第5弾は、払い打ちです。
「ダウンブローだ!」「いや、今は払い打ちが主流だ!」と、何に耳を貸せば良いのかわからなくなりますよね。
アマチュアは、スイングのバリエーションを増やすような戦略は取れません。
では、どうすれば・・・。
ボールのどこに当てるイメージですか?
『払い打ち』と言うと、クラブヘッドを地面とほぼ平行に入れて、インパクトゾーンを長く取り、ロフトにボールを乗せるイメージでしょうかね?
でも、ちょっと待ってください!!
昨年惜しまれながら引退した、元世界ランキング1位の宮里藍プロの写真をご覧ください。
言わずと知れたフェアウェイウッドの名手のインパクト直後をとらえた写真にターフが写っていますよね?
払い打ちって、ターフを取らないイメージをお持ちの方が多いと思います。
でも名手がターフを取っています。当然、我々と違って「ダフっちゃいましたっ!」というはずもありません。
ではナゼ?
クラブヘッドが描く弧を意識した事ありますか?
PGAで初優勝を遂げた小平プロは、日本では飛距離と方向性を兼ね備えたショットメーカーですよね。
身長は170センチと日本人男性として平均的ですし、筋骨隆々でもありません。
最新のテクニックを身に付けている事は当然ですが、クラブヘッドが描く弧の大きさが一般アマチュアよりもかなり大きい事がおわかりになりますか?
この弧が大きければ、必然的に『払い打ち』に近い軌道が作られるのです。
ゴルフボールをイメージしてください。赤道より下はわずかな距離で接地しています。
しかし、同様の事をバスケットボールで想定すると、接地するまでに少し距離があります。
バスケットボールのように大きな弧でヘッドが下りると『入射角』が緩やかな、払い打ちになります。
我々アマチュアは、スイングアークを大きくする事で、払い打ちを身に付けた方がメリットが多いと思うのです。
ターフの有無は関係ない!
払い打ちでも、ショートアイアンならばターフを取ります。
往年の名手、ニック・ファルドのアイアンショットは、きれいにターフを取りにいっています。
ファルドは、当時ボディーターンスイングで世を席捲した、デビッド・レッドベターの一番弟子と言っても過言ではありません。
もちろん、腕力を活かした急激なダウンブローなんて絶対にやりません。
フェアウェイウッドやハイブリッドは、ソールの後方を滑らせるようなイメージを持つと、リーディングエッジが刺さる事もなくソールが芝の上を走り、ロフトにボールを乗せてボールをヒットする事ができます。
一方でアイアンショットの場合は、シャフトが短くなる事やヘッド形状が異なる事もあってターフを取る事が多いと思います。
払い打ちの基準は、ターフを取るか取らないかではなく、ヘッドの軌道の問題です。
もちろん、ヘッドの軌道を作るのはゴルファーの身体の動きです。
無駄な手先の動きを消し、肘をたたみ、上下の捻転差が自然発生する膝と肩の使い方を身に付け、下半身と左サイドの正しいリードを作ると、払い打ちはおまけでついて来ると思いますよ。