初心者
LITTLE RED BOOK
【126切り講座】ドライバー買い替え五箇条
ゴルフのベストシーズンになりましたね。
今シーズンこそ、「126を打たないゴルフ」を目指しましょう。
「スコア126」は周囲に迷惑をかけず、自分も楽しくプレーできる最低基準です。
そのためには、もう少しドライバーの飛距離が欲しいですよね。
飛距離を伸ばすためには、ドライバーの買い換えは有効な手段の1つです。
今日は、ドライバーを買い換える際の鉄則、五箇条についてお話しします。
目次
その1:必ずプロのフィッティングを受けること
ドライバーを買い替える際には、必ずプロのフィッティングを受けてください。
メーカーの直営試打室に行けば、メーカーの認定フィッターさんがいらっしゃいます。
また、大手のゴルフショップにも専門のフィッターさんがいるところが増えています。
フィッティングを受ける機会がない、時間がない、面倒臭い、恥ずかしいという人もいるかもしれません。
しかし広告に踊らされて毎年の新製品に飛び付いてばかりいると、いつまでも迷走を続けることになります。
ドライバーは、決して安くはない買い物です。
きちんとフィッティングを受けて、自分に最適なドライバーを見つけてください。
その2:必ず現在のドライバーを持参すること
フィッティングを受ける際には何らかの「基準」が必要です。
必ず「現在のドライバー」を持参してください。
もし持参できない場合は、現在のドライバーのモデル名をメモして持参してください。
そして現在のドライバーの「総重量」くらいは計測しておきましょう。
ドライバーの総重量はキッチン秤に載せれば簡単にわかります。
フィッティングに手ぶらで来る人が多い事に驚かされます。
せっかくのフィッティングの機会なのに、何の準備もせずに受けるのは、あまりにももったいないとは思いませんか?
その3:カウンセリングでは、自分のゴルフの何を変えたいのかを明確にする
病院で医者に掛かる時、自分の症状を説明しますよね。
ゴルフのフィッティングも、最初のカウンセリングがとても大切です。
普段のゴルフで何に困っているのか。自分のゴルフのどこをどのように変えたいのか。
フィッティングに行く前に、これらの問いにまず自問自答してみてください。
ゴルフクラブ選びには「これが正解」というものはありません。
ある性能を優先すると、別の性能は犠牲になります。
明確な方針がないと、フィッティングの方向性が定まらないのです。
その4:ドライバーの試打では、バックスピン量に注目する
カウンセリングを終えて、いよいよ試打と計測です。
飛距離を決めるのは「ボールの初速、打ち出し角度、バックスピン量」の3要素であることはご存知の人も多いと思います。
最新のシミュレータを使うと、打った球の軌跡とともに、これらの数値が画面に表示されます。
ここでたいていの人は、自分の「飛距離」を見て一喜一憂しているようですが…。
皆さんは、ぜひ「バックスピン量」に注目してください。
ボールの初速はヘッドスピードとミート率の掛け算なので、その人の体力と練習量でほぼ決まります。
一方、バックスピン量はドライバーのヘッドやシャフトの組み合わせによってかなり顕著に変化します。
従って、今の体力と技術を前提にフィッティングする際には、ボールのバックスピン量を最適化することに力を注ぐべきなのです。
バックスピン量が毎分2000回転前後になるドライバーを見つけることができたら、あなたの現在の力で最大のキャリーとランをもたらしてくれるはずです。
その5:カスタムシャフトを選ぶ場合は、フェアウェイウッドの総重量にも気を配る
最後に、ドライバーの買い替えでカスタムシャフトを選んだ場合に、極めて多く見られる失敗例をご紹介します。
「折角ドライバーを買い換えるんだから」と量販店で薦められて、予算いっぱいの高価なカスタムシャフトを奢(おご)る人が割とたくさんいらっしゃいます。
ところがこの時、ドライバーとフェアウェイウッドとの重量差のことをすっかり忘れている人が多いのです。
ゴルフクラブは概ね、1番手(半インチ)ごとに5~7グラムずつ重くなるように重量フローが設定されていることが理想です。
ところがドライバーに64グラムのカスタムシャフトを選択する一方、フェアウェイウッドが50グラムの純正シャフトだったら、どうなるかというと…。
ドライバーのほうが3番ウッドより重くなってしまい、重量フローが逆転してしまうのです。
ドライバーの買い換えでカスタムシャフトを選択する場合は、フェアウェイウッドとの重量バランスも頭に入れておいてください。
このコラムを読んだ人は、次回ドライバーを買い換える際に、この五箇条を実践してみてください。
皆さんの明日のゴルフのお役に立てれば幸いです。