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初心者

seamoon

ゴルフ初心者の練習はアイアンで!スイングの基本が身に付く上達練習法

ゴルフを始めたばかりの初心者のみなさん! ゴルフを始めようと思ったきっかけはさまざまあると思いますが、まずはボールが上手く打てるよう、練習をすることから始めましょう。

こちらの記事では、初心者向けのスイングについての基本と、それが身に付くアイアンの練習方法をご紹介します。

ゴルフを始めるのはいいけれど、どうやって練習するの?

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ゴルフを始めてすぐすることは、練習です。

もともとスポーツに打ち込んでいたという人は例外かもしれませんが、多くの人は、いきなりクラブを持ってコースに出ても、まともにボールを飛ばすことすら難しいです。

けれど、では練習をしろと言われても、練習自体何をどうしたらいいのかわからないですよね。

ゴルフクラブのセットには何本もクラブが入っていますが、まずは、「アイアン」と呼ばれるクラブを使って練習していきましょう。

アイアンとは?

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いろいろな種類のあるゴルフクラブの中の一種であるアイアンとは、ゴルフクラブセットの中の、鉄でできたヘッドを持つクラブです。

ほとんどのゴルファーの、最大14本のゴルフクラブセットのうち、アイアンは、最も多くの割合を占めていると思います。

ゴルフクラブでは、グリップとヘッドをつないでいる棒のことを「シャフト」と呼びますが、このシャフトの長さと、ボールと接触する「フェース」面の傾き(ロフト角と言います)に応じて、飛距離が変わります。

それぞれのアイアンヘッドには数字が割り振られており、これを「番手」と呼びます。

たとえば、9番の数字がつけられたアイアンであれば「9番アイアン」。飛距離が大きくなるにつれて、8番、7番……と、数字が小さくなっていきます。

アイアンの役割

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ゴルフクラブの中のアイアンは、方向性や距離を確実に出し、狙ったところにボールを落とす、という役割を担います。

後ほどご紹介しますが、ゴルフクラブセットの中には、アイアン以外にもドライバーやフェアウェイウッドなどのゴルフクラブもあり、それらは、直接グリーンを狙うというよりは、ボールをなるべく遠くへ飛ばすという役割を持ったクラブです。

それらでボールを飛ばした後、直接グリーンにボールを乗せ、バーディやパーを取りやすくするということを、アイアンで行います。

グリーン上のカップとボールの位置により、パター数が1回にも3回にもなるため、狙ったところにボールを落とすというアイアンの役割は、ゴルフにおいてとても重要なものです。

アイアンの種類と特徴

一口にアイアンと言っても、アイアンには、ヘッドの形状により、大きく3つの種類が存在します。

・キャビティアイアン
・マッスルバックアイアン
・中空アイアン

1つ目は「キャビティアイアン」です。

ヘッドの背面部分を削って重量を外周に配分することで、多少芯を外しても飛距離が落ちづらいため、初心者にオススメのアイアンです。

クラブヘッド自体も大きめに作られているため、スイートスポットもその分大きいのが特徴です。

2つ目は「マッスルバックアイアン」です。

キャビティアイアンに比べてシャープで薄い形状のヘッドをしています。ボールの操作性に優れ、スピンをかけたり、意図的にボールを曲げたりしやすいヘッドです。

ヘッドが小さい分芯を外すと極端に飛距離が落ちてしまうため、どちらかと言うと上級者向け、初心者には難しいアイアンと言えるでしょう。

3つ目は「中空アイアン」です。

中空アイアンは、ヘッドの内部が空洞になっているもので、弾道や飛距離が安定しやすいという特徴を持っています。

キャビティアイアン同様やさしめのアイアンとされていますが、キャビティアイアンに比べると若干弾道が低くなりやすい傾向があります。

これからアイアンを選ぶという方は、使いやすさの点から、キャビティアイアンを選ぶことをおすすめします。

アイアン以外のゴルフクラブには何があるの?

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ゴルフクラブには、アイアン以外にもそれぞれ特徴を持った種類のものが存在します。

アイアン以外のゴルフクラブにはどんなものがあるのか、その特徴を見ていきましょう。

ドライバー

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ゴルフクラブの中で、一番ヘッドが大きくてシャフトが長く、重量が軽いゴルフクラブが、「ドライバー」です。

最も飛距離が出るゴルフクラブのため、主にショートホール(パー3)以外のミドルホール(パー4)、ロングホール(パー5)のティーショットで使用されます。

ティーペグによって地面から少し浮かして設置されたボールを、ティーインググラウンド(ティーイングエリア)と呼ばれるティーショットの専用エリアから打ち、そのホールのプレーをスタートさせます。

ドライバーは平坦な場所から浮いているボールを打つため、「やさしい」と考える人もいますが、飛距離が出ても曲がってしまうとOBとなりペナルティを受けるリスクなどの危険もあるため、ドライバーの精度は、スコアに大きな影響を与えます。

フェアウェイウッド

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ドライバーを少し小ぶりにしたようなゴルフクラブが、「フェアウェイウッド」です。

人によっては、クラブセットの中に2本、3本と、番手を変えて複数入れている人もいます。

フェアウェイウッドは、その名の通り、ドライバーで打ってフェアウェイに置かれたボールを飛ばしていくゴルフクラブです。2打目に使われることが多いです。

番手によって、2番ウッドを「ブラッシー」、3番ウッドを「スプーン」、4番ウッドを「バフィー」、5番ウッドを「クリーク」と呼び分けます。

地面から打つことでドライバーやアイアンと比べて難しいと感じることも多いクラブですが、使いこなすと大きな武器になってくれます。

ユーティリティ

ユーティリティは、フェアウェイウッドとアイアンの間の距離を埋めるために作られた、ゴルフクラブの中では比較的新しいジャンルのクラブです。

5番アイアンなど長い番手のアイアンが苦手な人がそれらの代わりにセッティングに加えるなど、打ちやすく、欠かせないクラブとして人気です。

ウッドタイプとアイアンタイプのユーティリティが存在し、ウッドタイプは高弾道、アイアンタイプは強い弾道が出やすいなど、それぞれの特徴を持っています。

ユーティリティでどんなボールを打ちたいか、またはフェアウェイウッドが得意な人はウッドタイプ、アイアンが得意な人はアイアンタイプと、自分はどちらのタイプが操りやすいかを見極めて選択していくといいですね。

ウェッジ

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ウェッジとは、短い距離を打つ専用のクラブで、アプローチショットやバンカーショットで用いられるクラブです。

一般的に、ロフト角により、ピッチングウェッジ、アプローチウェッジ、サンドウェッジなどの名前が付けられています。「50度」、「56度」というようにロフト角で呼ばれることもあります。

ロフト角と名前の目安は、およそですが

・42度~49度:ピッチングウェッジ
・50度~54度:アプローチウェッジ
・55度以上:サンドウェッジ

となっていることが多いようです(60度以上を「ロブウェッジ」と呼ぶこともあります)。

アイアンと同じく鉄のヘッドでできており、シャフトも短く重量は重いです。

ボールをふわっと上げてグリーンに落としたり、スピンをかけて狙った場所にボールを止めることに長けています。

パター

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ゴルフ経験がなくても、パターは知ってる、という人も多いでしょう。

ドライバーとフェアウェイウッド・ユーティリティが「飛ばす」、アイアンやウェッジが「運ぶ」クラブであるのに対して、パターはグリーン上のボールをカップに「入れる」役割を持ちます。

ピン型やマレット型などヘッドの形状に違いがあり、打ち方も、インに引いてインに打つ、真っすぐ引いて真っすぐ打つ、など違いがあります。

「パット・イズ・マネー」という言葉があるくらい、パターの1打はスコアに大きく影響するものです。

自分の打ちやすく、真っすぐ打てるパターはどれか、いろいろな長さやヘッドの形のパターを試して打ってみることをおすすめします。

ゴルフはアイアンで練習しよう! その理由

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さて、簡単にそれぞれのゴルフクラブの種類や特徴を紹介しましたが、多くの種類があるゴルフクラブの中で、なぜ、練習はアイアンがおすすめなのでしょうか?

ゴルフをするからには、ドライバーでカッコよく飛ばす練習がしたい! そう思う人もいるはずです。

しかし、ドライバーは主にティーインググラウンドでのショットに使用されるため、18ホール中、ショートホールを除く、最大14ホールでしか出番がありません。

アイアンでの練習をおすすめするのは、アイアンは、ドライバーに比べてゴルフクラブの中でも占める割合が多く、ティーショットにもセカンドショットにもアプローチにも、すべてに使う可能性があるからです。

アイアンでボールを打ち慣れておけば、いざコースでドライバーが不調であっても、リカバリーする道も見つかるでしょう。

そのため、使用頻度の高いアイアンでしっかりとスイングを固めた後、ドライバーやフェアウェイウッドを練習することをおすすめします。

使用するアイアンの番手は7番がおすすめ

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アイアンの番手はいくつもありますが、練習で使用するアイアンは、7番アイアンをおすすめします。

なぜなら、7番アイアンは、14本のゴルフクラブの中でも、長さやロフト角など、最も中間的なクラブであると言われているからです。

まずは7番アイアンで正しいスイングを身に付け、9番アイアンなどの下の番手や、フェアウェイウッド、ドライバーなどを練習していきましょう。

アドレスの取り方

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「アドレス」とは、構えのことです。

正しいアドレスを取らないと、スイング軌道がずれ、ボールにしっかりとインパクトすることができません。

「アドレス8割」と言われるほど、ゴルフにおいてアドレスは大切なポイントになります。

まずは、肩幅くらいに軽く足を開き、前傾姿勢を取ってください。

前傾姿勢は、背中を曲げるのではなく、背筋を伸ばしたまま、腰からお辞儀するようなイメージで前傾すると、きれいにできます。

前傾を取ったら、突っ張っている両膝の力を少し抜き、膝を軽く曲げましょう。

そこから、両腕の力を抜き、下にだらんと垂らします。そのままその手にゴルフクラブを構えた姿勢が、ナイスショットを生むきれいなアドレスです。

グリップの握り方

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グリップは、ゴルフクラブとプレーヤーをつなぐ唯一の部分です。

フェースが目標方向を向いていることを確認してから、その位置でグリップをしていきます。

場所は、グリップの先端から、指2本分余らせる位置です。左手から握り、右手を包み込むように握ります。

この握り方にも、左手の人差し指と中指の間に右手の小指を乗せる「オーバーラッピンググリップ」、左手の人差し指と右手の小指を絡ませて握る「インターロッキンググリップ」、10本すべての指でグリップをする「ベースボールグリップ」があります。

いろいろ試してみて、手の大きさや握力によって、自分に合う方法で握っていきましょう。

スイングの構成を知ろう

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ゴルフスイングは、8つの動きで構成されます。

1.アドレス
2.テークバック
3.トップ
4.切り返し
5.ダウンスイング
6.インパクト
7.フォロースルー
8.フィニッシュ

アドレスでゴルフクラブを構え、クラブを振り上げる「テークバック」に入ります。

両方の腕が曲がらないよう、肩と両腕で作られた三角形を崩さないように気を付けましょう。

クラブが最も大きく振り上げられたポイントが、トップです。

この時上半身が起き上がったり、クラブの先端が目標方向でないところを向いていると、上手くショットができません。

トップから、ダウンスイングに移行する動きが切り返し。

腰の動きや腕の動きでスイング軌道がずれてしまわないよう確認していくことが大切です。

ダウンスイングでは、ヘッドの重さを感じながら、クラブを振り下ろしていき、インパクトでボールを飛ばしていきます。

インパクト後も、すぐに手を止めるのでなく、フォロースルーでしっかりとクラブを振り抜き、フィニッシュで終了。

始動から約2秒と言われるスイングですが、これだけの動きが組み合わされているのです。

ボールの位置

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ボールの位置は、使用するクラブによって、少しずつ変わってきます。

ピッチングウェッジや9番アイアンを使用する場合、開いた足の真ん中あたりにボールがくるようにセッティングします。

クラブが大きくなるにつれて、シャフトが長くなり、とロフト角が立っていきますので、同じスイングできれいなインパクトができるよう、ボールを少しずつ左にずらしていきましょう。

7番アイアンの場合は中央よりも少し左寄り、ドライバーはアドレスを取った左足のかかと線上と、目安を覚えておくと構えやすいです。

自分がどのあたりが構えやすいか、打って試していきましょう。

ボールの位置は、地面の傾斜によっても変えていく必要があります。

ダウンブロー(下降打ち)の打ち方のイメージ

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アイアンのインパクトは、ダウンブロー(下降打ち)が理想です。

地面に対して打ち込むイメージで、ボールをクリーンにとらえるように打っていきます。クラブヘッドがボールに当たった後に、ボールの先にある地面に接する打ち方です。

初心者の方でショットの時に気を付けたいことが、ボールを上げたい意識が働き、すくい打ちのスイングになってしまう点です。

ゴルフクラブにはロフトといって、フェース面に角度が付いているので、そのロフトが勝手にボールを上げてくれます。

ボールの先の芝にヘッドを打ち込むようなイメージで、ヘッドを芝に思い切り打ち込んでいきましょう。

基本の練習方法1.ティーアップして芯をとらえる感覚を養う

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アドレスやグリップができたら、いよいよボールを打っていきます。

けれど、いきなり地面にあるボールを打っても、なかなか上手く当たってくれませんよね。

初心者のうちは、低めにティーアップしたボールを、そのまま打つことから始めていきましょう。

練習用のマットの上で練習した場合、たとえダフってしまっていても、マットの上でソールが滑り、そのままきれいにボールが飛んでいくことがありえます。

そのため、ダフっていることに気付かず、そのスイングを練習し続けてしまうのです。

ティーアップした状態であれば、ダフっていると、ゴムティーを打ってしまうことになるため、すぐにスイング修正を行うことができます。

芯をとらえなければすべてがミスショットになる環境のため、芯をとらえたショットをする確率が上がっていく練習方法です。

基本の練習方法2.ハーフスイングで体幹を使って振る

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ティーアップの練習は、フルスイングでなく、ハーフスイングから入ってみましょう。

ハーフスイングとは、腰から腰までの小さな振り幅のスイングのことです。

ゴルフスイングは、このハーフスイングに当たる部分のことを「ビジネスゾーン」と呼び、安定したインパクトをする上で、一番大切な動きのことを言います。

ハーフスイングでも、フルスイングのテークバックと同じく、肩と両腕の三角形を崩さないことを意識し、前傾姿勢を保ったまま、インパクトからフォロースルーをしていきます。

力まず、リズム良く振ることがポイントです。

身体に芯が一本通っているイメージを持ち、その芯が前後や左右にぶれないよう、体幹を使って振ることを覚えていきましょう。

基本の練習方法3.振り幅を大きくしてフルスイング

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ハーフショットで芯をとらえたショットができるようになってきたら、振り幅を徐々に大きくしていきます。

クラブの重さを感じながら、トップを作り、切り返しをしていきましょう。

ハーフショットにはなかった動きが加わっていますので、つい、どこにどう上げてと考え過ぎて、力が入ってしまうことも多いです。

しかし、まずは気持ち良く振って、芯をとらえたスイングの感覚をつかむこと。これだけをポイントに、ボールに当てる、ボールを飛ばすことを身に付けていってください。

アイアンで基本のスイングを身に付けてゴルフを楽しもう!

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初心者向けに、アイアンや他のクラブの特徴から、基本的なスイングを身に付ける練習方法までをご紹介しました。

スイングの動きは、細かく分けると8つもありますが、ひとつひとつを考えていては、身体に力が入り、スムーズに動きを取ることができません。

まずは、ティーアップしたボールをハーフショットで打ってみて、芯をとらえてボールを飛ばす、という感覚をつかんでいきましょう。

始めのうちは難しいかもしれませんが、基本のスイングを身に付けて、ゴルフを楽しんでくださいね!