初心者
おっ3
スイングはマニュアル車のようにシフトアップしていく意識で!
今は、マニュアルのクルマは少なくなりましたよね。『おっ3』は、マニュアル車の運転が好きです。操っている感覚が楽しいからです。
読者の皆さんは、自身のスイングを操れていますか?
クルマのギアは、1速から順番にシフトアップするとスムーズに加速しますよね。いきなり3速や4速からスタートしようとすると、エンストするかガクガクしてしまいます。
これ、ゴルフのスイングも同じだと思います。
スムーズなスタート、順調な上達のためには1速から始まる順番を大切にしましょう。
まずは、1速からスタート!
クルマがスムーズにスタートするためには、1速から走り出すことが必要です。
ゴルフの技術にとっての1速って何なのでしょうか?
『おっ3』は、グリップとアドレスだと確信しています。
隙間なく、そして力みもなくクラブを操ることができるグリップがベストです。
クラブやボール、シャフトの進化によって、スイング理論も変化しています。クラブフェースをターンさせるグリップと、ターンを抑えるグリップは異なるものになります。
大きな膝の動きでスピードを出そうとするアドレスと、地面反力でヘッドを加速させる場合もまた違いが出て来ます。
アドレスとグリップ!
1速はここからと思います。
2速は動き出す瞬間!
2速は、バックスイングの動き出す瞬間と思います。
・どこから動き出すのか?
・力みなくスムースに動き出せるのか?
・どの方向に動き出すのか?
この3つが一瞬で決まってしまいます。
そして、1速(グリップとアドレス)2速(動き出し)でスイングの8割、いや9割は決まると思います。
3速以降の修正はそれほど難しいのです。
手先から動き出したり、ガチガチに力んでしまったり、極端にインサイドやアウトサイドに動き出してしまった場合は、修正はとても困難です。
2速(動き出し)は、それほど重要な意味を持ちます。
3速は切り返し!
3速は、バックスイングで溜めたエネルギーをダウンスイングに切り替える瞬間の切り返しです。
ゴルフを始めて日が浅い方は、この切り返しで苦労されるケースが多いように思います。
写真の河本結プロは、お尻と大腿部の筋肉をしっかりと使ってダウンスイングへの移行を始めているのがおわかりいただけると思います。
バックスイングの方向に動いている途中で切り返すと、ヘッドはバックスイングの方向に向かおうとし、グリップはダウンスイングに向かい始めます。
この瞬間にシャフトが撓(しな)ります。シャフトが撓ると、左手の親指にクラブの重さを感じるはずです。
逆に言えば、左手の親指にクラブの重さを感じることが、正しい切り返しができたかどうかのチェックポイントになります。
4速はダウンスイング!
3速でしっかりと切り返したら、4速はダウンスイングです。
切り返しで左股関節に上体を乗せ換え、左足を踏み込んだら、そのまま左サイドを先行させて身体を左に回旋させましょう。
この時最も注意してほしいのが、アタマを飛球線方向に突っ込んでしまわないことです。
左サイド先行、下半身の動きに上半身がつられるようにダウンスイングすれば、他の何かを意識的・恣意的に動かす必要はないと思います。
クラブヘッドは遅れて下りて来て、理想的なハンドファーストのインパクトを迎えるはずです。
5速はフォロースルー!
『おっ3』が呆けてしまって「インパクト」を抜かした訳ではありません。
インパクトは通過点なので、意識しないほうが動きはスムーズになります。
今回の投稿は、『クルマのシフトアップがなめらかならばスムーズに加速するように、スイングも滑らかにシフトアップしよう!』という主旨で書いています。
スムーズな動きに拘るならば、インパクトの意識を消すことはかなり効果的に作用します。
クルマの場合、大概のマニュアルトランスミッションは、5速が最もスピードが出るギアです。
「フォロースルーを5速にするのは、おかしいんじゃない?」という声も聞こえて来そうですね。
『おっ3』の思いは、『インパクト直後、フォローの始まりまでヘッドが加速し続けるようなスイングが、最もボールを遠くにかつ正確に飛ばせる!』というものです。
そのため、フォローで最もヘッドのスピードが出るようなスイングをおススメします。
ゴルフの場合は……
写真はエンジンの回転数を表す『タコメーター』です。
クルマの場合は、クルマのスピードとエンジンの回転数とギアの相関関係があります。
例えば、どんなに高性能なクルマでも1速では、タコメーターが回り切っても70キロ/時(km/h)程度のスピードしか出ません。
反対に、5速で10km/h程度のスピードで走るには相当な技術が必要となりますし、クルマを痛めてしまいます。ギアによって適切なスピードがあるのです。
しかし、ゴルフの場合はどんなに小さなスイングでも、必ず1速から5速までのシフトチェンジをする意識を持ってください。
例え、1ヤードのアプローチでも必ずシフトチェンジを順番通りにしてください。
きっとスムーズで正確なショットが身に付くと思います。