初心者
ふぃりっぷ
ゴルフプレーでもっとも大切な「プレーファスト」を実現する所作を覚えよう!
ゴルフプレーでもっとも大切なことは、毎ホール、素早くホールアウトすることです。「プレーファスト」と言われていますね。
ゴルフは個人競技ですが、ゴルフコースは遊具みたいなもの。皆さん、ワクワクしながら順番待ちをしています。
今日は、1秒でも早くホールアウトするための心得を、シーン別に紹介いたします。
ゴルフベテランの方は、初心者のお仲間の方にもこの記事を読んでみてもらってください。
ちなみにトップ画像は、プレーが早いことでも知られている日本プロゴルフ協会の倉本昌弘会長です。
自著で「三歩、三秒で打つ」と述べておられます。
ティーグラウンドでの所作
あなたがオナー(一番最初に打つ人)であれば、速やかにティーアップしましょう。
そして、前の組との距離が十分に開いたことを確認し、ティーショットします。前の組との距離が十分に開いていない場合は、ティーアップして待っていてください。
もしあなたがオナーでなければ、ボールとティーを手に持って、順番を待ちます。
券売機の順番待ちで、カバンから財布や小銭を出しておくのと同じですね。順番が回ってきたら、速やかにティーショットしましょう。
また各ホールが終わったら、次のホールまでの道中で、ご自身の打順について確認しておきましょう。
私の友人は、他の人がティーショットする時、「球の行方ではなくティーの行方を目で追っている」と言いました。
その理由は、ティーを探す時間の削減のためだというのです。なるほど。目から鱗(うろこ)でした。
グリーンオンまでの所作
あなたの組の全員がティーショットを打ち終えたら、速やかに2打目地点へ行きましょう。そのために、ご自身が放ったティーショットの落下地点はよく見ておかなければなりません。
あなたのボールがグリーンから一番遠い地点にある場合、誰よりも早く打つ準備をしなければなりません。
ゴルフでは、基本的にはピンから遠い人から打っていくからです(遠球先打)。次の打順の人は、あなたがショットすることを待っています。
ただし最近では「レディーゴー」という、準備ができた人から打つというやり方も普及してきています。安全を確認しながら、臨機応変に対応しましょう。
セルフプレーならば、2打目地点へ行く際、複数のクラブを持って行きます。
できればパターも持って行っちゃいましょう。そうすれば、3打目、4打目の時に、わざわざカートまでクラブを取りに戻る必要がなくなります。
通常、2打目以降はカートに戻らないほうが早く進行できます。
最近は、ゴルフクラブ数本を持ち運ぶためのセルフバッグを見かけることも多くなりましたね。
そのようなバッグがあれば、2打目以降に使うクラブを数本持ってグリーンまでプレーするのに便利です。
ただし、コースによってはこのセルフバッグを禁じているところもあります。また、グリーン上に置くなどのマナー違反も見られます。
コースのルールやマナーを守って、プレーファストに活かしましょう。
グリーン上での所作
ボールがグリーンに乗ったら、いち早くボールマークを置き、打順を確認してください。通常、ピンからボールまでの距離が遠い人からパッティングしていきます。
複数のクラブを持ってグリーンに上がった場合、クラブはグリーンの外に置いておきます。その際、停まっているカートとピンを結んだ線上に置いておくと、スムーズなホールアウトにつながります!
さて、あなたのボールがピンから一番遠い場所にあるならば、できるだけ早くストロークの準備をしましょう。
そのために、カップへのラインを早く読むことも重要です。グリーンに上がる前から遠目にその形状を見ておけば、左右の高低くらいは認識できます。
同組の全員がカップインしたら、速やかにグリーンを去らなければいけません。
スコアカードを記入したくなりますが、それはあと回し。行列のATMを利用する時と同じですね。ホールから退場することを優先してください。
ただし、グリーン上は走ってはいけません。スパイクで芝を傷つけてしまいかねませんので。
ホールから素早く退場するために、パターをバッグにしまわず、手に持ったままカートに乗って次のホールへ向かうのも良いですね。
スロープレーのすべての要因
さて、以上のことを一度に全部しようと思うとプレーを楽しむことが難しくなってしまうかもしれません。しかし何度か繰り返せば、すべて無意識にできるようになります。
そもそも、プレーに遅延が生じてしまう要因はひとつしかありません。
それは、ブランクタイムを作ってしまうことです。ブランクタイムが積み重なった結果、前の組に離されてしまい、その結果、後ろの組以降に渋滞が生じてしまいます。
これまで書いたことを試していただければ、あなたのプレーのブランクタイムはかなり削減されるでしょう。
多くのゴルフ場で目安とされているハーフの所要時間は「2時間10~15分」、1ホールあたり15分弱です。
その時間を念頭に、同組のほかの人のため、そしてあなたと同じ趣味を持つ他の組の人のため、お互いが楽しくプレーするためにプレーファストを心がけましょう。
スコアは二の次
どのレベルの方でもスコアは気になります。
特に初心者の方は、空振りやOBを多発してしまい、がっくりくることも多々あるでしょう。
しかし、あなたとプレーするベテランの方は、そのようなことはちっとも気にしません。ベテランの方にとって何が気に障るかというと、スロープレーです。
実際にスローなのかファストなのかよりも、急ごうとする姿勢が大切です。
上手でなくても、早くプレーしようとしましょう。そうすれば、ゴルフの技術に関係なく、あなたを見る周りの目は暖かいものになります。
逆に、ボールはあっちこっち行くし、プレーものんびりだと、「もう一緒にゴルフしたくない」と思われかねません。
プレー中、体力に余裕があれば走るのがオススメです! 芝の上なので、足首や膝への負担も少ないですし、トレーニングにもなります。さらにその姿は、同伴者の目に強く焼きつくとともに、とても爽やかな印象を与えることになるでしょう。