初心者
Taddy Bear
目を閉じるパッティング練習でストロークの感覚を磨く!
パターは他の13本よりも繊細な感覚が求められるクラブ。
スイートスポットに当てる打ち方は大切だけれど、メソッドだけにとらわれると感覚が鈍くなります。
パットに悩んだら原点に帰って感覚だけの練習をしてみましょう。
たとえば目を閉じたパッティング練習。これ、意外と感覚が研ぎ澄まされます。
視覚がパットの邪魔をする?!
目を閉じてパッティングの練習をするメリットは以下の3つです。
1.頭が動かない
2.身体の動きが鋭敏に分かる
3.フェイスに当たった位置が分かりやすい
そんなの目を開けていたって分かるでしょ? と言う人、パットの名手に違いないので読む必要ありません。
でも、順目の下りというだけで実際よりも速いと感じ、インパクトが弱くなったり。
1.5メートルのショートパットだから外しちゃいけない、というプレッシャーから肩が動かず引っ掛けたり。
10メートルのロングパットで、つい左手に力が入ってカップを超オーバーしたり。
そんなことを繰り返している人は、上記の3つができていない、分かっていない部分を持っている人です。
視覚はグリーンの芝目や傾斜、硬さなどの情報収集に役立っています。
しかし、その情報に最適なストロークをしなければカップインしません。
かくして、芝目がどーの傾斜があーだ、とあれこれ考え、そのためのストロークはこうしなければならない、といった意識が正確なストロークを阻害するわけです。
どれほど難しく、また距離のあるパッティングでもストロークの基本的技術は同じ、あとは振り幅だけです。
まずは練習で視覚情報を取り除き、正確なストロークを感覚で覚えましょう。
見えなければ頭も残る
それでは目を閉じるパッティング練習、順に説明しますね。
方法はとても簡単、自宅でもコースの練習グリーンでもできます。
いつものようにボールに対してアドレスを決めたら、後は目を閉じ、カップに向かってパッティングするだけです。
最初は1〜1.5メートル程度に設定し、少しずつ伸ばしたほうが距離の感覚を確実に養えます。
パッティングは転がすことを目的としていても、ストロークは他のクラブと同じようにヒットするまでは頭を残すのが基本。
しかし目を開けていると、どうしてもパターヘッドやボールの軌道を見ようとしたり、ひどい場合はヒットする前にカップを見たり、と視覚が邪魔をして頭を動かします。
頭を動かさないように意識を強く働かせると、今度は肩の回転が止まったりフォローが取れなかったりと、動かない部位が他にも生じてしまうからゴルフはじつに厄介ですね。
では、目を閉じたパッティングはどうでしょう?
視覚情報が入ってこないので、あまり意識しなくても頭を残したままストロークできているはず。
目を開けた状態でもその感覚が活かせるように、繰り返し練習しましょう。
正確なイメージを作りやすい
パッティングスタイルは違っても、それぞれにおいて正確な身体の動きがあります。
目を開けていると、どうしても身体の動きを把握する前にボールの軌道を追い、カップの右に外したとか、距離をオーバーしたなど視覚の結果からストロークを修正しがち。
これ、逆です。
最初にそれぞれのパッティングスタイルにおける正確な体の動きを身に着けた上で、方向性や距離、すなわちアドレスの位置や振り幅を修正するのが正解。
目を閉じると視覚情報が入らない分、本能的に目以外から情報を収集しようとするので感覚が鋭敏になります。
パッティングイメージも作りやすくなりますね。
あとはそのイメージに合わせ、意識して身体の部位を動かし、ボールをヒットしてください。
パターフェイスのどの部分に当たったか、目を閉じていても分かるはずです。
スイートスポットに当たっていればその身体の動きを感覚として習得し、再現性を高めてください。
スイートスポットに当たっているのにカップインしていない場合は、アドレスの向きが悪い証拠。
部位の動きは変えず、アドレスの方向性だけを確かめるようにしましょう。
ヒール側やトウ側に当たった時、どの部位が正確に動いていないか分かりやすいのもこの練習方法の特徴です。
練習グリーンでは距離感重視!
コースの練習グリーンでは、正確な身体の動きと同時に距離の感覚をつかむことに重点を置きましょう。
最初はいつも練習で始める距離、たとえば歩測10歩など基準値を定めておくと距離感覚をつかみやすくなります。
傾斜や速さなど視覚情報を習得したら、最初は目を開けたまま打ちます。
ワングリップ内、またはカップインまで打ち、次に目を閉じて打ちます。
目を開いた時のパッティングと誤差が少なければ、その日の距離感覚もつかめていることになります。
ただし、この距離感覚はあくまでその日のコースだけのこと。
他のコースに行ったら同じように目を閉じたパッティング練習をして、そのコースの距離感覚をつかんでください。
なお、パットが入るようになったからといって「こんなパット、目を閉じても入るよ」などと高慢な態度は取らないように。
入っても嫌味に感じられるし、入らなかった時は当分、大笑いのネタにされるだけですから。