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初心者

Yanagi@TPIトレーナー&ドラコンプロ

状況別ラフにつかまった時の対処法(基本編)

初心者のうちはなかなかドライバーが真っすぐ飛ばず、バンカーやラフから2打目を打つことが多いと思います。

冬場や春先など、フェアウェイの芝が薄い時期はラフからのほうが打ちやすかったりもするのですが、芝がしっかり生えそろう梅雨以降では、しっかりとラフの状態を見極めてクラブ選択をする必要があります。

ティーショットのミスを取り返そうと無理をするとドツボにハマり大叩きすることも少なくないはずです。

そこで今回は、チャレンジできるライなのか? それともリスクが大き過ぎるライなのか? 状況別にご紹介します。

1.スッポリ芝に埋もれている場合

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この場合は、サンドウェッジなどでフェアウェイに出すことだけを考えなければなりません。

無理して大きな(ロフトの立った)クラブで飛ばそうとしても、ヘッドがボールまで届かず、ほとんど飛ばずまたラフに入ってしまうか、空振りしてしまうかのどちらかでしょう。

周りのラフもそれなりに深い状態だと考えられますので、2打目でも10ヤード程度しか飛ばず、ラフから抜け出せなかった場合、パーを取ることは絶望的です。

無理をせず、平らなフェアウェイ目がけてレイアップし、3打目勝負としなければなりません。

2.ボールが半分程度埋もれている場合

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この場合、7番アイアン程度でしたら使用できる可能性が十分あります。似たようなライの部分で素振りを行い、芝の抵抗をチェックしましょう。

しかし、グリーンまで7番アイアンでも届かない距離が残っている場合は、無理をする必要はありません。

ピッチングウェッジなどで確実に脱出し、得意なアプローチの距離を残すようにしましょう。

無理してグリーンを狙い、再度グリーン周りのラフやバンカーにつかまってしまうと、パーを取ることが難しくなります。

しかし、得意な距離からの3打目でしたら、寄せワンは十分計算できますし、花道を使えるような場所からのアプローチであればチップインバーディーの可能性も残すことができます。

3.ボールがほとんど見えている場合

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ラフの影響はほとんどありません。

細かいことを言えばスピン量が変わってきますが、スピンコントロールを常に意識している人以外はあまり気にしなくていいでしょう。

気にするとすれば、グリーンに落ちてからいつもと比べて少し転がるかな? という程度です。

ラフで起こりやすいミス

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1.強烈なフック

ラフが逆目の場合、ヘッドの抵抗が大きくなるため、ヘッドが返り過ぎて強いフックをしてしまう場合があります。

素振りを十分に行い、ヘッドが抜けにくいようでしたら左へのミスが出てもセーフな方向を狙いましょう。

ピンがグリーンサイドの場合はピンを狙わず、グリーン端に乗ったらOKという考え方で十分です。

2.フライヤー

ヘッドスピードの速い男性の場合、「フライヤー」が起こる場合があります。

「フライヤー」が起こりやすい主な状況は、

・ラフによってティーアップしたようなライになっている
・ドライバーのヘッドスピードが45メートル/秒程度ある

の2点です。

インパクトの瞬間にボールとクラブフェースとの間に芝が多く挟まり、バックスピン量が減ることによって10~20ヤード余計に飛んでしまう現象です。

対処方法としては、番手を1~2番手上げてヘッドスピードを落として打つようにしましょう。

ラインを出すイメージで花道からのグリーンオンを狙います。

いつも通りフルショットしてしまうと、グリーン奥からの難しいアプローチが残る場合があるので注意しましょう!

ラフにつかまった時の対処法(基本編)まとめ

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深いラフに入ってしまった場合、決して無理をしてはいけません。

2打でグリーンを狙わず、3打目からの寄せワンのパーを狙いましょう。

いつでも2オン狙い、バーディー狙いでは取れるはずのパーも取りこぼしてしまいます。

ティーショットでラフに入れてしまった場合、2打目で挽回するのではなく、3打目で挽回するのです。

スコアを出すためには我慢する勇気も必要ですよ!