茨城県「水海道GC」“隠れ名門コース”を紹介するシリーズ〈前編〉第33回

今回ご紹介するのは、茨城県にある「水海道ゴルフクラブ」です。本当は名門コースですが、一般的に知られていないため、まさに隠れ名門コースだと思います！

このコースが知られていないのは、開業当初はパブリックだったのですが、30年前に法人会員専用のコースとなり、会員の紹介が厳格で、一般的にプレーをすることがほとんどできないからです。

また、法人会員制度ですが、会員権相場に出回らないような仕組みです！

今回は、特別な紹介で念願叶ってプレーをすることができました。

素晴らしい「水海道GC」を前後編でご紹介します。

まず、今回はその前編です。

ゴルフ場の成り立ちからご紹介！

コースは、茨城県南部の常総市にあります。

近辺には、大利根カントリークラブなどもある関東平野のど真ん中で、立地は林間コースそのものです。

東京から常磐道で約50分という立地に恵まれたところです。

コース開場は、前回の東京オリンピックが開催された1964年（昭和39年）です。

当初は、パブリックのコースとして開場しましたが、パブリックコースの間にも1972年に、ブリヂストントーナメント（現在のブリヂストンオープン）の第1回大会が開催されています。

約26万坪の土地に、安田幸吉プロがコース設計を担当して、その見事に計算し尽くされたコースは、開業当初から高い評価を得ていました。

その後、1987年（昭和62年）に法人専用会員制に移行するのに合わせて、クラブハウスを切り妻造りの二階建てにリニューアルしました。

※現在は個人会員もいますが、名義書換は不可のため、相当金額の入会金及び預託金が必要となります。

入口から驚きの連続でした！

誘導路を入ると、目の前に切り妻造りのクラブハウスが見えて来ます。

何とも重厚感溢れる建物じゃありませんか！

車が溢れることなどありません、と言わんばかりのエントランスです。

この感じは、これまでにあまり感じたことのない雰囲気でした！

駐車場も屋根付きが多いのに驚き！　クラチャンは目の前の専用スペースに駐車！

クラブハウス前に駐車場があり、クラブハウス脇の少し離れたところに第2駐車場があります。

この駐車場では、屋根付きのスペースの多さにも驚かされました。

さらに、エントランスの車寄せ前に2台分の駐車スペースがあり、ここにはクラブチャンピオンとトーナメントチャンピオン専用と立看板がありました！

これは、名誉ですよね！

クラブハウスは静寂な佇まいの中に、名門の趣が漂っていました！

エントランスを入ると、左手にフロント、正面にソファが並んでいます。

切り妻の屋根まで吹き抜けの開放感と、2階のレストランの場所が見えます。

この落ち着いた佇まいは、滅多に味わうことがない趣きがありました。この雰囲気で、圧倒されます！

クラブハウスのオープンは6時30分、受付は7時15分でしたが、たくさんあるソファでゆったり待てます！

レストランは華美ではなく、落ち着いた雰囲気！

この幅の席数で間に合うのか？　と心配してしまいましたが、このコースは恐らく詰め込むことはないのだと思います。

このレストランでは、あの帝国ホテルの味を味わえます！

レストランを帝国ホテルが運営しているのです。

昼には、黒服の係員の男性がいて、帝国ホテルと同じようなレストランでの食事が楽しめます！

ドライビングレンジは220ヤードで、打席には屋根付き！

ボールは、キャディーマスター室でコインを買って、販売機で購入します。

コースボールではありませんが、距離表示を練習ボールの飛びに合わせてあると表示されていました。

打席数もかなりあり、ゆったり待たずに練習できます。

暑い日だったので、打席の後ろに扇風機が回っていました。

アプローチの練習場は、2ヶ所ありました！

写真の練習場は広いほうの場所ですが、きれいに整備されたグリーンとその手前に花道があり、芝を守るためにロープで練習場所が指定されていました！

ボールは備え付けで、係員が時々ボール拾いをしていました。このアプローチ練習場は素晴らしかったです！