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ゴルフコース・練習場

Karen

ゴルフ場ビジネスについて考える~将来生き残るゴルフ場とは?③~

前回は将来のゴルファーを、伝統的富裕層、アスリート、付き合い、カジュアル、この4つに大別しました。

今回は最終回として、これらのゴルファーに受け入れられ、将来的に儲かっていくゴルフ場の姿をいくつか考えてみたいと思います。

①ラグジュアリーゴルフ場  

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メインターゲットとする顧客はもちろん伝統的富裕層ゴルファーです。

古き良き伝統、という側面もあるので施設内の設備やサービスは現代と大きく変わらないはずです。

ただし、予約や決済に関するシステムは最新鋭のものにする必要はあるでしょう。

伝統を重んじるとはいえ、今の世の中どんなゴルフ場もホームページを持つように、ゴルフに関係なく世の中で「当たり前」になっている便利さは必須です。

利用者がAIアシスタントを通して予約したり、電子決済するのが当たり前になるはずなので、その辺の対応が必要かと思います。

あとはクリーンエネルギーで電力を賄えるようになると、環境志向が強くなった富裕層にも受け入れられやすいでしょう。

場所の制約はありませんが、現時点である程度のステータスを獲得できているゴルフ場でないとこの位置付けは狙えないでしょう。

②アスレチックゴルフ場

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アスリートゴルファーを狙うゴルフ場です。

敷地内には、コースだけでなく、トレーニングルーム・練習場、更には豊富な食事メニューを提供する宿泊施設があります。

また管内ではIoT機器が無料で貸し出され、自身のプレーをデータとして蓄積してくれ、データに基づいてAIがショットのアドバイスをしてくれます。

更に、そのデータをもとに、施設内にある練習場でレッスンを受けたり、会員になれば自身のタブレット端末でデータを確認することができます。

このタイプのゴルフ場は複数のコースを所有しているので、他のコースに行ってもデータを引き継いでプレーすることが可能です。

こういったゴルフ場の差別化ポイントは、いかにデータに基づいたサービスでアスリートを満足させるかです。

そのためにはプラットフォーマーとしてリードを取れるかがポイントになってくるでしょう。

このタイプのゴルフ場になるためには、一定の投資、他業界(特にITやゴルフメーカー)とのコラボ力が必要です。

複数のゴルフ場で資金を持ち合い、アライアンスをつくることから始めましょう。

③アミューズメントゴルフ場

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カジュアルゴルファーを生み出す新しいタイプのゴルフ場です。

ロケーションは都心から電車で1時間圏内。ショートコース、もしくはハーフのように短時間でできるコース設計になっている。

ウェアやクラブはすべて貸し出し可能で、手ぶらできてもOK。

施設内にはおしゃれなレストランやスイーツ店があり、フード・ドリンクをコースに持ち出すこともできる。

ゴルフカートは小さな電動キックボードのようなもので、自分のスマホを接続すると好きな音楽を聞きながら、コースドライブを楽しめる。

単純に物理的なコースを回り、スコアを競うだけでなく、ARを用い、「マリオゴルフ」のように仮想のコインをショットで集めたり、物理的なコースにはない障害物を避けたり、様々なゲームで競うことができる。

とにかくこれまでのゴルフにとらわれない遊びができるのがポイント。

施設内には保育施設があり、子供を乗せられるカートもあるため、家族で楽しめる。

ゴルフ場単体で実現するのは難しく、総合商社やデベロッパー、IT企業など、大きな資金を持っており、他業界と新しいサービスをどんどん生み出していける企業の協力が必要でしょう。


いかがでしょうか。

将来も稼げるゴルフ場のイメージとして3つの案をご紹介しました。

上記はあくまで1つのアイデアですので、ぜひ、皆さんもご自身の「将来像」を考えてみてください。