ゴルフコース・練習場
Karen
ゴルフ場ビジネスについて考える~将来生き残るゴルフ場とは?②~
将来のゴルフ場を考える前に、将来のゴルファー像について考えます。
将来のゴルファー像
10年後、20年後、日本にはどのようなゴルファーがいるのでしょうか。
読者の皆さんはその時ゴルフを継続しているでしょうか?
その時、どんなことにこだわるゴルファーになっていそうですか?
私の考えでは大きく以下の4つのゴルファーに分かれると思います。
①伝統的富裕層ゴルファー
このゴルファーたちは昔からずっといます。
いわゆる名門のゴルフ場にしかいかず、下界から隔離された、高級な社交の場としてゴルフ場を利用する人々です。
時が経っても、こういった伝統のような域にあるゴルフはなくならず、財界・政界の偉い方々を中心に一定数キープされ続けると思われます。
設備・サービス・ブランド、そのどれにもこだわり、その場にいること自体がステータスのような空間を求めています。
そのためであれば高い会員権など気になりません。
②アスリートゴルファー
プロはもちろん、アマチュアでも、とにかくゴルフをきわめて、周囲と競うことを楽しみにやっているゴルファーです。
学生時代に部活動でやっていたり、家で教えられたような人がそのまま続けているケースが多そうです。
コースの面白さや設備の良さに特にこだわりがある。
時には合宿をしたりもするので、宿泊施設や練習設備にも一定の要求があります。
自分の練習コースとして、いくつかのコースを集中的に使用する傾向にあります。
最新のクラブをトライしたり、最新のテクノロジーで自分のプレイを可視化・分析することは涎(よだれ)ものです。
③付き合いゴルファー
仕事仲間や友人に誘われて、時々ゴルフをする人。
特に何かにこだわりがあるわけではないが、ゴルフ自体にあまり興味がありません。
クラブやウェアも中の下くらいでOKで、こだわるとしてもちょっとしたファッションくらい。
ゴルフ場は価格やアクセスの良さにどうしても注意がいってしまいます。
④カジュアルゴルファー
この層は比較的新しい層になります。
ゴルフ自体は好きですが、富裕層やアスリートほど熱やこだわりはありません。
他にもテニスやサイクリングなど多趣味で、ゴルフも同列の選択肢としてみています。
よって多額の投資や時間的制約の大きさには敏感。
また家族や友人と楽しむ「場」でしかないので、服装のフォーマルさや、名門ゴルフでプレイするというステータスには興味はなく、誰とでも楽しめる場であることを重視します。
裏を返せば、遊びとして楽しめればその体験にお金を払うことは厭いません。
簡単ではありますが、今後上記4つのパターンにゴルファーは分かれていくと私は考えています。
もうお気づきだと思いますが、ゴルフ界として③から④、もしくは未経験者を④に変えることが、今後のビジネス拡大につながるのです。
次回はこの分析を踏まえ、具体的に将来儲かりそうなゴルフ場の姿を考えてみましょう。