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ライフスタイル

レッスンプロ・クラフトマン 河野

まるで穴を掘っているかのようなスイング(2)~記憶に残る生徒様

こんにちは。

レッスンプロ・クラフトマンの河野です。

ゴルフは趣味ではないとおっしゃるky様は、年に4回のOB会に出る目的のために練習をしているのだそうです。

アメリカ出張中に独学で覚えたゴルフ

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2年目も変則スイングは残っていますが、「良い当たりが出始めました」とご報告をいただきました。

ky様の趣味について質問をしたところ、雄弁に語るその熱の入り方にすごみを感じました。

ゴルフは、アメリカ出張中の3年間で誰にも教わる事なく覚えたそうです。

プレー料金も安く、近くに良いゴルフ場がたくさん有ったので、暇な時に一人でふらりと行き地元住人とプレーをしていたそうです。

ky様「向こうの人は、フレンドリーで誰とでも仲良くなれたよ」

もうその時には立派な変則スイングで、良くジェスチャーで真似をされ、笑われたとおっしゃいました。

なんとコンペで優勝していた!

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3年目も、まだまだ変則スイングでした。

その年も、6月の初めに見えられ「4回お願いします」と来られました。

毎年、前年のコンペの結果を聞かせていただいていますが、去年の10月最後のコンペで優勝したそうです。

仲間に「スイングが変わった、ボールが飛ぶようになった」と褒められたそうです。

前年の10月のコンペで優勝したため、スコアがアンダーになった分がカットされた上に、3割もハンデを減らされてしまったそうです。

ky様「もう、優勝はありません」

スイングを拝見すると、力強く高い場所に抜けるフォローの取れたスイングになっていました。

体を鍛えているだけあって、ボールも年齢の割りに飛ぶし、フォロースルーの抜ける方向も良くなっていたので、こう言いました。

私「わかりませんよ。良いスイングになっていますので、連続優勝もありますよ」

ky様「ありえません!」

予言

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翌週にレッスンに見えた時に「先生の予言が当たりました。また優勝しました。しかもベストスコアを更新というオマケまで付きました」

私「すごいですね。いくつでラウンドしたのですか?」

ky様「85でラウンドしました。ニアピンも二つ取りました」

私「74歳でベストスコア更新は、努力の賜物ですね」

ky様「先生に教わったスイングのお陰ですよ」

私「ありがとうございます」

ky様「しかし、習っても物になるかならないかは本人次第ですよ」

私「正にその通りです。」

実は優勝スピーチで「私は年に4回しかゴルフはしませんが、皆さんは月に2回ほどゴルフをなさっておられます。努力の方向を間違えているのではないですか?」と言ったそうです。

「お前にそんなことを言われると腹が立つ」と大ブーイングだったそうです。

しかし、連続優勝したのでまたハンデが減らされて、仲間内ハンデが9になってしまいましたと、淡々とおっしゃっていました。

仲間内のプライベートハンデとは言え、74歳でシングルハンデはご立派です。

レッスンプロ・クラフトマンの河野でした。


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