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10年以上のブランクを経て、ゴルフに再チャレンジするということ(47)

毎日毎日、家で練習して来たゴルフ。今朝も終了。これで525日連続。

正直時間のない日は3発だけの時もあったけど、9時~3時でのワンレバースイングをショートパットとともに続けてきました。

最初はあまりにひどかったこの小さなスイング。

どダフり、トップ……球に当たらない。

ようやく当たるようになってくると、今度はシャンク、どフック、どスライス……。

そしてこの状態から一歩も進歩しない……コースに出てもつまらない……。

そんな中、突然車を買う羽目になり、ゴルフ予算削減……。

でもあきらめないぞと、コースに出られないことを逆手にとってスイング改造に着手。

1.3キロの鉄パイプでの小さな素振りと、その結果チャレンジすると決めたテンフィンガーグリップ。

そしてそれらの成果が、この春からグンと表れてきて、練習場に行くたびに自信を深めていました。

ところが、ハンディ2のスーパーゴルファー・テッチャンに見つめられて打つと、元の木阿弥で、力なく左に曲がる球ばかり。

緊張した、頭が白くなるような状況でただ球に当たるリズムだけを考えて打つと、小さいスイングで作り上げた新しい自分のスイングは……どこかに消え失せてしまいました。

でもこの経験は、今まで一番難しさを感じていた“ワンレバースイングとフルスイングをどうつなげるか”の具体的な方法を導き出してくれたのです(テッチャン、ありがとう!)。

あくまでも自分この1年半を振り返りながらの備忘録ですが、しかし、どなたかお一人でも参考にしていただける方がいらしたら、と思って公開します。

“思うように体が動かない”“おなかが邪魔で構えにくい”“わかっちゃいるけど手先で打ってしまう”そんな太っちょおじさんの発見をお届け!

ワンレバースイング~スピードでごまかせないが故の難しさ~

ゴルフ再開にあたって、バイブルにしてきた倉本プロの『本番に強くなるゴルフ』(ゴルフダイジェスト新書)。

その中で紹介されていたのが、8時~4時のワンレバースイングと9時~3時のツーレバースイングによる練習です。※

その名称ややり方などに違いはあっても、小さなスイングでの練習がフルショットを含めたすべてのショットのレベルを上げることは、あの宮里家や坂田信弘プロをはじめとして、多くのプロが推奨している練習法ですよね!

でも、これがとっても難しいのです!!

振り幅が小さくて、うまくリズムが作り出せません。

ダフり、トップ、シャンク。

特にスポンジボールでこれを練習していたので、ようやく当たっても“そんなに曲がらなくてもいいだろう!”ってくらい曲がる(私だけでしょうか?)。

※私は手首を使いすぎてしまうタイプなので、ワンレバースイングを9時~3時の振り幅にアレンジして練習しています。

ヒントを探すと、いくつかのキーワードが出てきますが……。

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何とか上手くできるヒントはないものかと、本の中を探します。

するといくつかのヒントが見つかります。

「手先を使わず、身体の動きでスイングする」

「振り子のリズムとタイミングでクラブを動かす」

「グリップはゆるゆる。クラブの重さを感じられる最低限の重さで持つ」

やってみます。何度も何度も。でも上手くいかない。いや、まったく上手く打てない!

「手はクラブを持っているだけ。身体の動きでクラブを揺らす」

ダフる。ダフる。ダフる。

「片手で振ると無駄な力が入らない(~中略~)左右のバランスの悪い人は、どちらかが苦手に感じる」

左手/シャンク、どフック
右手/ダフり、スライス
両手/全部のミスが出る

日々、様々な気付きや発見がありました。

そうかと思うと、できていたことができなくなったり。

丸めて言えば、変化のない状況が6ヶ月も続きました……。

発見その1~ボール拾いはなぜか上手く打てる!~

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目標周辺に散らばったボールを、打球マットの方へポーン、ポーン、と打ち返す。

この時は右手一本で適当にクラブを持ち、適当に打つ。

マットは敷いてないので、床を傷付けないように。

ところが、これがなぜか上手くできる。

打っている自分を観察する。

“グリップはゆるゆるで、グリップのゴムの摩擦抵抗だけで手についている感じ”

“適当に右へクラブを引き、ヘッドがまだ右へ動いているうちに手元(グリップ)が左に動いている”

“右に引くときはクラブヘッドの重みを左側に感じたままで、その重さが変化しない。加速しながらヘッドを引っ張っていて、そのトルク感が一定で変化しない”

“クラブヘッドがまだ右へ動いているうちに手元は左へ動くが、そのときにコックが発生し、クラブヘッドは切り返しの所にとどまったままそっと運動方向が変わるのを待ち、同じだけのヘッドの重さ感を今度は右方向に感じる”

“コックが球を打った後もほどけていない。切り返し時の手首の角度とひじの角度を保ったまま、身体と一体になって球を押すようにクラブフェイスにボールを乗せて運んでいる”

ただボールを楽に拾うために、クラブで適当に打ち返すだけの、何かをしようとしていない自然な動き。

そこには

「手先を使わず、身体の動きでスイングする」も、
「振り子のリズムとタイミングでクラブを動かす」も、
「グリップはゆるゆる。クラブの重さを感じられる最低限の重さで持つ」も、
「手はクラブを持っているだけ。身体の動きでクラブを揺らす」も、

全部全部ぜ~んぶ詰まっていた!!

(続く)