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おっ3

悲劇!腹切りスイングにサヨナラしましょう!

これは実話です……。

大変お世話になった先輩が、新品のレインウェアを自慢しつつティーグラウンドへ。

「大振りはダメね」と先輩は慎重にアドレス。そして、インパクトの瞬間『ビリビリッ!!』とスイングとは別の音がして来ました。

凍りついた表情の先輩が恐る恐る音がした方に目を落とすと、レインウェアの左のポケットからファスナーに向かって大きな破れが!!

『腹切りスイング』がもたらした悲劇でした。少しでも心当たりのある方、お付き合いください。

浅いトップは危険な兆候!

前出の先輩は、『手打ち』が得意技です。

悲劇の前のコメントは「大振りしないように」でしたが、『大振りしない』と『手打ち』はまったく別のものです。

『大振りしない』は、『腕を無駄に使わない』または『肩の回転だけで打つ』と理解したほうがいいかもしれません。

『腹切りスイング』の原因の1つは、肩の回転不足にあります。

試しに右肩を動かさずに腕の動きだけでトップを作ってみてください。

そこからダウンスイングすると完全なカット軌道でヘッドが下りて、グリップエンドは身体の左サイドで急激に右に向かうか、左肘を後ろに引いてクラブヘッドの逃げ道を作るしか方法がないのです。

写真は、“アダ息子ット”が7割の力でターゲットを狙う練習をしている時のものです。

肩はきちんと回していますよね。

強すぎる右サイド……

getty

もう1つの原因は、ダウンスイングの順番が崩れることだと思います。

ダウンスイングは左足の踏み込みから始まるものですが、右腕が強過ぎると右肩が一番先にボールに向かいます。

すると、この場合もまたクラブヘッドは頭の上から急激に下りて来て、グリップエンドもクラブヘッドも先ほどと同じように動いてしまいます。

強烈に右手を返すと、左45度方向にボールが飛び、グリップエンドはお腹を真一文字に横切ります。

ひっかけを嫌がって右手を返さないと、左肘を後ろに引くしか軌道を作る方法がなくなり、ボールは弱々しいスライスになります。

どちらも『出しゃばりな右』が悪さをした結果です。

左サイド主導のスイング!

getty

『腹切りスイング』に別れを告げるために、改めてスイングの主役は『左サイド』の意識を持ちましょう。

写真は、丸山茂樹プロのコントロールショットです(ウェアに時代を感じますね)。

シャフトは地面にほぼ垂直ですが、左肩はアゴの下まで回っています。

この後、左膝がアドレスの位置に戻り、強く地面を踏みます。

左股関節に上体の重さを乗せながらクルリと回します。そして、左脇を締めたままで左腕を内旋します。

どんなに短い距離でも、クラブヘッドは身体(肩)の回転で動かす事が大切です。

左肘を右手で軽く押さえて、アプローチ練習から始めるといいかもしれません。

右手は使えないですし、身体の回転なくしてクラブヘッドは動きませんからね!

ひっかけ、弱々しいスライスの両方が出る場合は、自身のスイングを動画でチェックしてみてください。

少しでも『腹切りスイング』の兆候が見られたら、即対応することをおススメします。

お気に入りのウェアは大切に!!