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Gridge編集部
わたしのゴルフ履歴書〜Vol.2〜オハナスマイル酒造社長
ゴルフを愛する経営者や著名人にインタビューし、ゴルフライフを垣間見る企画、「わたしのゴルフ履歴書」。
第二弾は前回の弊社、ギークス(株)の曽根原稔人からご紹介いただいた、(株)オハナスマイルの酒造博明(みき ひろあき)社長です!
インタビュアーは編集部ヒッティです。
目次
酒造博明(ミキヒロアキ)さんはこんな人
株式会社オハナスマイルの代表取締役でありプロデューサー。
日本最大のヨガのインターネットメディア事業、ヨガウェアのショッピングサイト運営管理業、ヨガ教室の指導者養成講座や、その他コンサルティング事業などなど。
ヨガに関することならお任せ! な社長さんです。でも噂によると、ゴルフはかなりの腕前だとか……。
さっそくオハナしを伺ってみましょう♪
ゴルフ雑誌『EVEN』のアドバイザー兼モデルに
※写真右が酒造社長
――本業はヨガとのことですが、ゴルフがすごくお上手だと伺っています。
ゴルフは高校から始めていて、大学時代に全日本ゴルフ選手権競技に出場しました。星野英正プロや矢野東プロと同世代です。
今は月に1回か2回程度のエンジョイゴルファーですけど、70台では回っています。
――雑誌『EVEN(イーブン)』に『ポークパイブラザーズ1号』として登場しているとか。
そうなんです。実は『EVEN』を立ち上げたプロデューサーのジャック高橋氏と親友で。
彼が最初ゴルフ雑誌を立ち上げるという話になった時に、立ち上げメンバーにゴルフ経験者が誰一人いなくて(笑)。
それで撮影や構成などいろいろアドバイスしているうちに、出演する機会があって。
初めての撮影の際にジャックさんからポークパイハットを渡されて、「はい、今日から君たちはポークパイブラザーズの1号と2号ね」と命名されました。
テニス部が存続の危機に陥り、仕方なくゴルフに……
――ゴルフを始められたきっかけは?
高校2年生、17歳の時にゴルフを始めました。
実はそれまではずっと部活でテニスをやっていたんですけど、生徒が顧問と喧嘩しちゃって、部員が一人になっちゃったんですね(笑)。
それで辞めざるを得なかったんですけど、スポーツは好きだったので、何か他の競技をしようと思って。
小学校の頃に何回か父親について打ちっ放しに行ったことがあったので、それでゴルフを始めることにしました。
————高校2年生から始めて、あんなにキレイなスイングが手に入るんですね。
テニスをやっていると、感覚が一緒なんですよ。
これは僕の持論なんですけど、ゴルフスイングをきれいにするコツって、肘のたたみ方にあると思うんです。
テニスをやっている人は自然にそれができるので。テニスからゴルフにはスッと違和感なく入れました。
借り物のクラブで試合出場という強者
――今お使いのクラブは何ですか?
ドライバーがテーラーメイドのM2(現在M3を注文中)、ウッドがキャロウェイで、アイアンはスリクソンです。
――クラブを買われる時というのは、しっかり試打をして吟味する?
実は全然しなくて。クラブにまったくこだわりがないんです。
大学4年生の時に日本学生(ゴルフ選手権)まで行ったんですけど、その時もレンタルクラブでした(笑)。
――ええ!?
正確に言うとアイアンだけは自分のものを使っていたんですけど、ドライバーを含むウッド系、ウェッジ、パターは全部借り物でした。
日本学生の時は、友達が使っていたPRGR(プロギア)の銀チタンで出ていましたねぇ。だいたい試合の1週間前から借りて、調子を合わせて出ちゃう、みたいな。
でも経験則から言うと、アイアンだけは換えないほうが良いですね(笑)。縦の感覚(飛距離)が合わなくなってしまうので。
――(ヒッティ唖然)
ヨガはゴルフに最適、だけど?
————なぜヨガビジネスを始められたんですか?
実はこの会社を始める前に友達とやっていた編集プロダクションがあって、そこでいろんな雑誌の企画・編集をやっていたんです。
その中に『Yogini(ヨギーニ)』という雑誌があって。
そこで人脈が広がって、編集長とも仲良しになり……。“ヨガ×IT”ということで、ヨガの情報サイト「ヨガジェネレーション」を始めたのは、ごく自然なことでした。
ちなみにその『Yogini』の出版元が『EVEN』をやっているエイ出版社だったんですよ。
ヨガを本業としながら、僕自身はめちゃめちゃ身体カタイいんですけどね(笑)。
でもいまはエンジョイゴルフで、小手先でも70台で回れます! もしいまから本格的に競技ゴルフに出るとなったら、ちゃんとヨガやりますよ。
――(ヒッティまた唖然)
ゴルフもビジネスも、日々の積み重ねが大事
————ゴルフで仕事に活きたことは?
ゴルフって、仕事に活きることばっかりですよね。
カタい話になりますけど、ゴルフってホール(ゴール)からの逆算で物事を考えるじゃないですか。グリーンのこの位置に付けるために、ティーショットはどこに置く、みたいな。
仕事でも全体図を見ずにわーっと飛び出したら、コケちゃうし、ケガしちゃうので。
カップの位置から今やることを考えるみたいな組み立て方は、ずっとやってきてるなって思います。
あと、ゴルフもビジネスも、思い通りにならないじゃないですか。
横道にそれた時などに、たまたまいいショットを打っても、ショット力や経験などの基礎体力がなかったら、3回はナイスショットは続かない。
そういう時にはベース(基礎)の力が試されますよね。
なのでゴルフでは日々の練習は必要だし、ビジネスでも勉強を怠ると足元をすくわれる。
これって一緒なんですよね。
で、上手く行かないという(笑)。
――ほんとにその通りですよね。上手くいかないことは絶対あるんだけど、だんだんリカバリーがうまくなっていったりしますよね。
そう。ゴルフで起死回生の1打ってあるじゃないですか。ビジネスでも超ありますからね、起死回生の1打って(笑)。
でもやっぱり、まぐれっていうのは1回はあっても続かないですからね。
――池超えのピンチだと思ったらベタピンについちゃった、みたいな(笑)。
そうそう。あるよね(笑)。
協調性がなく人見知り?
――ゴルフでの失敗談などがあれば教えてください。
ゴルフが大好きな人って、すなわち個人種目が好きってことじゃないですか。
良いことも悪いことも、責任がすべて自分に返ってくる。それにハマる人って、協調性がない人が多いですよね。
自分がまさにそうなんですが(笑)。
ゴルファーって、唯我独尊、我関せずみたいなタイプが多いと思うんです。そういうタイプって、経営者に多くないですか?(笑)
あと、人見知りな人が意外とめちゃくちゃ多いと思います。
4人で回るから、調和が求められるとか社交性が養われるって思われるかもしれないんですけど、僕も、紹介してくれた(曽根原)社長も、いつも一緒に回るメンバーも、みんな超人見知りなんです。
逆にその「人見知りーズ」が遊ぶにはゴルフは最高のツールなんですよね。長時間一緒に過ごせるし、他の人の目を気にせずに済むし。
そのメンバーでゴルフに行くのが、めちゃくちゃ楽しいですもん(笑)。
ただ一方で、協調性がないのがいつも反省です。
こういうタイプは、起業したり何かをゼロからイチで生み出したりするのって得意なんですけど、やっぱり企業を大きくしていくためにはチーム力、組織力っていうのがすごく大事なんですよね。
たとえばサッカーでも、自分がエースストライカーで点を取ることはできても、毎回勝ち続けるためには良いディフェンスやミッドフィルダーとか、他の力が必要なので、組織力がいりますよね。
それと同じように、仕事でもスタッフなしでは生きていけない、ってなるんですよ。
だから僕は最初この点ですごく苦労しました。いまでもスタッフと協調して良い組織づくりをしていくのって苦労しています。
サービス・売上・集客で悩んだこと一回もなかったのに、仲間と協力してどうやって良い組織にしていくかって…僕、悩みってそこしかないですもん。
それがゴルフばっかりやっていたっていう失敗談かもしれない(笑)。
サッカーやバレーボールの経験者なら、こうはならないと思います。みんなが同じゴールを決めて、1つのことに向かって一致団結するみたいな……。
でもそれを踏まえて、学生当時に戻って団体スポーツを選ぶかというと、「否(いな)」って感じですけどね。自分の性格的に(笑)。
ゴルフ業界を活性化させる秘策?
――ゴルフ業界を活性化させる案があれば教えてください。
難しいですね(苦笑)。
ビジネス的に考えると、都市部でゴルフのマス向けのプロモーションを打ったり、スター選手が登場したりしたら、ゴルフ人口は100万人くらいは増えるだろうと思います。
ただ、ジャンボ(尾崎)さんらが活躍していた時代は1400万人くらいいたゴルファーが……今のゴルフ人口は600万人くらいでしょ? その減少は大きすぎますよね。
そう考えると、都市部で頑張ってゴルファーを増やしても、“焼け石に水”感は半端なくて。
ここから1000万人レベルにまで戻すのって相当難しいと思います。
僕は田舎(兵庫県篠山市)出身なので、特に思うのは、都心でゴルフを活性化するよりも、地方のゴルフ活性化の方が早いんじゃないかってことです。
都心の若者にゴルフをさせるのはハードルが高いですよね。
車がマストだし、ゴルフ場まで1時間以上かかるし、やっぱり高いじゃないですか。
田舎は平日だったら、プレー費5000円を切るところもあります。ゴルフ場までも車で30分圏内が当たり前です。
東京を出ると「クルマ離れ」って言われているのが嘘に思えるくらい、みんな車持ってますもん。
だったら、田舎の若者にゴルフをさせるほうがロジックとしては早いと思います。
――なるほど。確かにそうですね。
僕は田舎者なんで、自転車で10分の所に打ち放題1000円の練習場があったんです。そういう環境ってすごく大事だと思うんですよ。
スコア150くらいから始めて、100を切るときって、もう人生最高潮に楽しいじゃないですか(笑)。
90を切って80台前半とか出せたときの高揚感て、たぶん一生忘れないと思うんですよ。
でもそのために、レッスンに通って毎日200、300球打って……ていうのを都会で真剣にやったら、100万円単位でかかります。
となると、田舎の若者にゴルフをしてもらうのが業界としては良いのではないかと思います!
インタビュー後記
酒造社長の取材は楽しく、あっという間の1時間でした。
「ゴルファーは協調性がなくて、戦略的思考は身につけられても、経営力にはつながらない」という話はちょっと納得してしまいました。
個人的には大学体育会のころのリーグ戦を思い出し、懐かしくなりました。
私もチームをまとめる力が不足していると感じた、苦い経験があります(笑)。
自分らしく頑張ろう(小並感)。
プロフィール
※写真右が酒造博明社長。左は編集部ヒッティ
【ゴルフ歴】23年
【ベストスコア】67
【クラブセッティング】※2018年4月現在
1W: テーラーメイドM2
3W: キャロウェイ ビッグバーサ
UT: タイトリスト
4I〜P: スリクソン Z745
AW: ゾディア
SW: タイトリスト ボーケイ
PT: オデッセイ
株式会社OHANAsmile代表取締役社長:ヨガジェネレーション代表 ヨガアライアンス(RYT200)認定 ヨガ指導者養成講座 ビジネスパート担当 広告代理店勤務を経て、2004年株式会社Lotus8の立ち上げに参加、取締役に就任。ヨガ雑誌『Yogini』の制作業務に参加。2005年 ヨガスタジオ Studio+Lotus8(スタジオ ロータスエイト)設立。スタジオ統括を担当。様々な有名ヨガインストラクターと共にヨガイベント、ヨガワークショップを企画運営。また、ヨガスタジオ立ち上げ、立て直し等のコンサルティング業務を多数経験。WEBメディアの可能性に魅了され、2008年に独立、OHANAsmile設立。 ヨガポータルサイト『yoga generation』を運営開始。日本最大級のヨガアパレル通販『東京ヨガウェア2.0』立ち上げ、関西最大のヨガイベント『YOGAsmile|ヨガスマイル』イベントも企画運営。日本のヨガ業界のさらなる繁栄の為、職業としてヨガインストラクターというジャンルが成り立つよう、ビジネスの側面から様々なサポートを行う。
https://shop.yoga-gene.com/