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プロゴルファー

こせきよういち

タイガーはクラブアクションでも魅せる~世界のゴルフ界の面白情報を拾い読み#60

今週の米ツアー競技は会場を西海岸から東のフロリダ州に移して行われる初戦の「ホンダ・クラシック」。

そして、今大会にもタイガー・ウッズが出場。地元開催ということもあり、活躍が期待されます。

ところで、先週の「ジェネシス・オープン」で、私のSNSのタイムラインに一番多くシェアされた画像が、上記のタイガーのフィニッシュでした。

第1ラウンドの12番ホール、右ラフからスライスでグリーンを狙った第2打です(下記リンク先は、このときの動画です)。

侍の太刀さばきのような、とてもダイナミックなクラブの振り抜きです。

タイガーは球筋を自在に操る、クラブの扱いがとても巧みなプレーヤー。今回は、彼がこれまでに見せた印象的なクラブアクションを集めてみました。

背後から射られた矢のようなクラブアクション

かつてのタイガーはひどいミスショットすると、怒りをクラブにぶつけ、地面に強く叩きつけたり、放り投げることが少なくありませんでした。

カメラマンもそれを狙っていたのか、その瞬間をとらえた多くの画像のなかには、放り投げられたクラブが絶妙のバランスで収まっているカットがあります。

なかでも印象的なのがこの一枚。

まるでタイガー目がけて背後から射られた矢のようです。見事な構図ですね。

そして、より扱いの難しいドライバーだって、彼の手にかかれば軽々、自在に放り投げることができます(下記リンク先をご覧ください)。

タイガーならではのダイナミックなアクション

タイガーのクラブアクションは、怒りに任せて放り投げるだけではありません。

この動画は2015年、チェンバーズ・ベイで開催された全米オープンで撮られたシーン。

ラフに強く打ち込んだクラブの予想外の強い跳ね返りに、その衝撃を避けるために瞬間的に手を離した結果なのでしょう。

それにしても、これほど遠くまでクラブを跳ね飛ばしたゴルファーは他にいないでしょう。

パワフルだけど、クラブの動きに瞬時に対応できるタイガーならでは、でしょうか?

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そのときの画像です。

スウィングの途中でストップ!

瞬時の対応といえば、タイガーはダウンスウィングの途中でストロークを止めたことがいく度もあります(下記リンク先は、そうしたシーンの動画クリップ集です)。

そうしたシーンに、多くのプロや専門家は「あんな止め方ができるのはタイガーだけ」と口を揃えます。

下記リンク先の映像にも、「ダウンスウィングの途中で止めるなんて、これまで見たことがない」と驚愕する実況が収まっています。

上記動画はマスターズで撮られた、ミスショットを避けるための意図的な空振りです。

上空を飛び去った鳥の影が気になってのことです。見事な対応力、反射神経ですね。

先週の「ジェネシス・オープン」では予選ラウンドをタイガーと同じ組でプレーしたロリー・マキロイが、タイガーの応援に集まった大ギャラリーの立てる音や声に集中力をそがれ、

「タイガーは他の選手に、1ラウンドにつき0.5打、1試合で2打のハンデをあげているようなものだ」と振り返っています。

今週のホンダ・クラシックにも大勢のタイガー・マニア(ファン)が集まることでしょう。

そして、良くも悪くも、他のプレーヤーには真似のできなクラブアクションを見せてくれるかも知れません。