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ゴルフスイング

飛太郎

フルスイングへの勘違いをなくせば、もっと楽に、もっと飛ぶ!!

こんにちは! 飛太郎です。

皆さんは「フルスイング」と聞くと、どのようなスイングをイメージしますか?

可動域限界まで上体を捻転させ、持ち得る力のすべてを使って、速く・鋭く・強く振る……。

そんなイメージをお持ちではないでしょうか?

今回は、写真のジョン・ラーム選手を参考にして、その誤解をなくしていきましょう!

スリークォーター・スイングで300ヤード、それができるのはプロだから??

皆さんはこの動画をご覧になってみて、どう思われましたか?

スリークォーター・スイングで300ヤード飛ばす! と聞いて、どのようなお考えを持たれましたか?

「世界のツアープロだからできるんだ」とか、「一般のラウンドゴルファーには無縁だよ」などとお考えではありませんか?

確かに、常に300ヤード飛ばすことは一般的には困難とされています。

あるいは、それだけの飛距離が出せても方向性が安定しなきゃ意味がない、使えない、という声も聞こえてきます。

ここで明確にその存在が確認できるのが、主題の「フルスイングへの勘違い」なのです。

・飛ばすためには思い切り振らなきゃならない。
・思い切り振るから方向性が安定しない。
・だから、そんなスイングは使えない。

この「フルスイングの勘違い・三段論法」をお持ちの方、非常に多いです。

ここで申し上げておきたいのは、ズバリ「方向性が狂うほど振るのは、もはやスイングですらない」ということです。

そのヒントが、この動画には含まれています。

「オーバースイング=フルスイング」ではありません! 最大で最適、これがフルスイング!

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ジョン・ラーム選手と言えば、写真でも見て取れるように、この「への字」にキープされた左手首の角度が有名ですね。

しかし、それは彼のスイングの一端に過ぎず、着目して頂きたいのは彼のスイングが非常にコンパクトであること。

コンパクトなスリークォーターの動きでありながら、300ヤードの飛距離を生み出すという事実。

彼のその姿を、皆さんは「フルスイングだ」と思いますか?

僕はこう思います、他者からすれば「スリークォーター・スイング」に見えるスイングが、彼にとってのフルスイングなのだと。

「フルスイング」とは、何もダイナミックに動くことを言うのではありません。

身体の「ヨレ」や、軸の「ブレ」が生じないレベルの中で、パワーゲージを最大限使うことを言うのだと僕は考えています。

つまり「最大でありながら最適な動き」であることが、フルスイングには求められます。

ましてやゴルフは方向性が命です。

間違った認識でのフルスイングが、もはやスイングですらないと先に言った理由はそこにあります。

いくら飛んでも、それがOBだとまったく意味がないからです。

言うなれば、次以降のショットに良い条件を与えるものでなければ、優れた飛距離もメリットではなくなってしまうのです。

ですから、ドライバーにしてもアイアンにしても、フルスイングを正しく認識することがとても大切なのです。

自身の身体の「許容範囲内」、言い方を変えるならば「支配領域内」に収めたスイングであることが、大前提のものであると言えるのではないでしょうか。

すべてを使うからこそ「フル」スイングです!

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いかがでしょうか?

フルスイングと聞くと、どうしてもパワーに目が行ってしまいがち。

ですが上述してきたように、パワーだけでは不正解だということがおわかりいただけたでしょうか。

まず大前提に、キチンと「スイングであること」。

これを逸脱してしまうとフルスイングも何もありません。

そしてスイングそのものや身体の使い方だけでなく、クラブヘッドの重み、シャフトのしなりやトルクなど、クラブの力も最大限に活用する。

それらすべてが噛み合って、初めて「フルスイング」と呼べるのだと考えています。


僕がドラコンの世界で技を磨く中で、常々考えていることがあります。

それは「誰でも、もっと楽に、もっと飛距離を出せるハズなのに」ということ。

練習場で青筋を立て、怒気を帯びながら振っても200ヤードそこそこしか飛ばない、そんなことは本来あってはならないとさえ思っています。

もちろん、飛距離を伸ばすのは容易なことだとは思っていません。

しかし「楽だ」とは思っています。

誤解のないように申し上げれば、「楽に」というのは、もっとクラブの力を借りて、もっとリラックスして、もっとスイングに働く物理の法則を理解すれば、という意味です。

今回はジョン・ラーム選手を参考にお話しさせていただきましたが、彼ら世界のトッププロたちのクラブとの付き合い方や、身体の使い方、それらを参考にしてみると、よりスイングを深堀りすることができるかと思いますよ♪


それではまた! 飛太郎でした。