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状況別コースマネジメント パー5のセカンドショット編

「打つ前に、どんなことを考えれば良いのかを少しまとめてみました」シリーズ。

今回のシチュエーションは、ロングホール(パー5)のセカンドショットの場面です。

自分ができること以外はやらない

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ロングホールではパーを計算してしまいますし、できればバーディを取りたくなります。

頭の中が、『自分史上最高のベストショット』で占められていると、何なら2オンしてイーグルパットを……なんて皮算用してしまいたくなりますが、その誤ったクラブ選択がスコア崩壊へ一直線……となってしまいます。

結論から言えば、「自分のできることより上のことはしない」ということです。

この「できること」というのは、過去に一度でもできた経験があることではなく、そのクラブを持って打つ1発目で、ある程度の成功確率のショットを打つことができる、という意味です。

ゴルフは確率のスポーツ

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仮に、残り230ヤードをスプーン1発で乗せられる確率が5%、115ヤードをピッチングウェッジで乗せられる確率が30%だとします。

後は単純計算です。

115ヤードを2回打つとすると、30%×30%=9%。

少なくともグリーンに乗せることから逆算すると、ピッチングウェッジで同じ距離を2回打つほうが、確率的には2倍近くも上ですね。

また、これはあくまでもグリーンに乗せる確率であって、ミスショットによって大叩きをしてしまう可能性は含まれません。

少しでもグリーンの近くへ打ちたい……という気持ちが出るのはわかります。

しかしながら、セカンドショットに関しては、例えば150ヤード打って80ヤード残すとか、ある程度計算できるクラブを選択すべきでしょう。

ロングホールのセカンドショット以降で大叩きしてしまう原因は、セカンドでOBを打ってしまうか、グリーン回りのハザードにつかまってしまうことです。

あくまでも私の経験上の話ですが、ロングホールでグリーンまで残り70~100ヤードの間にはハザードは少ないので、その距離をあえて残すというのはスコアをまとめる上では確実なマネジメントと言えます。

ハイリスク! ハイリターン?

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フェアウェイウッドは距離が出るクラブですから、リスクと隣り合わせであることは認識すべきです。

ここでいうリスクとは、左右の林に入れる、池やバンカーなどのハザードにつかまる、グリーン奥の逆目のラフに入れるなどで、最悪のケースはOBになってしまうことです。

それだけのリスクを負ったとして、得られるリターンはいかほどなのでしょうか?

ピンの根元にズドンと落としてタップインイーグルが取れるのであれば、ハイリターンなのかもしれませんが、実際にそんなことはゴルフ人生で一度あるかないかといった宝くじ的な期待値でしょう。

まぁ、私は届く距離なら絶対に2オン狙いますけどね(笑)。

そのリスクを選択したからには、結果を受け入れるべし

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リスクの大きいクラブを選択したからには、失敗した時の状況も想定しておく必要があります。

予想通りにミスショットしたにも関わらず、嘆いて、悲しんで、時には怒りを爆発させて、結果としてメンタルもスコアもボロボロに……なんてあってはいけないですね。

『リスクも事前に想定していたんだし、次のアプローチに備えよう』

そう頭を切り替える必要があります。

そして、次に同じシチュエーションに遭遇した時は、自信をもってウッドを選択できるように、日々の練習から本番を想定してシビアにやりたいですね。