ネック形状、ソール形状……初心者から上級者まで、オススメウェッジの選び方とは?

お気に入り
ウェッジとは、主にグリーンまで100ヤード以内の距離からのアプローチショットやバンカーショットで使うクラブのことで、フェース面が上を向いている度合いが大きい(ロフト角が大きい)のが特徴です。

ロフト角が大きければ大きいほど、ボールが高く上がり、前には飛ばないようになります。

通常、アイアンセットの中で一番ロフト角が大きく飛ばないクラブはピッチングウェッジ(PW)であることが多く、それよりもロフト角が大きくて飛ばないアプローチウェッジ(AW)やサンドウェッジ(SW)を別売りで追加することが多いです(アイアンセットの中にサンドウェッジまで含まれているモデルもあります)。

ところで、そんなアイアンセットとは別に買うことの多いウェッジですが、「ドライバーやパターは良く買い替えるけど、ウェッジはあまり買い換えない」という人は多いのではないでしょうか。

しかし、アマチュアゴルファーのパーオン率は良くて3割前後、アベレージゴルファーなら1割以下でしょう。

ということは、グリーンに乗せるためのクラブとして、ウェッジはほぼ毎ホール使用するクラブということになります。

つまり、ウェッジはそれだけ重要なクラブのはずなのですが、ほとんどの人はあまり考えないで選んでいるのではないでしょうか。

そう考えると、多くの人がそれほど重要視していないと思われるウェッジですが、自分にピッタリのウェッジを選ぶことができれば、すぐにスコアアップにつながるということがわかるでしょう。

そこでここでは、そんなウェッジの正しい選び方や、人気や売り上げのランキングでも上位に入るオススメのウェッジを紹介していきます!

ウェッジは大きく分けて2種類! ストレートネックとグースネック

ウェッジは大きく分けて2種類! ストレートネックとグースネック

getty

ひとことで「ウェッジ」と言っていますが、そのネック形状から、大きく分けてストレートネックとグースネックの2種類に分類することができます。

それぞれ特徴がまったく違うので、まずはどういった違いがあるのか見ていきましょう。

ストレートネックのウェッジの特徴とは?

ストレートネックのウェッジの特徴とは?

getty

ストレートネックとは、読んで字のごとく、ネックがまっすぐなウェッジです……と言っても初心者やゴルフを始めたばかりの人にはチンプンカンプンでしょう。

「ストレート(まっすぐ)」というのは、ウェッジを構えたときに、シャフトの線とウェッジのフェースの下端(リーディングエッジ)がまっすぐになっているものを「ストレートネックのウェッジ」と呼びます。

シャフトの軸線(中心線)に対して、リーディングエッジが出っ張っていることから“出っ歯”と呼ばれることもあります。

特徴としては、形状からもわかるように、ボールの下にリーディングエッジを入れやすいため球を拾いやすく、球が上がりやすくなっています。

そういった特徴から、ボールが沈みやすい洋芝のフェアウェイで使いやすいため、洋芝のコースが主流であるアメリカPGAツアーの選手のほとんどがこのストレートネックのウェッジを使用しています。

また、その形状からフェースを開閉して使いやすいため、状況に応じてフェースを開閉して使いたいと思う上級者が好んで使用します。

グースネックの特徴とは?

グースネックの特徴とは?

getty

グース(goose)とは、ガチョウのことです。そのネック形状が“ガチョウの首”のように見えるため、グースネックと呼ばれています。

具体的には、構えたときに、リーディングエッジがシャフトに対して右にオフセットされている(フェースが右に引っ込んでいる)ものをグースネックと呼びます。

特徴としては、ロフトが立ち、フェースが閉じようとした状態でインパクトを迎えやすいため(フェースが右側になるため、遅れてボールに当たる)、低くつかまった球が出やすくなります。

自然とハンドファーストのインパクトを迎えやすくなるので、ハンドファーストが苦手な初心者にも使いやすいと言われています。

また、日本の本州以南のコースに多い高麗芝のフェアウェイのように、少し球が芝に浮いた状態で打ちやすくなっています。

すべてのグースネックのウェッジに当てはまるわけではありませんが、一般的には、フェースを開いて使うのが難しく、そういった意味でも、フェースを開くのが苦手な初心者やアベレージゴルファーに向いています。

ストレートネックがオススメの人はこんな人

ストレートネックがオススメの人はこんな人

getty

ストレートネックのウェッジをオススメしたいのは、ウェッジでフェースの開閉を積極的に使いたい中上級者の人です。

また、マッスルバックアイアンやセミキャビティアイアンなど、いわゆるアスリート向けのアイアンは、ストレートネックのウェッジと“顔”の流れがいいため、そういったアイアンをバッグに入れている人との相性がいいでしょう。

さらに、よく行くコースのフェアウェイが洋芝のコースだという人にとっても、ストレートネックのウェッジは使いやすいでしょう。

実は、ストレートネックのウェッジを流行らせたのはタイガー・ウッズだと言われています。

タイガーのように多彩なアプローチテクニックを目指すなら、ストレートネックのウェッジを選びましょう。

グースネックがオススメの人はこんな人

グースネックがオススメの人はこんな人

getty

グースネックのウェッジをオススメしたいのは、アプローチやバンカーショットが苦手で、ウェッジではフェースの開閉をあまり使わない、いわゆる初心者やアベレージゴルファーです。

また、大型のキャビティアイアンなど、グースの度合いの大きいアイアンセットを使っている人は、ウェッジもグースネックのほうが相性がいいでしょう。

コースとの相性で言うと、高麗芝のフェアウェイでよくプレーする人との相性がいいです。

先ほど「初心者やアベレージゴルファー向き」と書きましたが、かつてグースネックのウェッジが代名詞と言われていたのが、ジャンボ尾崎です。

日本のコースにはグースネックがマッチしているということを知り尽くした上での選択だったのでしょう。

ウェッジを選ぶときはバウンス角とソール幅にも注目!

ここまでは主にネックの形状について解説してきましたが、ウェッジを選ぶときにはソールにも注目しなければなりません。

ソールで注目するのは、バウンス角とソール幅です。

バウンス角とは、ソールが地面のほうにどれだけ出っ張っているかを表す角度で、例えばロフト角が56度のサンドウェッジの場合、8度以下をローバウンス、10度前後をノーマルバウンス、12度以上をハイバウンスと定義するのが一般的でしょうか。

このバウンス角が大きい(ハイバウンス)と、バンカーでエクスプロージョンショットがしやすくなったり、ダフってもソールが滑ってミスになりにくかったりします。

いっぽう、ローバウンスでは、下が硬いバンカーなどでもバウンスが邪魔になりにくかったり、フェースを開いて使いやすかったりします(フェースを開くとバウンスが増えます)。

なので、フェースを開くのが苦手な人や、バンカーが苦手な人はハイバウンスを、状況によってフェースの開閉を使い分けるテクニックを使いたい人にはローバウンスがオススメです。

どちらもほどほどという人は、中間のノーマルバウンスのものを選びましょう。

ソール幅は、考え方はバウンスと似ています。

ソール幅が広いものは、バウンスが大きいことと同じ効果があります。つまり、バンカーから脱出しやすく、ダフリに強くなります。

反対に、ソール幅が狭いものは、バウンスが小さいことと効果が同じと言えます。つまり、フェースの開閉がしやすく(フェースを開くとソール幅が広いことと同じ効果がある)、バンカーショットが難しくなります。

市販のウェッジはこの辺のバランスが考えられているものが多いため、一般的にはソール幅が広いものはバウンスが小さく、ソール幅の狭いものはバウンスが大きくなっている傾向があります。

つまり、バウンス角が大きくソール幅が広いものはものすごくやさしい初心者向けで、バウンス角が小さくソール幅も狭いものは、テクニックに自信のある上級者向けということになります。

なので、自分がウェッジをどのように使うかを考え、バウンス角とソール幅のバランスを考えてウェッジを選びましょう。

ロフト角はどうする?

ロフト角はどうする?

getty

もう一つウェッジを選ぶ際に重要なのはロフト角です。

アイアンセットがピッチングウェッジ(PW)までだった場合、それ以下のウェッジをアイアンセットと同じモデルの別売りのウェッジにするか、単品で販売されている別ブランドや別メーカーのウェッジを選ぶかになります。

アイアンセットの別売りのウェッジを購入する場合は、最初からロフトの流れを考えて設計されているので、ロフトの心配をする必要はほとんどありません。

単品で販売されているウェッジから選ぶ場合は、まず、自身のアイアンセットに入っているもっともロフトが大きいクラブ(ほとんどの場合ピッチングウェッジになります)のロフトを調べ、そこから適正なロフトピッチ(間隔)を考える必要があります。

約20年前は、ピッチングウェッジのロフトは47~48度が主流だったので、アプローチウェッジ(AW)に52度、サンドウェッジ(SW)に56~58度を選べば問題ありませんでした。

しかし、最近ではアイアンのロフトが立ってきているので、それにつられてウェッジのロフト選びも変わってきました。

例えば、ピッチングウェッジが45度なら、アプローチウェッジは50~51度、サンドウェッジは54~56度。ピッチングウェッジが40度なら、ピッチングウェッジとアプローチウェッジの間に44~45度のウェッジを1本追加してから、その下にアプローチウェッジとサンドウェッジを入れるといった具合です。

いずれにせよ、ウェッジのロフトピッチは4~5度間隔が理想で(6度はギリギリ許容範囲)、少なくとも7度以上は開かないようにセッティングを考えましょう。

ウェッジを選ぶ際は、シャフトにも注意!

ウェッジを選ぶ際は、シャフトにも注意!

getty

ネック形状、ソール形状、ロフト角が決まったら、最後に考えるのはシャフトです。

シャフトで考える必要があるのは重量です。

基本的には、アイアンで使用しているシャフトと同じ重さのものか、少し重めのものを選ぶといいでしょう。

例えば、アイアンが軽いカーボンシャフトの場合、ウェッジは軽いカーボンか重いカーボン、重くても軽量スチールシャフトまでにしましょう。

同様に、アイアンが軽量スチールシャフトなら、ウェッジには軽量スチールか重量系スチールシャフトがいいでしょう。

一般的には、スイングバランスもアイアンよりも重くします(アイアンがD2ならウェッジはD3~D4といった具合)が、ウェッジでテクニックを駆使したいという上級者の中には、あえてウェッジのスイングバランスを軽くしているという人もいます。

もし、ウェッジのスイングバランスが重くて上手くいかないという人は、軽いスイングバランスのウェッジを一度試してみるのも手です。

オススメストレートネックのウェッジ(1)タイトリスト ボーケイ デザイン SM8

米男子ツアーで50%、国内ツアーで45%を上回る(数字はダレルサーベイ調べ、2018-19シーズン)という、ツアープロの間で使用率No.1を誇るウェッジがボーケイ ウェッジです。

SMは「スピンミルド」の略で、その8代目となるのが、このSM8シリーズです。

その特徴は、豊富なバリエーションにあります。

ソール形状は4タイプ、ロフトバリエーションは46度から62度まで2度間隔で用意し、その組み合わせは23通りにも及びます。

さらにシャフトはダイナミックゴールド(S200)、N.S.PRO 950GH neo、N.S.PRO MODUS3と3タイプ、フィニッシュ(仕上げ)もツアークローム、ブラッシュドスチール、ジェットブラックと3タイプ用意しています。

これだけあれば、自分の好みに合致するものが必ず見つかるでしょう。

オススメストレートネック(2)キャロウェイ JAWS ウェッジ MD5

激スピンウェッジとして大人気となった「MD4」の後継機種として文句のつけようのないスピン性能がウリのウェッジです。

新たにデザインされた溝「37Vグルーブ」が、フルショットはもちろん、スイングスピードの遅いアプローチショットでも安定して多くのスピンを生み出します。

ソール形状は4種類、ロフトも46度から64度まで2度間隔で用意(62度を除く)し、その組み合わせは23通り。フィニッシュもクロムとツアーグレイの2種類を用意しています。

オススメストレートネック(3)クリーブランドゴルフ RTX 4 フォージド ウエッジ

近代ストレートネックの先駆け的存在ともいえる「ツアーアクション588」を1988年に発表して以来、ウェッジメーカーとして不動の地位を築いているのがクリーブランドゴルフです。

その最新作がRTX 4 フォージド ウェッジ。

すっきりしたストレートネック形状ながら高麗のフェアウェイでも球を拾いやすいオフセット設計になっています。

また、逆テーパーブレードやフェース面積の拡大により、ミスヒットに強く、安定したアプローチを実現します。

キャビティアイアンなどの少しやさしめのアイアンを使っているけど、ストレートネックのウェッジを使いたいという人にオススメのモデルです。

バックフェースの刻印や色、デザインを自由にカスタマイズできる「MY RTX(マイローテックス)」に対応している点も魅力的です。

オススメグースネック(1)ピン グライド 3.0 ウェッジ(EYE2 ソール)

ピンの最新ウェッジ、グライド 3.0には、4つのソールバリエーションと46度から60度まで2度刻み(48度を除く)のロフトバリエーションが用意されていますが、ここで特にオススメしたいのが、EYE2(アイツー)ソールのモデルです。

名器と呼ばれた「ピン EYE2 アイアン」は、特にサンドウェッジが世界中から絶賛されていましたが、その形状を再現したのがこのモデルです。

特筆すべきなのが、グースネックなのにフェースを開いても使いやすいというフェース形状。

初心者やバンカーが苦手な人でも、フェースを開いてバンカーショットをしやすいという魔法のようなウェッジです。

54度、56度、58度、60度をラインアップしています。

オススメグースネック(2)フォーティーン DJ-4 ウェッジ

かつてMT-28 ウェッジで日本ツアーを席巻し、ハイスピンウェッジブームを巻き起こしたフォーティーンがアマチュアゴルファー向けに開発した、アマチュアでもプロのようにスピンをかけられるように設計したウェッジ。

アイアンのように周辺に重量配分したキャビティタイプのバックフェースにし、ミスヒットに強くやさしく安定したショットを可能にします。

また、ヘッドの逆テーパーブレード設計と、超高精度・ミラー鍛造スコアラインフェース製法により、お家芸ともいえるスピン性能は健在です。

最近のストロングロフト設計のアイアンとのつながりも考慮した、41度から始まるロフトラインアップ(41、44、47、50、52、54、56、58、60)もうれしいです。

オススメグースネック(3)キャスコ ドルフィンウェッジ DW-120G

フェースを開くのが苦手なゴルファー向けに、「フェースを開かなくてもバンカーからラクに脱出できる」をコンセプトに開発されて大ヒットした、ドルフィンウェッジ。

その特徴は独特なソール形状にあります。

余計な抵抗をなくすためにトウ側をカットし、中央部はリーディングエッジの浮きを抑えつつ芝や砂に刺さらない山型のソール、ヒール側にはバンカーでのエクスプロージョン時にヘッドが砂に潜るのを防ぐフィンをデザイン。

まさに、バンカーが苦手な人のためのウェッジと言っていいでしょう。

ロフトも44度から64度まで2度刻み(46度、62度を除く)で用意しています。

まとめ

まとめ

getty

アプローチの機会が必然的に多くなるアマチュアゴルファーにとって、いかに自分に合ったウェッジを選ぶかが重要なことは理解できたでしょうか。

また、バンカーショットでスコアを崩しがちなアマチュアにとっては、バンカーショットのしやすいウェッジを選ぶことも重要です。

ここで紹介した情報やウェッジを参考にして自分にピッタリのウェッジを選んで、ベストスコアの更新を目指しましょう!
お気に入り
meison

アスリートを夢見るアベレージ100のゴルファーです。

このライターについてもっと見る >

カートに追加されました。