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ラウンド中の緊張や不安が起こるシチュエーションの対処法
ゴルフのラウンド中は、練習場では起こることのない、独特の緊張や不安が起きてしまうシチュエーションがいくつかあります。
どんなシチュエーションで緊張や不安が起きるのか、そして、それらとどう向き合っていけば良いのでしょうか・・・。
朝一番のティショット
ラウンドで最も緊張するシチュエーションは何なのかと言ったら、やっぱりダントツの1位は朝一番のティショットではないでしょうか。
これには2つの側面があると思います。
1つは「うまく当たるかな?」「どうか曲がりませんように」「チョロしちゃいそう」など、自分の内面によるものです。
もう1つが、これは朝イチ特有の事例ですが、ティショットを見ているのは、気心知れた同組の仲間だけでなく、後ろで回る知らない人たちまでがギャラリー化していて、「みんなが見てる」「ミスしたら恥ずかしい」という外面の要素もここに加わることで、その緊張に拍車を掛けます。
この緊張や不安を全て払拭するのは難しいですが、以下のことを試してみてください。
・結果のハードルを思い切り下げる
⇒OBじゃなければOK、150ヤード飛べばOK、などです。
・他の組の人は、自分のことなんて知らない
⇒自分だって他の組の知らない人のショットなんて見ませんよね?
・やることを1つに絞る
⇒フィニッシュだけは決める、大きくゆっくり振る、など1つだけ決めます。
・呼吸が浅くなりがちなので、深呼吸して肩の力を抜く
⇒特に息を吐くことに意識を集中させましょう。
・どれも「同じ一打」だと割り切る
⇒300ヤードのショットも、10センチのパットも同じ重みの一打です。
朝イチのティショットは自分だけじゃなく、みんな緊張しています。
緊張していることを自覚して、その中で自分がやれることに集中して臨みましょう。
結果は後から付いてきます。
バンカー越えのアプローチ
バンカー越えのアプローチも、かなり緊張するシチュエーションです。
この場合、ある種の『決め』が必要になります。
例えば、ピンに寄せに行くのであれば、サンドウェッジのフェースを開き、ロブショットでグリーンエッジとピンの間に落とす高度なテクニックが必要になります。
これを失敗すると目の前のバンカーに入れてしまいます。
逆に、絶対にバンカーに入れたくないのであれば、ロブショットは必要なく、アプローチウェッジやピッチングウェッジで普通にグリーンに落とすように打つことです。
結果として長いパットが残ったり、グリーンの逆側に行ってもう1回アプローチをしたりすることもあります。
自分が何かをジャッジする時は、そのリスクを受容した上で決定を下しましょう。
絶対にバンカーに入れたくないと決めたのに、結果的に「あ~あ、長いパットが残っちゃったよー」と嘆くのは絶対にやらないようにしましょう。
OBがあるホールのティショット
仮に、右サイドがOBのホールの場合、皆さんは何を意識しますか?
「右サイドに打たないようにする」と答えた方は、考え方を改めた方が良いかもしれません。
人間の脳は意識をすると、そこに反応する性質を持っています。
つまり、「右側に打たない」という風にOBがある右サイドを意識してしまうと、勝手にそっちへ引き寄せられてしまうのです。
ここでやるべきは、右サイドを意識から消して、「フェアウェイに良いショットを打つ」とか、「多少ラフに行っても良いから左サイドを狙って打つ」と意識を切り替えることをおススメします。
もう1つ。脳は思ったことを実現させようとします。
ティーグラウンドに立った時、「なんかOBになりそうだな」と思った時、OBになっても良いように無くしても良いような古い・傷んだボールでティアップしていませんか?
結果、OBになった時に、「やっぱりOBか~」と心の中で呟いてしまいます。
つまり、自分の中でこうなるんじゃないかという悪い予感を、実現しようとしていることに他なりません。
絶対にOBを打たないように最善の準備をして、敢えて一番きれいなボールを使用するくらいの心構えが必要なのかもしれません。
「このショットはうまくいく」
そう思うだけで、ショットの確率はグッと上がると思います。