ゴルフスイング
しんたろう
ミスが激減!いいことずくめのコンパクトなトップのすすめ!
ここ数年、プロゴルファーやトップアマのスイングの多くは、コンパクトなトップになっています。
コンパクなトップのメリットを考えた時に、アマチュアゴルファーにこそおすすめしたいスイングだと思うのですが、多くのアマチュアゴルファーは相変わらずオーバースイングで悩んでいます。
そこで今回は、コンパクトなトップのメリットと練習方法をお話します。
オーバースイングになってしまう主な理由とデメリット
多くのアマチュアゴルファーにとって、悩みのタネのひとつとなっているオーバースイングですが、なぜオーバースイングがいけないのでしょうか?
まずは、オーバースイングになってしまう主な理由とデメリットをお話します(この記事は右打ちの方を前提に説明していきます)。
1)フライングエルボー
トップスイングで右の脇が大きく空いてしまっている状態。
右手を使ってクラブを上げてしまうことが原因で、シャフトが飛球線方向に対してクロスしてしまうため、正しいクラブの通り道(スイングプレーン)から大きく外れてしまいます。
2)身体を必要以上に回し過ぎている
「もっと肩を回さなきゃ!」練習場でよく耳にするアドバイスですが、ほとんどの方が逆に身体を回し過ぎています。
プロと比べてアマチュアは身体に柔軟性がありません。
それなのに、回し過ぎてしまうということは、止めておかないといけないところまで回してしまっているということです。
3)イメージと実際のギャップに気付いていない……
自分のスイングを動画で撮ってみると、自分のイメージと実際のギャップに驚かれる方が多いのではないでしょうか。
この差に気付いていない人が意外と多いのです。
その結果、オーバースイングの方は、アウトサイドイン軌道、振り遅れ、飛距離不足、再現性の低さなど、さまざまな弊害に悩まされてしまうのです。
画像のジョン・デイリー選手のように、プロや上級者の方でもオーバースイングの方はいますが、そもそもオーバースイングの原因が違ったり、正しい軌道に戻すテクニックがあったりするので、一般の方は真似をしないほうがいいでしょう。
トップをコンパクトにするとどんなメリットがあるのか
多くのプロやトップアマが取り入れているコンパクトトップですが、一般のアマチュアゴルファーにはどのようなメリットがあるのでしょう。
1)クラブをインサイドから下ろしやすい
多くのアマチュアゴルファーは、程度の差はありますが、アウトサイドからクラブを下ろしています。
その理由は、高いトップの位置から、スイングプレーンに乗せる動きができていないからです。
「クラブを自然落下させる」「クラブを真下に下ろしてくる」というレッスンを耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
コンパクトなトップは、そもそもスイングプレーンから大きく外れないため、複雑な動きを必要としません。
そのため、インサイドからクラブを下ろしやすくなり、スライスしにくい強いボールが打てるようになります。
2)振り遅れのミスがなくなる
トップの位置をコンパクトにすると、当然ですがクラブを動かす距離は短くなります。
その結果、振り遅れのミスが激減します。
ただ、最初はタイミングが取りづらくなりますので、松山英樹選手や宮里藍選手のスイングをイメージしてトップで少し間を取ってみましょう。
そうすることで、ダウンスイングのタイミングが合ってきます。
3)再現性が高くなり、ミスショットが減る
コンパクトなトップは、スイングをシンプルにします。
その結果、スイングの再現性が高くなり、ミスショットはかなり減るでしょう。
当然、ミート率が上がり、ボール初速が速くなり、飛距離も伸びる。
コンパクトなトップはいいことずくめなのです。
コンパクトなトップを手に入れる練習方法
たくさんのメリットがあるコンパクトトップですが、それを手に入れるための練習方法をご紹介します。
1)8番や9番アイアンでハーフスイングする
グリップが右股関節の高さまで来た時、クラブが地面と平行になるようにバックスイングします。
後ろから見た時には、グリップとクラブヘッド重なっているように上げましょう。
この時点でアウトサイドやインサイドに上げてしまっていたら、元も子もありません。
アドレスのポジションから、左右にスウェイしないように気をつけましょう。
最初は30ヤードから50ヤードでOK、慣れてきたら、トップの位置を変えずに速く振っていきましょう。
一般的な男性のヘッドスピードだと、キャリーで70~80ヤードくらいでしょうか。
これにも慣れてミスが少なくなってきたら、ここで一度動画を撮ってトップの位置を確認してみましょう。
最初のハーフスイングはどこへやら、かなり理想のポジションに近いはずです。
その次は、グリップをお腹の高さまで、その次は胸の高さまでと、その都度動画を撮影し、自分のイメージと実際のギャップを確認していくことが重要です。
2)練習器具も効果的
右脇の下と右ひじの中間にヘッドカバーをはさみ、インパクトまでそれが落ちないようにスイングしたり、両肘の間にボールをはさんでスイングするのも効果的です。
まとめ
いかがでしたか?
本当はもっとお話したいことはあるのですが、スペースの都合もあり、今回はこのあたりで。
実は、私も以前は、かなりのオーバースイングで、スライスで悩んでいました。
ここでお話しした練習を続け、今ではコンパクトなトップを手に入れました。
結果、ミスショットも減り、持ち球もドローボールになり、飛距離も伸びました。
本当にメリットばかりで、今でもデメリットは見あたりません。
ぜひお試ししていただけたらと思います。
上掲の動画は、米ツアーで驚異的な飛距離を見せつけるジョン・ラーム選手。コンパクトなトップが特徴のひとりです。