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残り距離と感性

ゴルフのプレーの時に、残り距離を測るタイミングは必ずやってきます。

キャディさんに聞いたり、測定器を使ったり、歩測したり、色々な方法があります。

ヤーデージ杭

ほとんどのゴルフ場には、150ヤード、100ヤード地点のフェアウェイの両サイドに目印となる杭や、背の低い植木があります。

私は、「100ヤードよりちょっと遠いかな」とか「100ヤードと150ヤードの真ん中よりちょっと150ヤードより」という風にみて番手選びの情報にします。

乱暴な言い方をしてしまうと、120ヤードか130ヤードかの細かい違いは、私の番手選びにはあまり関係ありません。

理由は、ピンなどの目標に対してショットをするのであって、“125ヤード”等といった具体的な距離に対してショットをしようとしていないからです。

「37ヤード」で測定器は必要?不要?

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レーザー式やGPS式の測定器は、進化が目まぐるしく非常にコンパクトで結構手に入れやすい価格になってきています。

以前ゴルフ仲間がレーザー式の測定器を買ったので、一緒にラウンドした時に使わせてもらったこともあります。

瞬時に目標物までの距離が測れて非常に便利だなと感じました。

一方で、その人は、残り40ヤード前後でも距離を測って、「37ヤード」をアプローチしていました。

私としてはフルショットをしない距離こそ「距離感」が大切で、37ヤードであろうが42ヤードであろうが、ピンに対して打つのだから細かい距離情報は必要ないと思っています。

グリーン上での歩測の必要性

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パッティンググリーンでも距離を測る人がいます。

さすがにレーザー測定器は使わないにしても、歩測をするのです。

8歩とか14歩半という風に。

ただし、グリーン上のラインは絶対と言っていいほど真っ直ぐではないですよね。

程度の差はあれどスライスラインやフックライン、両方合わさったラインがほとんどです。

歩測をするのにボールが転がるであろうラインに沿って歩測する人は見たことがなく、あくまでボールの位置からカップまでの直線距離を測る人がほとんどです。

この歩測に意味があるのかなといつも疑問を持ちます。

目標物があれば“距離感”が働く

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私はあくまでも見た目を重視します。

それでは景色に惑わされるという人もいるかもしれませんが、大まかなヤーデージは情報として得ているので、あまり惑わされることもないような気がします。

測定器で147ヤードと測って、グリーンに打っても、目標を見ている以上“距離感”は必ず加味されていて、どっちかというと距離感で打ってしまうのが人間ではないかと思います。

ヤーデージ通りに打てるという人は、一度でいいから目標物がないフェアウェイに向かって155ヤードを打ってみて、そのボールの地点を測定器で測って155ヤードなのかを確認してみたらいいと思います。

おそらく、目標がないから難しいと思います。

むしろ、測定器は、そのようにして練習で使うほうがいいのではないかとも思います。

パッティングの歩測も、15歩先にあるカップ目がけてパッティング練習をするのではなく、15歩を打つと決めて、目標物がないところにパットして15歩のところで止まっているかをチェックしてみるといいと思います。

なかなか出来ないはずです。

目標物があるからそこに打てるのであって、何もないところに距離通りに打てるかというとかなり難しいはずです。

つまり、目標物を見てショットをする以上、人間には距離感が働くのです。

これは私のやり方です

ここまで述べたことはあくまで私見であって、これが絶対だとは思いません。

ただ、私が論理的に考えたら、このような考えに行きついたというわけです。

感覚派は論理派と相対するものだと思われますが、感覚で距離を測るほうが論理的なのかなと今は考えています。

残り距離が短くなるほど、“距離感”の重要度が高まってきます。

スコアに大きく影響するハーフショット、アプローチの精度を上げるためにも、日頃から“距離感”を磨く必要があると思います。