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ゴルフコース・練習場

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コースの難易度を表す数値、コースレートについて知ろう!

ゴルフをプレーしているとよく目にするのが「コースレート」という言葉と、小数点第1位までの3桁の数値です。

コースレートとはいったい何を表している数値で、どのように決定されているのでしょうか。

詳しく見ていきましょう。

1.コースレートとは?

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コースレートとは、コースがどのくらいの難易度を持っているかを示す数値で、小数点第1位までの数字で表します。

具体的には、もしスクラッチゴルファー(ハンデが0のゴルファー)がそのコースをラウンドしたらどのくらいのスコアでラウンドできるかを表しています。

数字が大きいほど難度は高く、数字が低くなるほど、それほど難しくないコースということになります。

この数値は全国のゴルフ場で統一の計測方法で算出をされており、日本ゴルフ協会のコースレーティング査定チームが実査の後決定をしています。

ゴルフ場の公式ホームページやゴルフ場予約サイトなどには、「72.1」、「68.7」などとコースレートの表示がされているのをみなさんもご覧になったことがあると思います。

全国統一の査定方法ですので、自分の経験値や腕前と照らし合わせてプレーするコースを選ぶこともできます。

2.コースレートの計算方法は?

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コースレートは、スクラッチゴルファーがコースを10回プレーした時のスコアの平均値を基に割り出します。

日本ではJGA(日本ゴルフ協会)が正式なコースレートを算出することになっていて、具体的には、

・男子→(査定距離÷210ヤード)+39.76±難易度+補正係数
・女子→(査定距離÷190ヤード)+41.67±難易度+補正係数

という少々複雑な数式を用います。

査定距離というのは、査定委員の実行プレー距離(18ホール)で、210ヤード・190ヤードという数字や39.76と41.67という数値はJGAが採用している定数です。

また、難易度には査定委員が査定した難易度数値が入り、仮査定レートが69.9以下の場合、一定の補正係数がプラスされます。

3.コースレートを決める要因は?

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コースレートを決める大きな要因は、コースの“距離と地形”にあります。

基本的には、距離の長いコースのほうが難易度が高くなるため、コースレートが高くなります。

その上で、地形の微妙な傾きや高低差、風の向きや強さといった材料によってコースの難易度が左右されます。

さらに、意図的に配置されたバンカーや水辺、ハザードなどによって計算された難易度が加わり、コースレートに影響するわけです。

4.平均的なコースレートは?

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日本のゴルフ場のコースレートの平均値は、おおよそ70~71程度と言われています。

日本のゴルフコースでは、パーが72に設定されているコースがほとんどです。そのため、コースレート72のコースが、難易度の真ん中になります。

5.日本一のコースレートは?

日本のゴルフ場でもっとも高いコースレートを誇るのが、茨城県にある【鹿島の杜カントリー倶楽部】で、コースレートは77.6(2020年現在)。

国内には、コースレートの60台前半程度のやさしいゴルフコースもありますから、比べると驚異的な数値です。


鹿島の杜カントリー倶楽部
茨城県鹿嶋市武井1877-1
(最寄高速道路)東関東自動車道潮来

ところで、“スロープレート”とは?

……と、ここまではコースレートについてお話してきましたが、ここ数年、コースレートに変わって導入が進んできているのが“スロープレート(スロープレーティング)”です。

日本ゴルフ協会(JGA)のホームページによると、

“膨大なスコアデータを綿密に統計分析し、ゴルファーの技量とコースの難易度によるスコアの変動を標準化したものがスロープレーティングです。コースレーティング(スクラッチゴルファーの想定スコア)に加えて、ボギーレーティング(ボギーゴルファーの想定スコア)という尺度を設け、両者の数値差に基づいて算出します。コースレーティングとボギーレーティングの差が大きければスロープレーティングは高くなり、その差が小さくなればスロープレーティングは低くなります。”

(参考)http://www.jga.or.jp/jga/html/handicap/about.html#05

とあります。何だかよくわかりませんね(汗)。

つまり、コースレートがハンディキャップ0のいわゆる“スクラッチプレーヤー”を基準とするものに対して、スロープレートは、ハンディキャップ20前後のアベレージゴルファーにとって、そのコースの難易度がどうかというものを表す数値となっています。

スロープレーティングは、最小55から最大155までの数値(整数)で示され、標準的な難易度のコースのスロープレーティングは113になります。

簡単に説明すると、従来のコースレートではハンディキャップが固定であったのに対し、スロープレートを使うと、やさしいコースではハンディキャップが少なく、難しいコースではハンディキャップが多くなるのです。

また、スロープレートの算出基準はアベレージゴルファーを基準に考えているので、コースレートよりも、よりOBやバンカー、池などのハザードの数や設置場所などが数値に反映されやすく、“短いけれども難しい”コースがわかりやすくなります。

写真のように、アメリカではスコアカードにスロープレートが記入されていることが多いです。

いかがでしたか

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コースレートの考え方や計算方法についておわかりいただけたでしょうか。

コースレートの高いゴルフ場をいつか攻略することを目標に、練習に励みたいですね!

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