……と、ここまではコースレートについてお話してきましたが、ここ数年、コースレートに変わって導入が進んできているのが“スロープレート(スロープレーティング)”です。
日本ゴルフ協会(JGA)のホームページによると、
“膨大なスコアデータを綿密に統計分析し、ゴルファーの技量とコースの難易度によるスコアの変動を標準化したものがスロープレーティングです。コースレーティング(スクラッチゴルファーの想定スコア)に加えて、ボギーレーティング(ボギーゴルファーの想定スコア)という尺度を設け、両者の数値差に基づいて算出します。コースレーティングとボギーレーティングの差が大きければスロープレーティングは高くなり、その差が小さくなればスロープレーティングは低くなります。”
http://www.jga.or.jp/jga/html/handicap/about.html#05
とあります。何だかよくわかりませんね(汗)。
つまり、コースレートがハンディキャップ0のいわゆる“スクラッチプレーヤー”を基準とするものに対して、スロープレートは、ハンディキャップ20前後のアベレージゴルファーにとって、そのコースの難易度がどうかというものを表す数値となっています。
スロープレーティングは、最小55から最大155までの数値(整数)で示され、標準的な難易度のコースのスロープレーティングは113になります。
簡単に説明すると、従来のコースレートではハンディキャップが固定であったのに対し、スロープレートを使うと、やさしいコースではハンディキャップが少なく、難しいコースではハンディキャップが多くなるのです。
また、スロープレートの算出基準はアベレージゴルファーを基準に考えているので、コースレートよりも、よりOBやバンカー、池などのハザードの数や設置場所などが数値に反映されやすく、“短いけれども難しい”コースがわかりやすくなります。
写真のように、アメリカではスコアカードにスロープレートが記入されていることが多いです。