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稲見萌寧がプレーオフを制して通算3勝目!【明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント】

皆さんゴルフを楽しんでいますか?

こんにちは、ライターのもーりーです。

JLPGAツアーは2021年第2戦目、『明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント』(3月12~3月14日、高知県土佐カントリークラブ、6228ヤード、パー72)が開催されました。

最終日は、一時はトップタイに4人が並び、最後もプレーオフにもつれ込む大混戦。

そんな厳しい戦いを制したのは“はざま世代”の稲見萌寧選手でした。

渋野日向子選手は最終日に失速

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南国高知の土佐カントリークラブで開催された『明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント』。

一番の注目選手はなんと言っても渋野日向子選手ですよね。

今大会も非常に期待されていたのですが、結果は3日間トータル7オーバーの57位タイと、ファンにとっては少々物足りない結果に終わってしまいました。

初日は2アンダーとまずまずの滑り出しでしたが、2日目が4オーバー(バーディー0)という寂しい結果に……。

最終日はバーディーを3つ取るも、ボギー先行の苦しいゴルフとなりました。

スイングを見る限りかなりフラットなトップになっており、さらなるスイング改造の途中といったところでしょうか。

ウェッジの本数を増やすなど課題に掲げている100ヤード以内のショットの精度もまだまだ調整段階という感じですね。

これらの試行錯誤、やはりアメリカ女子ツアー参戦に向けての準備段階なのでしょうか。

アメリカと日本ではコースの形状や芝質などがまったく違うので、アメリカ仕様に仕上げにいって日本国内で結果を出すのは難しいのかもしれません。

今後は4月1日からのアメリカ女子メジャー『ANAインスピレーション』を皮切りに、6月まで長期アメリカ遠征が噂されている渋野選手。

新型コロナウイルスの状況や東京オリンピックの出場権に重きを置くのなら、ポイントの高いアメリカ女子ツアーを選択したほうが得策でしょうし、来年以降は確実にアメリカ女子ツアー参戦が既定路線なことを考えると、少しでも多くアメリカのコースを経験しておきたいところでしょう。

渋野選手不在のJLPGAツアーは寂しいですが、ここはゴルフファンとしては温かく見守っていきたいところですね。

最終日に苦戦も……執念のプレーオフ!

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渋野選手ら実力者たちが苦戦する中で初日と2日目に圧巻のゴルフを披露したのが稲見萌寧選手でした。

初日を首位と1打差の4アンダーで終えると、2日目は7バーディー(1ボギー)の快進撃!

2日間トータル10アンダーの単独首位で最終日を迎えます。

渋野選手らを擁する98年生まれの“黄金世代”、古江彩佳選手ら00年生まれの“ミレニアム世代”にちょうど挟まれた99年生まれの稲見選手。

自らを“はざま世代”と自虐気味に話しながらも、ツアーデビュー以来2勝の実績を誇る有望株です。

今大会はそんな稲見選手がそのまま独走するかと思われましたが、そうは簡単にいかないのが現在のJLPGAツアーです。

最終日を2位と3打差の首位で出た稲見選手でしたが、1バーディー、5ボギーと4つスコアを落とし、通算6アンダーと大失速。

それを象徴したのが10番ホールのパー5。

ティーショットを崖下にある隣の15番に打ち込んでしまいます。

それでも10番に戻すため、何度も高低差のある崖を登って確認し、このホールをボギーでしのぎましたが、初日と2日目が嘘のように苦戦してしまいました。

ただ稲見選手にとってラッキーだったのは、他の上位選手もスコアを伸ばせなかったこと。

サンデーバックナインでは稲見選手を含めて4人が首位に並ぶ大混戦となりましたが、最終的には同じ組の永井花奈選手と並んだままホールアウト。

勝負は2人によるプレーオフとなりました。

そしてお互いに決め手を欠いたプレーオフ3ホール目。

ここでもグリーンを狙った2人のショットはグリーンを大きくショートし、20ヤードのアプローチ勝負となりました。

ここで冷静にピンまで1.5メートルにつけた稲見選手に対して、永井選手は痛恨のミスで3メートル強のパットを残してしまいます。

パーパットを外した永井選手に対し、見事にパーセーブで締めくくった稲見選手が長いプレーオフの戦いを制してツアー3勝目を挙げました。

長い番手で抑えたショットを打つ!

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まあ、2日目までのプレーを見れば、稲見選手が勝って当たり前の試合ではありました。

最終日のもたつきが残念でしたので、次は最終日も独走で優勝を勝ち取ってもらいたいですね。

そんな稲見選手ですが、今大会で特徴的だったのがアイアンの番手選び。

彼女はドライバーの飛距離は出るほうだと思うのですが、アイアンショットの設定飛距離は7番アイアンで140ヤードくらいだと思われます。

これはおそらくアイアンでは飛距離をあえて抑えつつ、方向性を重視しているんだと思うんですよね。

今大会でもどちらかというと長めの番手を選んで、コンパクトなショットでグリーンを狙いにいっている印象でした。

グリーンを狙う際に、その距離に届くかどうかのギリギリの番手で目一杯振り回しがちなアマチュアはぜひ参考にすべきだと思います。


というわけで稲見選手の今後の活躍を願いつつ、今回はこのへんで。

それでは、また!