ゴルフスイング
おっ3
飛んで曲がらないでっかいフォロー!どうしたら身に付けられる?
身長173センチで手足の長い抜群のスタイルから繰り出すビッグドライブは、原英莉花プロの魅力の1つです。
プロゴルファーとしては細身の身体から、男子プロも一目置くような伸びやかなスイングで攻めのゴルフを貫くプレースタイルは、見る者を引き付けますよね(時松隆光プロは、スイングも含めて原英莉花プロの大ファンだそうです)。
原英莉花プロの特徴でもあるでっかいフォローは、飛んで曲がらない秘訣のようです。
パターに置き換えてみると……
大変失礼ながら、この写真の女性はあまりお上手そうには見えません……。
初心者や初級者のパッティングによく見られるのが、『大きめのテークバック』と『小さなフォロー』だと思います。
はたから見ていると、チョンと突いているように見えるパッティングです。
この打ち方は、『方向性』も『距離感』も出しにくいのです。
ゴルフは『方向性』と『距離感』が重要なスポーツです。飛ぶだけでは、決して良いスコアでホールアウトすることはできません。
パターの上手な方は、テークバックとフォロースルーの大きさが同じ、あるいはフォローのほうが少し大きめな傾向が見受けられます。
『方向性』と『距離感』を両立させようとする場合は、フォローが大きめのスイングを身に付けるのが近道と思います。
室内でもできるエクササイズ!
止まった状態ならば、インパクトの瞬間の理想の形を作ることはできますよね!
7番アイアンでインパクトの形を取ったならば、テークバックは一切取らずにそのままフィニィッシュまで一気に振り切りましょう。
それでボールを真っすぐに飛ばすことができたらOKです。
でも、これがなかなか難しいんです。
では、下記にまとめたポイントに注意しながらインパクトの形を作ってください。
・両脇は軽く絞める
・右肘は曲がったまま
・左腕は真っすぐに伸びている
・左サイドの壁は意識しながら、腰のラインは飛球線方向に対して30~45度左に回転
腰の回転とアームローテーションをシンクロさせるタイミングをつかんでください。腰が止まると引っ掛けが出ます。
また、アームローテーションが上手くできないとボールは飛びません。
このエクササイズは、座布団に置いたピンポン球でも代用できると思います。周りの物を整理すれば、部屋の中でもできる練習です。
練習場で!
クラブを取っ替え引っ替えして、闇雲に打っても上達はアタマ打ち!
……ということに気付いたならば、練習場でも一工夫しましょう。大きなフォローを習得するための練習は、ボールをティーアップして始めます。
目安として、正面から見てアナログの時計で4時の位置までテークバックしたならば、頭の位置を前後にブラさずに左足を踏み込み、腰を切ったら一気にフィニィッシュまで振り切ります。
途中にボールがあるだけで、ボールを打つことを目的にしない意識を持ってください。
フルスイングの練習だけしていると、上体の力に頼ったスイングになったり、ダウンスイングのきっかけが上半身の動きになったりしがちです。
しかし、この小さなテークバックからフィニッシュまで振り切る練習では、左足の踏み込みなくしてはダウンスイングに移ることができません。
また、身体の右太ももよりもさらに右側にグリップが下りて来ないと、ボールを真っすぐに飛ばすことができません。
最初は4時の位置までだったテークバックを、徐々に大きくしていきます。意識がボールを飛ばすことに変わると、スイングが崩れます。
その時は、またテークバックを小さくして感覚を磨いてください。
アームローテーション
かつては、USLPGAで賞金女王にも輝いた申ジエプロ。『おっ3』は個人的に、アームローテーションの美しさは女子ツアー1と思っています。
この写真のポイントをまとめます。
1.グリップは胸の中心を指す
2.両肘は遠心力に引っ張られるように伸びる
3.両脇のほどよい締まり
4.右手が左手を追い越した状態
5.上半身と下半身のシンクロ
大きなフォローを取るためには、上記のポイントを満たす必要があります。この中でも4はとても重要な要素になります。
右手が左手を追い越す=ヘッドが走る
ユン・チェヨンのフィニィッシュに向かう直前の状態です。ここから左肘をたたみ始めることが伺えます。
ということは、ここまで両肘が伸びた状態のままでスイングしています。でっかいフォローを取っている証です。
右手は完全に左手を追い越しています。
この状態になるためには、どんな動きや意識が必要なのでしょうか?
『おっ3』得意のポイントにまとめる方法で表現します。
1.切り返しでの左足の踏み込み
2.下半身主導のスイング
3.ダウンスイングでグリップが落ちる位置
4.両脇の締め
5.適度に力が抜けた柔らかいアームローテーション
3は、前々段で書いた『右太ももよりも右』にグリップが落ちて来ることが重要です。ここにグリップが落ちて来たならば、上腕が左に捻じれるように回転すると、自然と右手が左手を追い越し、ヘッドが身体の前で加速しながらフォローに抜けていきます。
この状態を身体が感じ取るエクササイズとしても、フォローを大きく取る練習はとても有効です。
また、左肘が引けてしまう方にも効果的な修正法になると思います。
手軽な練習で、飛距離と方向性、さらにはスイングの見栄えも改善されるエクササイズ!
ぜひお試しください。