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もーりー

最後はイーグル締め!ダニエル・バーガーが逆転でツアー4勝目!【AT&Tペブルビーチ・プロアマ】

皆さんゴルフを楽しんでいますか?

こんにちは、ライターのもーりーです。

アメリカPGAツアーは『AT&Tペブルビーチ・プロアマ』(2月11~14日、ペブルビーチゴルフリンクス 7051ヤード パー72、スパイグラスヒルGC 7041ヤード パー72)が開催されました。

通常ならプロアマ同伴形式のプレーで開催される華やかな大会も、今年はプロのみでのプレーに変更。

それでもサンデーバックナインまで誰が優勝するかわからない大混戦となりました。

小平智、フィル・ミケルソンは予選落ち

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世界一美しいともいわれる名門・ペブルビーチゴルフリンクスで開催された『AT&Tペブルビーチ・プロアマ』。

世界ランク1位のダスティン・ジョンソン選手や松山英樹選手は休養を兼ねて欠場となりましたが、それでも世界のトップランカーたちがアツい戦いを繰り広げました。

日本人選手は小平智選手が出場しましたが、残念ながらカットラインに1打及ばず、無念の予選落ちとなってしまいました。

内容自体はそこまで悪くはありませんし、バーディーもしっかり取れてはいるのですが、やはりボギーやダブルボギーの数が……。

ドライビングディスタンスはツアー選手の中で200位以下と、飛距離のビハインドがある分、長いクラブでグリーンを狙うことが多いからか、それともアメリカ特有の粘っこいラフやグリーンに苦戦しているのか。

いずれにしろポイントランキングも今大会前で169位と、シーズン後のシード権獲得は厳しい状況に立たされています。

ここ数試合で何とか踏ん張って、春のうちにトップ10に1回でも入れるように頑張ってほしいですね。

その他に今大会で予選落ちを喫したビッグネームといえば、やはりフィル・ミケルソン選手でしょう。

同大会には過去5回優勝しており、ペブルビーチを得意としているミケルソン選手ですが、今大会は2日目に過去ワーストの80という大叩きを喫するなど、精彩を欠いたプレーとなりました。

ただミケルソン選手は今年で51歳なわけで、本来ならシニアツアーを主戦場にしていてもおかしくない選手。

でも昨年出場したシニアツアーは2試合だけ出場して、両方ともぶっちぎりの優勝でした。

まだまだシニアツアーではなくレギュラーツアーで戦ってほしい選手ですし、やっぱり彼の悲願である全米オープン優勝を見たいというのは、世界中のゴルフファンが期待するところですよね。

今大会は残念な結果に終わりましたが、小平選手とミケルソン選手の今後の活躍に期待しましょう!

4年ぶりの優勝へ虎視眈々

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大物選手が次々と予選落ちを喫する中、今大会を盛り上げたのは間違いなくジョーダン・スピース選手でしょう。

予選2日間を12アンダーの単独首位で折り返すと、決勝ラウンドの初日は14番時点でボギーが先行する苦しい展開の中、16番ミドルホール(パー4)で起死回生のイーグル!

グリーンまで160ヤード弱でボールに泥がついている状況でしたが、泥の付き具合も計算したうえでのドローボールで、まさに計算づくのショットでした。

カップインまでしたのはおまけかもしれませんが、それでもあの憎らしいほど強い頃のスピースのショットが蘇りつつあります。

前週に引き続いて首位で迎えた最終日こそスコアを伸ばせずに3位タイに終わりましたが、それでも前週の4位タイに続いて見事な優勝争いを披露。

それに今大会の最終日はペブルビーチ名物の風が穏やかだったこともあり、プレッシャーのかからない前の組の選手たちが思いのほかスコアを伸ばすという、スピース選手にとっては不運な巡り合わせもあったと思います。

それでもこのプレーを続けていれば、4年ぶりの優勝も近いうちに見られることでしょう。

ダニエル・バーガーが逆転でツアー4勝目!

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そしてスピース選手らをかわして見事な逆転優勝を飾ったのがダニエル・バーガー選手。

名門ペブルビーチでうれしいツアー4勝目を飾りました。

バーガー選手といえば昨年の新型コロナウイルス中断後のチャールズ・シュワブチャレンジでコリン・モリカワ選手をプレーオフで撃破するなど、勝負強さが光る選手です。

構えた位置にグリップや肩をシンプルに戻すノーコック気味のスイングのおかげもあり、方向性も素晴らしいです。

しかし今大会の3日目に事件が起きました。

首位タイで迎えた18番ロングホール(パー5)でまさかのOB。

左のハザード(海)を嫌った結果、右に大きくミスするという、バーガー選手らしくないプレーでダブルボギーとし、首位から陥落して最終日を迎えました。

それでも最終日は前半のロングホールでイーグルを奪取すると、サンデーバックナインでは首位タイをキープしたまま18番へ。

昨日の悪夢が頭をよぎったかとは思いますが、ティーショットを冷静にフェアウェイキープすると、残り260ヤードのセカンドショットも完璧で、見事グリーンをとらえます。

最後は長めのパットをしっかり沈めてイーグル締め!

2パットのバーディーでも優勝の場面でしたが、最後の最後に素晴らしいプレーを魅せてくれました。

ジョーダン・スピース選手やジャスティン・トーマス選手と同じ27歳のバーガー選手。

彼らから比べるとやや遅咲きとなってしまいましたが、これからアメリカPGAツアーを代表する選手になるかもしれませんね。

バーガー選手、優勝おめでとうございます!!


といったところで今回はこのへんで。

それでは、また!