【ダンロップフェニックス】驚異のスーパールーキーたち!男子は金谷拓実、女子は古江彩佳が優勝!【エリエールレディス】
初優勝の重圧か、悔やまれる18番のセカンドショット
まずは男子ツアーから。
南国宮崎で開催されたのは『ダンロップフェニックストーナメント』。
国内ツアー屈指のビッグトーナメントで、ここ最近では松山英樹、ブルックス・ケプカといった世界のトップ選手たちが栄冠を手にしてきました。
今年は新型コロナウイルスの影響で海外選手の招待はなし、賞金総額縮小に無観客といった厳しい条件ではありましたが、無事に開催できたのは選手たちはもちろん、主催者や関係者の努力あってのことでしょう。
特に男子ツアーは中止になる大会が多かったので、選手たちにとってもありがたい限りですよね。
そんな異例ずくめの大会を盛り上げたのは20代前半の大学生プロの二人でした。
まず一人目は石坂友宏選手。
日本ウェルネススポーツ大学(3年生)に通いながら今年本格的にツアーに参戦したばかりのルーキーです。
ツアー3戦目ながら、試合が行われない間に大学で器具などを使って筋力や体幹を鍛えたおかげで、アマチュア時代は280ヤード弱だったドライバーの飛距離が300ヤードを超えるまでになりました。
そして今大会では2日目に首位に立つと、最終日もその座を明け渡すことなくサンデーバックナインへ。
優勝を意識した後半の16番で首位に並ばれるも、2オンを狙える最終18番ロングホールでティーショットを見事フェアウェイへ。
しかし2オンに成功すれば優勝に王手という絶好の場面で事件は起こりました。
石坂選手のセカンドショットは右へのミスでグリーン右手前の木の方向へ。
ボールの目前にある木の枝がちょうど邪魔になり、グリーンを直接狙えずグリーン手前のバンカーまで運ぶのが精いっぱい。
そこから何とか寄せワンのパーにするのがやっとで、結局プレーオフになってしまいました。
そのプレーオフでは4ホール目まで粘るも最後はバーディートライを決め切れずに惜敗。
勝利の女神は石坂選手に微笑むことはありませんでした。
それでも最後まで大崩れすることなく優勝争いを繰り広げたのは立派!
爽やかなイケメンゴルファー、石坂友宏選手の今後の活躍が非常に楽しみです。
サンデーバックナインでの驚異の粘り、プレーオフ4ホールの激闘を制する!
そして石坂選手との激闘を制して見事なプロ初勝利を挙げたのが金谷拓実選手です。
最終日は首位と1打差の3位という絶好のポジションからスタートしたものの、12番ホールを終えた時点では3打差まで広げられる苦しい状況になりましたが、15、16番ホールで起死回生の連続バーディーで息を吹き返しました。
この驚異の粘りで石坂選手とともにプレーオフに進出した金谷選手。
3ホール目まで勝負がつかないというタフな状況の中、4ホール目できっちりバーディーを決めて勝負あり。
プロとして挑んだわずか3試合目での優勝は本当に素晴らしいの一言です。
将来は大学の先輩である松山英樹選手のようにアメリカツアー参戦を狙ってけるだけの実力や冷静さを兼ね備えた金谷選手。
アマチュア時代から(アマチュア)世界ランキング1位やマスターズ出場を経験してきた金谷選手。
きっとプロになっても大暴れしてくれると期待された中での今回の優勝です。
これから金谷選手がいくつの勝利を積み上げていくのが非常に気になりますね。
気づけば世界ランク16位、古江彩佳が今シーズン3勝目を飾る!
一方女子ツアーの『大王製紙エリエールレディスオープン』で優勝したのは古江彩佳選手。
これで前週のプレーオフ優勝に引き続いての2週連続優勝、初の4日間大会制覇となりました。
古江選手をプレーを見ていて感じるのが常に笑顔を絶やしていないところです。
良い意味でプレーを楽しみながら、その場での1プレーに集中できていますよね。
総合力が非常に高くボギーが少ないので、常にプレーが安定しています。
今回の優勝で世界ランキングはついに16位まで上昇、鈴木愛選手を抜いて日本人3番手になりました。
来年の東京オリンピックの出場、そしてツアールーキーでの賞金女王も見えてきた古江選手。
この勢いはしばらく止まりそうにありませんね♪
といったところで今回はこのへんで。
それでは、また!