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プロゴルファー

もーりー

最終日はパーオン率100%!プレーオフを制した稲見萌寧が今シーズン初勝利を飾る【スタンレーレディス】

皆さんゴルフを楽しんでいますか?

こんにちは、ライターのもーりーです。

10月9日(金)~11日(日)に開催されたLPGAツアーのスタンレーレディスゴルフトーナメント(静岡県裾野市・東名カントリークラブ、6572ヤード 、パー72)。

荒天のため残念ながら36ホールの短縮競技となりましたが、最後は三つ巴のプレーオフとなる熱戦となりました。

そしてプレーオフでバーディーを奪って優勝を飾ったのは、ツアー屈指のショットメーカーである稲見萌寧選手でした。

三つ巴のプレーオフを制して今シーズン初勝利!

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『今年もか……』

そんなため息交じりのつぶやきが関係者から漏れたことでしょう。

10月9日(金)~11日(日)に開催されたLPGAツアーのスタンレーレディスは天候に悩まされることが多いことで知られています。

開催時期が変更されているにもかかわらず(2012年までは7月開催)、なぜかたびたび台風などの悪天候に見舞われています。

というわけで残念ながら36ホールの2日間競技に短縮されてしまいましたが、2ラウンド目となった最終日は首位タイで7人がスタートするという大混戦!

そんな誰が勝ってももおかしくない状況で終盤に抜け出したのがペ・ソンウ、淺井咲希そして稲見萌寧の3選手でした。

そして三つ巴となったプレーオフを制したのが稲見選手。

終盤の17番、18番で連続バーディーを奪って追いついた勢いそのままに、プレーオフの18番ロングホール(パー5)であわやイーグルという3打目からバーディーを奪い、1ホールで決着をつけました。

昨年“10代最後の日”にツアー初優勝を飾って話題になった稲見選手。

今シーズンは初めて全英女子オープンに出場するも予選落ち、帰国後の国内復帰初戦でも予選落ちを喫した時はかなり心配されましたが、そんな中でも昨年からの課題であるパッティングの対策として2メートルのパットを重点的に練習するなど、地道な努力を重ねていたようですね。

元々ショットの精度には定評のある選手ですので、今大会のように勝負所でのパッティングが冴え渡れば、ノーボギーで回った最終日のような非常に安定したプレーになりますよね。

これで昨年のツアー初優勝に次いでツアー2勝目。

初優勝よりも2勝目のほうが難しいといわれる中でのこの勝利は、稲見選手自身もかなり自信になったことでしょう。

畑岡奈紗、渋野日向子といった今をときめく実力者がひしめく1998年度生まれの黄金世代と、古江彩佳らアマチュア時代から活躍が注目された2000年度生まれのミレニアム世代に挟まれた、1999年度生まれの稲見選手。

狭間世代と呼ばれる同学年でただ一人のツアー優勝経験者は、これからもツアーの中心選手として活躍しそうな予感です。

パーオン率の高さとほどよいフェードが持ち味

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そんな稲見選手ですが、身長166センチという長身の割にドライバーの飛距離は平均選手並みです。

では一体彼女のどこがすごいかというと、それは何といってもパーオン率の高さです。

昨シーズンは歴代1位となるパーオン率78.2079%をマーク。

今シーズンもここまで1位(78.5185%)をキープしています(スタンレーレディス終了時)。

今大会でもパーオン率は2日間で80.5555%をマーク、特に最終日は驚異のパーオン率100%でした。

そして稲見選手といえばツアー屈指のフェードボールの使い手。

球の高さや球筋をあまり操ることはせずに、とにかくストレートに近いフェードでコースを攻略していきます。

切り返しからフォローにかけて左脇がしっかり閉まっていますし、さらにインパクト前後でフェース面を真っすぐキープさせたまま振り抜くことができるので、イントゥイン軌道で常に安定したフェードボールが打てるのでしょう。

逆球が極端に少なく、難しいライや傾斜地からの対応も苦にしないので、距離感を合わせるのが抜群に上手いですね。

なかなか調子が上がらない昨年の女王

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今大会優勝の稲見選手をはじめ、今年も若い世代の活躍が目立つLPGAツアー。

そんな中で心配なのが昨年の賞金女王である鈴木愛選手。

今シーズンはここまで8試合を戦って予選落ちが2回、トップ10フィニッシュも2回だけ、そして今大会では最終日を体調不良で棄権するなど、鈴木選手らしくない状況が続いています。

高額賞金大会であるアース・モンダミンカップでの2位がありますから、賞金ランキング自体はトップ10(7位)に入っていますが、8試合戦って1回も優勝がないのは本人も不満でしょう。

昨年もケガで途中離脱するなどしていますから、古傷を再度痛めたりしていなければいいのですが……。

さらに来年に延期になった東京オリンピックの代表レースの当落線上にいるわけですから、このあたりで実績を残しておかないと、先々が苦しくなっていきます。

ともに昨年2位だったリカバリー率とパー3平均スコアがそれぞれ31位、76位と大きく順位を落としているあたりからすると、平均パット数は相変わらず良い感じ(2位)なので、やはりショットやスイングの問題なんでしょうかね。

いずれにしろ鈴木選手は黄金世代以下の若手の大きな壁となるべく、本来の強さを見せつけてほしいですね。


といったところで今回はこのへんで。

それでは、また。