新・貧打爆裂レポート『スリクソン ZX5 アイアン』

今回の貧打爆裂レポートは、2020年10月17日に発売されたダンロップ『スリクソン ZX5 アイアン』です。

いつものようにコースに持ち込んで、ラウンドしました。スリクソンの新しいアイアンの秘密に迫ります! 動画も含めての試打レポートです。

『スリクソン ZX5 アイアン』は本格的なアイアンに見える!

『スリクソン ZX5 アイアン』は本格的なアイアンに見える!
『スリクソン ZX5 アイアン』は、ダンロップが2020年10月17日に発売したクラブです。

『スリクソン ZX』シリーズのアイアンには、『スリクソン ZX7 アイアン』と今回取り上げる『スリクソン ZX5 アイアン』の2種類が発売されました。『スリクソン ZX5 アイアン』は、やさしいほうの位置付けとなります。

“高初速による力強い大きな飛びと方向安定性を兼ね備えたスリクソン ZX5 アイアン。”というコピーのアイアンです。

【試打クラブスペック】
ヘッド #4~#7:軟鉄(S20C)鍛造+タングステンニッケルウェイト #8~SW:軟鉄(S20C)鍛造
フェース クロムバナジウム鋼
シャフト Diamana ZX for IRON(S)
ロフト #4/22度、#5/24度、#6/27度、#7/31度、#8/35度、#9/39度、PW/44度、AW/50度、SW/56度
価格(税別) 6本組(#5~#9、PW)12万円 1本(#4、AW、SW)2万円

『スリクソン ZX5 アイアン』で特に注目する点は、フェースの素材が新しいことと飛距離アップのための構造です。

「MAINFRAME(メインフレーム)」と呼ぶようですが、フェースの裏側の外周部分に配置した溝の「スピードグルーブ」は初速を上げる効果があり、フェースの打点分布に合わせた「最適フェース肉厚分布設計」は初速が高いエリアを拡大する効果があるようです。

結果として、大きくたわみ、鋭い飛び出しでボールスピードがアップします。

「番手別溝設計」は、4番アイアンから7番アイアンまでは溝を広くして、安定した最適スピンになり、8番アイアン以下は、溝を狭く、深く、本数も増やして、ラフや悪条件でのスピン性能をアップさせています。

『スリクソン ZX5 アイアン』は、シンプルです。

ダンロップが持っているアイアンのテクノロジーは、『XXIO』などでも証明されています。あまり多くを語らずとも、打ってみればわかるという貫禄を感じさせます。

やさしいアイアンは厚く見えて、鈍い感じがするものが多いのですけど、『スリクソン ZX5 アイアン』はフェースの長さまで含めてシャープな印象です。

グースもかなり強めに入っています。しかし、あまり気になりません。細かい部分の仕上げが上手いのです。

気になったのは、7番アイアンのロフト角が31度というところです。

『スリクソン』ブランドのアイアンに、余計な飛距離は要らない、ということなのかもしれませんが、クラシックな7番アイアンのロフトである34度と3度しか変わらないのに、飛ぶというのは、どういうことなのか? と不思議に思いました。

『スリクソン ZX5 アイアン』は、目立たないのですが、打つ前からバリバリに性能を発揮するアイアンをイメージさせます。本格的なアイアンとは、こういうものだとわからせてくれるかもしれないと考えながら、コースに持っていきました。

『スリクソン ZX5 アイアン』は雰囲気を出してスコアメイクできる!

動画を見てください。

『スリクソン ZX5 アイアン』は、良くも悪くもダンロップらしいアイアンです。

試打したシャフトは純正のカーボンシャフトで、フレックスはSなのですが、軽いけどしっかりしているカーボンシャフトが多い中で、昔ながらの通称「ダンロップ“S”」という感じだったのです。

ゴルファーは、総じて、見栄を張りたがります。本当はRフレックスのシャフトが合っているのに、Sフレックスのシャフトを選びがちなのです。

そういう事情を見越したダンロップは昭和の頃から、ゴルファーを助けるために、Sフレックスと表示されているシャフトが、本当はRフレックスぐらいの硬さだったりしたのです。

最近は、あまりそういうことがなかったので、シャフトの硬さが足りないことにビックリしました。

見栄を張りたい人には、ドンピシャです。

『スリクソン ZX5 アイアン』は、強いグースが印象的ですが、番手のフローがきれいで、特にショートアイアンの締まった感じは好印象です。

狙いやすいアイアンです。

打音は控えめです。音質もやさしいです。あまりアイアンらしくない、と感じる人もいるかもしれません。

打ち応えはかなり柔らかいほうになります。

ただ、『スリクソン ZX5 アイアン』の推しポイントになると思いますが、芯に当たった時の抜け感は本格的なアイアンです。

ダンロップのアイアンは、近年、この澄んだ水のような透明な抜け感が味わえるものが増えていますが、お見事です。

とにかく、やさしさが前面に出ているアイアンです。

大きくミスったのに、距離がほとんど落ちないショットもありました。これも最先端を感じました。

飛距離は原則として、クラシックなロフトのアイアンより1番手アップです。楽にボールが上がります。高弾道なボールになります。

注意したいのは、ロフト以上に飛ぶことはないと言うことです。本格的なアイアンというのは、絶対的なテーマとして、狙い通りに止める宿命を背負っていますが、『スリクソン ZX5 アイアン』にも、それを感じました。

『スリクソン ZX5 アイアン』は、シャフトのバリエーションでストロングなハードヒッターからパワーが落ちたシニアゴルファー、もしくは、力がある女性ゴルファーまでが使用する想定で作られていると思いました。

本格的なのに、やさしいアイアンを使いたいというゴルファーにオススメします。

スピン性能は、まあまあ止まるというレベルです。ツアーモデルのようなスピンではありません。

コントロールできる範囲という意味では、スピン性能は合格です。

本当は、誰に打ってもらいアイアンなのだろうか? 試打ラウンドしながら、考えてしまいました。

詰め込み過ぎて、本当に目立たせたい機能が埋没してしまうことは高機能なアイアンでは時々起きます。個性がないアイアンという感じなりますが、すべてにある程度の機能を発揮するアイアンは、多くの人が使いやすかったりもしますので、良いアイアンだと評価されることもあります。

『スリクソン ZX5 アイアン』は、ずばり、このゴルファーのためのアイアンだという個性的な部分が感じられないクラブでした。しかし、そういうクラブは個性がない過半数のゴルファーに合っているということにもなります。

1年後ぐらいに、購入したゴルファーが、スコアアップをして、アイアンに何も不満はありません、と話しているというシーンを『スリクソン ZX5 アイアン』は想像させます。

数種類のやさしさを機能として持っているのが『スリクソン ZX5 アイアン』です。
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ロマン派ゴルフ作家の篠原

ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店、市場調査会社、団体職員などをしつつ、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストとしてデビュー。『Golf Planet』はゴルフエッセイとして複数の日本一の記録を保持し、恋愛小説も執筆。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。 https://blog.goo.ne.jp/golfplanet

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