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ライフスタイル

ノザ@ゴルフライター

【完全実話】少し病んでいた時にゴルフに救われた話

突然ですが、僕は数年前に心を少しばかり病んでいました。

30代前半の頃、子供達と遊園地に行き観覧車に乗りました。頂上に着く頃急に胸が苦しくなり目の前が真っ白になりました。

それがきっかけとなり、狭い空間に入ると妙に体を強張るようになったんです。

・電車
・エレベーター
・高速道路のトンネル

上記のような場所も苦手になりました。

今回は、そんな病んでいた時期からゴルフに救われた話を書きたいと思います。

心は一度崩れると大変!

夜勤務が続き、やがて不眠症に

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体調を崩した理由について簡単に書いていきます。

僕は仕事の関係上、夜勤という勤務形態を取っています。昼勤⇒夜勤⇒昼勤という形で1週間交代で勤務時間が変わる仕事。

これを数年続けていたら次第に不眠症になっていきました。

当時は子供も小さく、夜勤で寝ている時も下でどんちゃん騒ぎ。それは仕方ないことですが、当然何度も起こされて深く眠ることができなくなりました。

夜勤では当たり前のように眠れず、やがて昼勤に変わった週でも眠れなくなりました。そんな生活が2年ほど続いた時、上記で説明した「観覧車での発作」が起きた訳です。

ちなみにこの先、未来永劫、観覧車には乗れません。

でもまぁ狭い密室に行かなければ発作は現れない。病院に行くのも嫌だったので、とりあえず放置していました。

自律神経の乱れ? 心療内科を受診するほどに

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それでも状態は悪くなる一方。会社の会議などの密室も怖くなり、やがて家のリビングでも発作が出るようになりました。

高速のトンネルは妻に運転を代わってもらえばいい。エレベーターも階段で行けば済む。でも家のリビングでなったら防ぎようもない。

意を決して心療内科を受診しました。

僕の場合心を崩したのは十中八九、夜勤からの不眠が原因。そこを尊重してもらい、まぁそこからもいろいろあり、とりあえず僕は夜勤から外れるようになりました。

夜勤手当は惜しいけど、それでも仕事に行けない体になってからでは遅い。鬱にまで発展したらどうしようもない。

自分は心を病むような人間ではないと思っていましたが、不眠症という一撃で簡単に心を崩された。

医者に薬を処方してもらいましたが、自分の車でも発作の助長を感じていたので、休日もあまり外に出なくなっていました。

すっかり家に閉じこもるようになってしまった……。

週末の練習が癒しに。自然の癒しはすごい

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気晴らしがなくなると落ち込み、ひたすらネガティブなことを考える。悪循環になると医者に言われ、しばらく行かなかった打ちっ放しに足を運びました。

その日は秋から冬へと向かう季節。早朝に行ったのですが、その清々しい空気に感動したのを覚えています。

20球ほど打っては椅子に座りボーッとし、また20球ほど打ってはボーッとし、それを3回ほど繰り返しました。

正直言って、病気でゴルフどころではなかった。毎日庭でやっていたアプローチも止め、誘われたラウンドも断っていたんです。

久しぶりの自発的な行動。その日は結局お昼頃まで練習場にいました。外の空気と運動が本当に心地良かったんです。そこでひとつ思いました。

ゴルフをすることで心が健康になるんじゃないか? と。

秋冬の澄んだ空気にたくさんの自然。適度な運動と疲労。

今の僕にはゴルフをすることが治療になるんじゃないかと。

よくテレビドラマで末期がん患者や精神疾患のある方が、海沿いや景観の良い場所で生活している映像があるじゃないですか。

そういった雄大な自然は心のケアになると考えれば、ゴルフにもそういった要素がありますよね。

・林間コース(木々)
・山岳コース(山々)
・リンクスコース(海)
・河川敷コース(川)

どこもかしこも自然です。自然の中でスポーツをする。そう考えればゴルフはプレーするだけで心に栄養を与える気がします。

ゴルフで頭を一杯にすることで「ネガティブ思考」が消えた

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ゴルフが自分の病気に効くとわかり、もっと熱中しようと考えました。塞ぎ込んでいた時はゴルフの情報を頭から離れさせようと思っていたんですけどね。

病気に効くだけじゃない。打ちっ放し程度でもゴルフに触れられて楽しかった。楽しいと感じられた。

それからまずラウンドの予定を入れました。次はクラブの入れ替えを検討。スイングも1から作り直そうと考え、どのプロのスイングを真似るかプロの試合観戦もよく観るようになりました。

あのプロのパッティングは良いな! クラブセッティングも真似しよう!

今週の男子プロはどこ開催だろう? YouTubeで過去の試合を観ておこう!

キャロウェイから新しいドライバーが出てる! 芯を外しても飛ぶ? よし試打しに行こう!

練習場とゴルフショップに毎週顔を出すようになり、ゴルフ仲間とも情報を交換するようになりました。

当時は子供達も小さかったのですが、妻がわかってくれていて自由にやらせてくれましたね。

ラウンドも月2で行き、気付けばプライベートはゴルフ一色になっていました。

それまでは、「一生この病気と付き合うことになるかも……」と少しでも頭が暇になると考えていました。心の病気はそういうものなんです。

そんなこと考えても仕方ないと思っても、泥沼のように沈んでいく。

でもゴルフそんな暇をかき消してくれました。

まとめ・ゴルフは心の安定に適している

ということで、いろいろと病んだ中年サラリーマンがゴルフによって救われた話でした。

この後僕は部署移動し、残業も休日出勤もない係で今は昼勤のみで働いています。夜勤からの不眠で発症した心の病ですが、今では上手く付き合えています。

前より発作的なものは減ったし、ヤバくなりそうな状況がわかるので事前に避けることもできます。

という訳で、大げさでもなくゴルフは僕の病を軽くしてくれた薬なのです。

当記事を読んでいる方の中でも、知らない内にゴルフに助けられている人もいるかもしれません。

それくらいゴルフは心の平穏に適しています。中年は心の平穏が大切!

それではまた!