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ゴルフスイング

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バンカーショットはフェースを開く?開かない?正解はどっち?

バンカーショットのレッスンでよく、フェースは「開いて打つ」理論と、「開かないで打つ」理論を目にすることがあると思います。

これって、どっちが正しいの? って思いますよね。

今回は、この理論についてお話します!

どちらが正しいのか?

結論は「どちらの打ち方もある」です。

もう少し具体的に言うと、自分が使っているサンドウェッジのバウンス角によって、合う合わないがあるのです。

バウンス角とは、クラブを地面に置いたときにできるソール部分の角度を指します。

バンカーショットでは、このバウンス部分が最初に地面に接地して、砂の抵抗を受けます。

この角度が大きいほど、砂の抵抗を受けて、クラブヘッドが砂に潜るのを防ぎ、バンカーからの脱出を容易にしています。

開いて打ちたい人は?

それでは、それぞれの打ち方に合ったバウンス角を見ていくことにしましょう。

まず、フェースを開いて打ちたい人の場合ですが、こちらはバウンス角が少なめ(10度以下)がオススメです。

もともとフェースを開くという行為は、『バウンス角を大きくする』というのが理由です。

そのため、フェースを開いてバンカーショットをしたい方がバウンス角の大きいウェッジを使用すると、逆にバウンス角が大きくなり過ぎてしまいバンカーでヘッドが砂に潜らず跳ね返ってしまいます。

フェースを開く人は、バンカーやアプローチでスピンコントロールや球の高低を自分で調整したい人でしょう。

上記のような打ち分けをしたい方はバウンス角が小さめのウェッジを選択することをオススメします。

開かないで打ちたい人は?

次に、開かないで打ちたい人の場合ですが、もうお気づきの方も多いと思います。

こちらの方の場合、バウンス角が大きめ(10度以上)のウェッジがオススメです。

バウンス角が大きめのウェッジは、フェースを開かなくてもすでにバウンスが十分にあるので無理に開く必要がありません。

ただ、注意が必要なのがロフト角です。

フェースを開く場合と開かない場合ではロフト角にも変化があります。

当然ですが、フェースを開く場合のほうがロフト角が大きくなりますので球が上がりやすくなります。

ですから、開かないで打ちたい方はロフト角も少し大きめ(58度前後)にしてあげると球が上がりやすくなります。

それともう1点、注意が必要なのはソール形状です。

最近のウェッジは、ソールの形状、削り方も多様化していて、それによってバウンスと同じような効果を出しています。

同じバウンス角でもソールの形状によって、バウンスの効果が変わってくるので注意しましょう。

なぜ2つの理論が出てきたのか?

その理由はウェッジの進化にあります。

昔のサンドウェッジでは、スピンコントロールや球の高低差を自在に操るためにはフェースを開かないと打ちづらいとされていました。

また、サンドウェッジはバンカー以外でも使用しますが、上級者の中にはグリーン周りのアプローチで大きいバウンス角のクラブだとヘッドが跳ね返ってしまうために好まない人が多かったこともあります。

しかし、現代ではソールの形状進化などのおかげで、バウンス角が大きくても地面から跳ねにくくなってきています。

このためバンカーではフェースを開かなくてもいいという理論が最近多くなってきているのであろうと思います。

いかがでしたでしょうか。

今回は「バンカーは開いて打つ or 開かないで打つ」についてご紹介をさせていただきました。

どちらが正しいということはありませんので、ご自身の好みに合わせてクラブ選択、練習をしてみてくださいね!

この動画のように、赤丸の中の砂をすべて飛ばしていけるのは、このバウンスとソールのおかげなのです。