Gride

gettyimages/102936178
getty

ゴルフスイング

宮下芳雄@プロゴルファー

手首の使い方でアイアンショットを上手く打つ方法

「アイアンショットで手首の使い方がわからない……。アイアンショットで手首がほどけてしまいダウンブローに打てない」

そんなお悩みにお答えします。

【記事の目次】
・アイアンショットでの手首の使い方
・正しいリストターンの目安
・手首のタメを作ろうとすると逆にタメがほどけてしまう!
・手首のタメがアイアンで爆発的な飛距離を生む!

今回はこの4本立てです。

なお、この記事はゴルフコーチ歴15年の私が実際にコースレッスンを行い、その実体験を基にして書いています。

アイアンショットを苦手にしているゴルファーさんには有益な情報になるはずです。

ではじっくりご覧ください。

アイアンショットでの手首の使い方

getty

アイアンで飛距離と方向性を安定させるには、リストターンやコッキングなどの正しい手首の使い方が大切です。

その理由は、リストターンが上手くできないと方向をミスしたショットが多くなるからです。

さらにコッキングが正しくできないとダフリのミスが多くなったり、イメージするような飛距離が出にくくなったりします。

しかしこう書くと「ゴルフスイングは手首だけでいいの?」「骨盤の回転と腕の振りの組み合わせが大切だとGridgeの記事で読んだけど……」と思う方もいるはずです。

たしかにその通りです。

ゴルフスイングは手首だけではありません!

手首の動作に骨盤の回転など大きな部位を使った動作を組み合わせることにより、理想的なスイングをすることができるのです。

しかし手首(手)はクラブとの距離が近いことで、この部位を意識をすることができて、短期的にボールが当たるようになったり、方向性も定まりやすいのです。

多くのゴルファーさんはゴルフを趣味や楽しみ、健康のために行っていると思います。

理想的なフォームができても、ボールが当たらなくなってしまうと、モチベーションが低くなってしまうはずです。

ボールがしっかり当たり、さらに練習したことがすぐに成果として出やすい手首の動きを一番にマスターしてほしいと考えています。

そんなこともあり、アイアンで飛距離と方向性を安定させるにはリストターンやコッキングなど、正しく手首の使い方が大切だと私は思っています。

正しい リストターンの目安

getty

まずは正しいリストターンから説明していきましょう。

スイングを正面から見た時に、ダウンスイング時にクラブヘッドが右骨盤の高さに来るくらいの高さで左手の甲が少し地面を向いていればOKです。

反対にフォロースルーではクラブヘッドが左骨盤の高さに来るくらいで左手のひらが少し上を向くくらいになっていればOKです。

ダウンスイングで左手甲が上を向いているとフェースが開いているということになります。

そしてフォロースルーで左手甲が見えている場合はリストターンが不足していることになりボールがつかまりにくくなります。

ダウンスイングもフォロースルーも左手甲を目安にフォームチェックをしてみましょう。

手首のタメを作ろうとすると逆にタメがほどけてしまう!

getty

ずばり言います。

手首のタメを作るには骨盤の回転を主導的に行いダウンスイングしましょう!

つまり手首だけを意識してタメを作ろうとしても、手首のタメを作ることはできないのです。

その理由は、自分で手首のタメを作ろうとすると腕に力が入り過ぎてしまい、逆に手首のタメが理想より早くほどけてしまうのです。

こう書くと「自分は力みやすいタイプなんだけど、どうしたらいいかわからない」「力を入れたら飛びそうな気がするんだけど……」と思う方もいるでしょう。

たしかにその通りですね。

じつは私も学生時代に力任せにアイアンを打っていました。

そして力みを抑制するには「グリップをゆるゆるに握る」「ショット前に跳躍をして肩から上腕にかけてを脱力させる」ことが効果的です。

一見すると力を入れたほうが飛びそうな気はしますが、腕が硬直してしまうことによりスムーズな動きができず、スピードが出せなくなってしまいます。

そんなこともあり、骨盤の回転を主導的に行いダウンスイングをして、自然に手首のタメができるフォームを作りましょう。

手首のタメがアイアンで爆発的な飛距離を生む!

getty

手首のタメをなるべく長くキープできるとヘッドスピードが上がります。

その理由は、バックスイングで行う手首のコック(左手を親指の方向に曲げること)とアンコック(曲げた手首を元に戻すこと)を理想的なタイミングで行えるとヘッドスピードを上げることができるからです。

この動作は、日本では「手首のタメ」と言われていますよね。

ちなみにアメリカやオーストラリアなどでは「ラグ(lag=遅延、遅れといった意)」と言ったりします。

ふだんの生活を思い起こしてみると、この手首のタメは金槌で釘を打つイメージに近いと言っていいでしょう。

コックとアンコックを上手く使えると強い力を出せることをイメージできるはずです。

そんなこともあり、手首のタメをなるべく長くキープして、タイミングよくアンコックすればヘッドスピードが速くなり、結果として飛距離アップの効果があるのです。

タイミングが大切なこともあり、初心者ゴルファーさんには難しく感じるかもしれませんが、少しだけ頑張ってみてくださいね。

今回は以上です。

正しい手首の使い方をマスターしてゴルフを楽しんでくださいね!