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プロゴルファー

Taddy Bear

ミニツアーは一流選手への扉!「ISPS HANDAツアー!!」とは?

コロナウイルスの影響で世界中の公式ツアーが中止や延期。

日本でも4月2日現在、男女ツアーとも開始のメドが立っていません。

そんな状況下、活況を見せているのが『ISPS HANDAツアー!!』(“!”二つまでが、正式な名称となっています)。日本の主なゴルフ組織に属していない、独立機構のミニツアーです。

シブコもミニツアーで優勝!

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賞金がすべてではないけれど、獲得した賞金額はプロとしての証のひとつ。

賞金があるからこそ、プロは試合に参加するわけですね。

でも、高額の賞金が提示されている試合は誰でも出られるというわけではありません。

むしろ、出られないプロのほうが多くいるのです。

では、そういったプロたちはどうやって試合感覚を磨き、賞金を稼ごうとするのか? その動機がミニツアーの始まりです。

高額賞金試合あるいは公式試合に出られないプロ達が集まり、参加費を徴収して、それをトップが総取りするという、じつにシンプル、簡単な試合形式です。

いつ頃からミニツアーが始まったのか定かではありませんが、この形式、おそらくゴルフのプロが誕生した時から始まっていたのでしょう。

現在はアメリカやヨーロッパなど、各地で盛んに行われています。

もちろん、日本でも。

「ISPS HANDAツアー!!」は日本のミニツアーの中で最大規模を誇ります。

2019年は50試合を実施、2020年も40試合が予定されています。

ミニツアーと侮ってはいけません。JGTOツアー参加選手やJLPGAプロの資格を持つ選手も多く出場しています。

2017年の第53戦、東急グランドオークG.C.で行われた試合で優勝したのは渋野日向子選手(含む4選手)。

高額賞金試合や公式試合に出られないプロにとって、『上』を目指すための絶好の舞台がミニツアーなのです。

日本で最大級のミニツアー

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「ISPS HANDAツアー!!」は、その前身であるATP GOLF TOURを合わせると、すでに18年の歴史があります。

始まりは2003年。

プロゴルファーの鴇田(ときた)勇一さんが所属していたゴルフ練習場で、研修生やプロ数名から参加費を徴収、小さな大会を開いたことがきっかけです。

2019年からは国際スポーツ振興協会(ISPS)がツアースポンサーになったことから、名称が「ISPS HANDAツアー!!」に変更されました。

参加対象者は男女ともにプロ資格を有する者、研修生や練習生、HDCP14以内のアマチュア、学生ゴルファーと幅広く、1回の参加人数は最大60名にも上ります。

参加費は試合によって異なりますが、概ね1〜1.8万円程度。賞金も試合によって大きく変わります。

たとえば今年の1月に行われた開幕戦、女子の部は参加人数が少なかったことから4アンダーで優勝した河村来未選手の獲得賞金額は4万円。

一方、同日同会場で行われた男子の部(こちらは第2戦)は42名が参加、7アンダーで優勝した篠優希選手の獲得賞金額は15万円でした。

なお、昨年のJGTO賞金王に輝いた今平周吾選手もATP GOLF TOURの時代に参加して、7.5万円の賞金を稼いだことがあります。

参加人数が多くなれば賞金は増えるけれど、それだけ競争も激しくなります。変動相場の賞金こそ、ミニツアー最大の特徴といえるでしょう。

高額賞金のミニツアーもある!

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「ISPS HANDAツアー!!」の賞金は参加人数による変動相場ですが、スポンサーがついたことにより、賞金額が固定された試合も誕生しました。

それが『ATP GOLF TOUR ISPS HANDA CUP』です。

男女ともに年間10戦が組まれており、賞金総額は180〜220万円。優勝者には50〜100万円が用意されています。

さらに、これらの試合での優勝者はマッチプレーによる決勝大会へ出場することができます。

こちらの優勝賞金も100万円。

賞金総額が高くなり、運営も組織化されているのでミニツアーなんて呼べなくなる規模。

試合会場にはABCゴルフ倶楽部や鶴舞CC東コースなど、公式ツアーのトーナメント会場に選ばれているところが多くあります。

参加する選手にとっては、公式ツアー参加選手と同じ舞台で試合ができるわけですから、貴重な体験を積めるわけですね。

新型コロナに負けるなミニツアー!

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JLPGA、人気を反映して出場資格が厳しくなっています。2020年度のQTランキングでも実力のある選手が下位に沈みました。

レギュラーツアーに出場できなくても下部ツアーのステップ・アップ・ツアーに参加できれば試合感覚を維持することができます。

しかし、その出場機会さえ逃した選手は、試合に出られないことで、試合に出ている選手との格差がさらに開いてしまうことになります。

その問題を解決する手段の一つがミニツアーへの出場でしょう。

2020年、これまでにも増して実力のある選手が「ISPS HANDAツアー!!」に参加しています。

たとえば2020年度QTランキング48位に入った植竹希望選手。渋野日向子選手や勝みなみ選手と同じ1998年生まれの黄金世代ですね。

ATP GOLF TOUR ISPS HANDA CUP第2戦では2位タイに入賞しています。

それからこちらも黄金世代の小滝水音選手。第8戦で優勝、8万円を獲得しています。

2020年度QTでは170位。ステップ・アップ・ツアーの参加も難しいだけに、ミニツアーで経験を積み、2021年度のQTを勝ち抜いてほしいものです。

新型コロナウイルスの影響で公式ツアーは中止が相次いでいますが、ミニツアーはほぼ毎週開催しています。

ミニツアーで『上』を目指して頑張っている選手、応援したくなりますね。