今年も注目!TPCソーグラス17番パー3~世界のゴルフ界の面白情報を拾い読み#163

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今週の米ツアー競技は、準メジャーといわれる「ザ・プレーヤーズ選手権」。

会場は今年1月に逝去したピート・ダイ設計のTPCソーグラス(スタジアムコース)。

大変な難コースですが、なかでも厄介なのが、アイランド・グリーンで有名な17番パー3(137ヤード)です。

ここではスーパーショットやミラクルなパッティング、逆に勝負を決する池ポチャなど、劇的なプレーが毎年のように展開されてきました。

この連載で同ホールを取り上げるのは、これが3回目(#21、#71=下記のリンク先で掲載)。

それでも、これまで取り上げてなかった動画やシーンがあります。

ご覧ください。

ホールインワンは過去9人(2019年まで)

「ザ・プレーヤーズ選手権」における17番パー3では、昨年初日のライアン・ムーアまで、これまで9人の選手がホールインワンを達成しています。

上掲のYouTube動画はこのうち最も古い、1986年にブラッド・ファベルという選手を除く8選手のエースが紹介されています。

なかでも鮮やかなのは、冒頭のムーアのホールインワンです。

ダイレクトに「ガチャ!」、なんです。

そして、この動画集に入っていない「エース」があります。

下掲の動画で紹介されている、1999年大会のフレッド・カプルスの一打です。

「幻のホールインワン」と言われる内容は、動画をご覧ください。

優勝をたぐり寄せたカイマーのスーパー・パーセーブ

次は2014年大会を制したマーティン・カイマーのミラクルパットです。

最終日、トップタイからスタートしたカイマーは、13番ホールまでに2位との差を3打に広げました。

ところが、15番ホールでダブルボギーを叩き、17番ホールを迎えたときには2位に1打差に迫られていました。

そして、放ったティーショットは、あわや池。

ボールはグリーンエッジのラフで止まったのですが、そこからのアプローチを大きくミス。

今度は、きつい下り傾斜に移る手前で止まってしまったのです。次のパーパットは右に大きく曲がる、距離9メートルの難しいライン。

でも、これをカイマーは気迫でねじ込んだのです。そして、そのまま1打差を守っての優勝となりました。

このカイマーより、はるかに長い21メートル余りのバーディパットを沈めたのが、昨年最終日のジョナサン・ベガスでした。

大会史上最長のバーディパットと言われるその一打をご覧ください(下掲の動画)。

イアン・ポールター、天下御免のスピードゴルフ

最後は、2011年に記録されたイアン・ポールターの「スピードゴルフ」です。

大会3日目、夕暮れが迫る中、ダスティン・ジョンソンと回るポールターはとにかく先を急いでいました。

日没サスペンデッドのホーンが鳴る前に18番ティーショットを終えたかったからです。それさえできれば第3ラウンドの競技を終え、翌朝はゆっくり寝て、会場入りできるからです。

逆に、18番ティーショットを打つ前にホーンが鳴れば、翌日は早朝にコース入りして残ったホールのプレーを続けなければいけません。

だから、ポールターは17番でティショットを放つや、ジョンソンも自らのキャディも置き去りにして、グリーンへ一目散。

グリーンに上がると自らピンを抜いて、2パットのパー。

さらに、急ぎ18番ティーにのぼると、打順を無視(ジョンソンは17番でバーディをマーク)。ティーのすぐ先を歩く前の組(フィル・ミケルソンとマーティン・レアード)に「先に打たせてくれ!」とことわり、そして強引にティーショットを放ったのです。

でも、これにはテレビ解説のジョニー・ミラーが「マナー違反だ」と非難。

しかし、ポールターは「そんなこと言うけど、こっちの身にもなってくれ。お陰で、5時15分に起きずに済んだんだ」と意に介しませんでした。

いろいろあります、17番。

今年も面白いドラマを!

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こせきよういち

かれこれ30年もフリーランスのライター稼業をやっています。活動のフィールドはゴルフ雑誌がメインですが、ゴーストライターとして単行本を執筆したり、某出版社の運営を手伝ったり、テレビ・ラジオのスポーツ番組の構成を手掛けたり……。昨年(2016年)はトランプ大統領をテーマにした単行本の一部執筆もしました(笑)。でも、目下一番忙しいのは、日々SNSにアップしているゴルフ関連の話題を収集する作業かな。ゴルフ界、スポーツ界がもっと元気になれるように、との視点から有益な、あるいは面白い情報を集め、発信しています。 Twitter: https://twitter.com/kohe46

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