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ダボとボギーの差はここにある!「ラウンドで学ぶこの違い!」〜新ラウンド日記第21回

ゴルフは上手くいくこともありますが、程度の差はあるものの、大半は上手くいかないのです!

しかし、そんな中でも傷を最小限に止めることができるかが、スコア的には「ダボ(ダブルボギー)とボギーの差」に現れてきます。

最初から、ボギーを取りに行けば、コース攻略はそれほど難しくはないでしょうが、パーを狙いにいくと、コース攻略は途端に難しくなります。

今回は、ダボとボギーの差はどこにあるのかを、ラウンドから考えてみます!

ダボとボギーはたった1打差なのですが! ~まずその違いを考えてみましょう!

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皆さんご存知の通り、ゴルフはスコアを競うゲームです。各ホールパー基準に、少しでも少ない打数で上がりたいと、努力するわけです。

プロゴルファーや上級者は、パーはもちろんのこと、バーティーで上がって、パープレーやアンダーで回る方もいますが、普通はシングルで70台、上手い人で80台、次いで90台となるでしょう。

70台~90台の方でも、ダボの危機はあるでしょうし、80台、90台の方では、ダボを叩くこともあるでしょう。

このダボの危機の中でも、本当にダボを叩かずにしのぐ方がいます。これが、今回考えたいダボとボギーの差だと思います。

端的に言えば、簡単にダボを叩くのがアベレージゴルファーで、シングルクラスは簡単にはダボを叩かずに、何とかボギーでしのぐことができます。ここが決定的に違うところだと思います。

ダボとボギーはたった1打差ですが、この1打を必死に守ろうとする、このしぶとさが最終的なスコアになって現れます!

上級者は、上手くいかない時でも、簡単にはダボを打たない!

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それを痛感するのは、上級者のシングルクラスの方は、ダボの危機に立っても、簡単にはダボを叩かないということです。

それは、ボギーの危機を何とかパーで切り抜けるのと同じで、ダボなんて叩こうものなら、それを取り戻すのが大変だということを身に染みてわかっているので、何とかボギーで抑えるように必死になるのです。

今回同伴したシングルハンデのAさんは、距離のあるミドルホール(パー4)で、ドライバーショットを曲げて林に入れ、そこから脱出しましたが3打目の距離が残り、その3打目が乗らずにグリーンの手前でした。

これはダボになるなぁと見ていたら、4打目の少し距離のあるアプローチをピタッと寄せて、お先にとボギーで上がっていました!

この距離のアプローチを距離を合わせて来るのは、さすがシングルクラスです。ここが、シングルさんのダボにしないしぶとさだと痛感しました!

ダボを叩いたホールを振り返ってみると、見えて来るものがある!

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一方で、私のこの日のラウンドを振り返ってみると、特にダボを叩いたホールにおける慎重さを欠いた雑なプレーぶりが、ダボにつながったことが見えてきます。

決して、いい加減にプレーをしたわけではありませんが、もっと慎重に考えて、絶対にダボを叩かないように対応すべきだったというのが見えてきます。

その中でも、これは絶対に駄目だという場面をご紹介します。

左直角のドッグレッグのミドルホールで、コーナーまでは約200ヤードです。ティーショットをややトップして、ぎりぎりで狙えるかどうかの、まだ200ヤードほどの2打目が残りました。

ライはやや左足下がりでしたが、長いクラブを持ち、これをトップして、3打目も150ヤード程度残ってしまいました。

グリーンは縦距離がなく、オーバーすると砲台グリーンへの打ち上げの難しいアプローチになります。案の定3打目をショートして、微妙な距離のアプローチを寄せ切れずにダボになりました。

――ここは、2打目の判断ミスです。無理をせずに、アイアンなどで残り100ヤード以内へ運んでいけば、まだチャンスはあったのです。この切り替えができていなかったことが、ダボにつながりました。

最初からボギーを取りに行くと、コース攻略は比較的やさしいと感じるのは?

それでは、ダボを回避するために最初からボギー狙いで攻めてみたとすると、その攻め方はまったく違って来ます。

なぜなら、最初からボギーで良しということなら、ドライバーでのティーショットも無理をせずに、フェアウェイをキープして、2打目も距離を欲張らずにレイアップするでしょう。

そうすれば、ショートアイアンでフルショットできる距離の3打目となり、ボギーオンでボギーを取ることができるでしょう。

このボギーを取りにいく攻め方は、ゴルフのスコアメイクには欠かせないプレーです。

しかし、このボギーを目指す攻め方は、オールボギーの90で良しとする考え方で、ゴルフの組み立てとしては、なかなか満足感を得られません!

そのために、パーオンを目指して、ナイスショットを目指してしまうという欲に負けてしまいます。

ボギーでも良しという攻め方が、パーを呼び込み、結構いいスコアで回れたりすることにつながるのです。

ネガティブでも、それ行けのポジティブでもない、淡々とプレーするゴルフがダボとボギーの差!

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こうして見て来ると、ダボとボギーを分ける差は、どこにあるのでしょうか?

ゴルフのそれぞれの腕にもよるでしょうが、自分の腕前を的確に判断して、無理をしない攻め方が結果として良い結果をもたらすことになると思います。

それは、気持ちをネガティブでもポジティブでもない、淡々とプレーする気持ちを維持することでしょう。

ただし、ここで大事なことは、気持ちの入れ方のスイッチだと思います。

ティーショットや2打目などでは、淡々とプレーしていき、グリーンを外した時やこれはダボの危機という場面で、スイッチを入れて、パーやボギーを必死に取りにいくというプレースタイルです。

最初に紹介したシングルAさんは、まさにこの気持ちの状態を維持していました。ここに、ダボとボギーの差があると考えます!

さあ、ダボを叩かないように、気持ちのスイッチをオン・オフして頑張りましょう!