パッティングではどこを見るべきなのでしょう?

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どっしりと下半身を固め、土台をしっかりさせたら、アドレスはOK。

手を使わず、肩でストロークすることもできた……。

それなのに、パターヘッドが自然な軌道から外れることがあります。

この原因は、あなたの目にあるのです。これは、ある意味最も厄介な邪魔ものかもしれません。

カップを見てしまうから、ヘッドの軌道が狂う

カップを見てしまうから、ヘッドの軌道が狂う

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目が邪魔をするケースで最も多いのは、インパクトの瞬間にカップを見てしまうというものです。

特にショートパット、距離が短くなるほど「入れて当たり前」、「だけど、やっぱり不安」という気持ちから、ついカップを見てしまうアマチュアゴルファーは実に多いのです。

カップを見れば、左肩が上がってしまったり、上半身が起き上がったりします。そうなると、パターヘッドは右に出ます。

その結果、ボールは右に押し出してしまいます。

このミスは、特に短いスライスラインのときに多く見られる傾向があります。

距離の短いスライスラインというのは、視野の左上隅にカップが見えています。

そのために、このカップを見ようとしますと、どうしてもパターヘッドを右に押し出してしまうというわけです。

これがフックラインになりますと、カップは視野の左下隅にありますので、このカップを見ようとすれば、それにつられて右肩が前に出て、引っ掛けてしまうというわけです。

フックラインのケースでは、カップが視野の外にあることもあって、そうなると、ますますボールの行方が気になってしまいますから、左を向いてしまうことも多いのです。

このように、人間の目というものは、目の向く方向に体が向かうようにできているのです。

体が向かってしまえば、肩も同じ方向に向かい、それに合わせるように腕も、そしてパターヘッドも同じ方向に向かってしまうのです。

パターの目印を目で追わない

パターの目印を目で追わない

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まあ、カップを見てしまうのは人間の本能かもしれませんので、当たり前といえば当たり前の話で、バスケットボールプレーヤーのノールックパスみたいに右を見ながら左にパスをするなんて芸当は、普通の人間にはできません。

目が犯してしまう罪は、これだけではありません。

ここ十数年、オデッセイの「2ボール」やテーラーメイドの「スパイダー」といったパターが、プロアマを問わず、人気を博しています。

これらのモデルは、「真っすぐ引いて、真っすぐ打ち出せる」という特徴を売りにした慣性モーメントの高いパターです。

多くの皆さんも、そうしたパターを愛用していると思いますが、このタイプのパターというのは、パターフェースの芯でヒットしやすいように、パターヘッドの真ん中にラインなどが引いてあったり、パターヘッドの芯がイメージしやすい形状だったりするものが多いかと思います。

ところがです、この真ん中を意識させる目印や形状が、曲者なのです。

目印があったり、ヘッドの形状が特徴的だったりしますと、どうしてもそれらを目で追いたくなってしまうのが、人間の習性なのです。

特に、このタイプのパターを使っているゴルファーは、真っすぐパターヘッドを引くということを意識している人が多いでしょうから、なおのことバックストロークでのパターヘッドの行方が気になってしまうのです。

そこに、目で追うにはおあつらえ向きの目印があるものですから、バックストロークでいよいよパターヘッドを目で追ってしまうというわけです。

ボールはぼんやり見るくらいでちょうどいい

ボールはぼんやり見るくらいでちょうどいい

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バックストロークを行うときに、目でパターヘッドを追ってしまえば、どうしたってストロークの軌道は狂ってしまいます。

軌道が狂っていることを自分の目で見てしまえば、「あっ、ヤバい。真っすぐパターヘッドが引けてないぞ」となってしまい、ストロークを修正させようとしてしまいますから、今度はダウンストロークが乱れてしまうということになります。

仮に、バックストロークの軌道が正しく真っすぐ引けたとしても、目でパターヘッドを追ってしまえば、ボールをヒットしたインパクト後もまたパターヘッドを目で追ってしまいます。

そうなってしまいますと、冒頭で紹介したようなミスが起こりやすくなってしまいます。

とにかく、目はこれからヒットするボールだけを見ていることです。

使っているパターというのは、オートマティックに真っすぐ引けるように設計されているのですから、心配は無用なのです。

ただし、ボールだけを見るとはいっても、過度な「目力」はまったく必要ありません。

カッと目を見開いたり、ボールを凝視してしまいますと、それだけで上半身、特に肩や腕に無駄な力が入ってしまうのです。

ドライバーショットやアイアンショットなど、すべてのショットに言えることですが、ボールというのは、ぼんやり見るくらいでちょうどいいのです。

ぼんやり見ていることで、ボールをヒットしたインパクト後もボールのあった場所を見続けていられるのです。

ということで、結果的にはヘッドアップをしないのですから、カップインの確率もグンと高まるはずです。
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Nick Jagger

元某ゴルフ雑誌編集長。ゴルフ取材歴30年以上。現在フリーランスのライターとして、単行本、ゴルフコミックの原作など多数執筆中。

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ゴルフ5大処分市200701-0801

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