パットはジャストタッチか?それとも43センチオーバーのタッチか?

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パッティングでボールをヒットする際、最後のひと転がりでカップインするジャストタッチ派と、常にカップをオーバーさせる強さでボールを打つベストタッチ派に分かれます。

アメリカで行われた実験では、パッティングはカップを43センチオーバーする強さでボールをヒットしたときに、最もカップインする確率が高いということが分かったそうですが、あなたはどちら派ですか?

ジャストタッチはカップの入り口が広くなる

ジャストタッチはカップの入り口が広くなる

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大半のプロゴルファーは、カップをオーバーするようなタッチでパッティングをしています。

その理由は昔からよく言われる格言「ネバー・アップ・ネバー・イン(届かなければ、入らない)」を実践しているからです。

しかしながら、中にはジャストタッチで打っているプロも少なからずいるのも事実です。

その理由として最も説得力があるのは、ジャストタッチの強さで打つと、カップの入り口が広がるからというものでしょう。

パッティングでは、最後のひと転がりでカップの左右の縁から入ることも珍しくありません。

ボールの中心がカップの内側に少しでもかかっているとき、前に転がる力を失ったボールは、カップの縁でバランスを崩したかのように内側、つまりカップの側に転がり落ちてしまうのです。

しかし、これが勢いのあるボールですと、同じラインを通っても、カップの横を通過していってしまいます。

あるいは、タッチが強過ぎると、ボールの半分以上がカップの内側を通過しているのに、クルリとカップを舐めてしまうこともよくありますよね。

つまり、ジャストタッチで打ったパットは、カップの入り口が正面だけではなく、左右にもあるため、事実上のカップの幅が広がるということです。

それに対して、強めにヒットしたパットは、カップの入り口が直径以下になってしまうために、カップの幅が狭くなるのです。

どちらがカップインする確率が高いかは言うまでもないというのが、ジャストタッチ派の言い分です。

強めに打つメリットは微妙な傾斜の影響を受けにくい

強めに打つメリットは微妙な傾斜の影響を受けにくい

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ジャストタッチ派の言い分も一理あります。

ほんの数ミリの違いでカップの縁を通り過ぎていくパットも、一度は入りかけたのにカップに舐められたパットも、我々アマチュアゴルファーであれば、「惜しいね」、「悔しい~」で済まされるでしょうが、1ストロークに大きなお金がかかっているプロゴルファーは、「惜しい」や「悔しい」では済まされないのです。

だから、彼らの中にはジャストタッチ派が少なくないのです。

また、ジャストタッチでボールをヒットする気持ちがあると、集中力が高まるというプロもいます。

もちろん、ジャストタッチで打てば、大オーバーするというリスクも少ないですから、滅多なことでは3パットしないというメリットもあるでしょう。

とは言うものの、ジャストタッチでボールをヒットしようとすれば、カップの入り口周辺の微妙なアンジュレーションもしっかり読み切らなくてはいけません。

言うまでもなく、失速しかけたボールは、傾斜の影響を強く受けるからです。

その点、強くヒットした勢いのあるボールは、微妙な傾斜の影響を受けにくいというメリットがあります。

オーバーしても、返しのラインは来た道を戻るのですから、ラインは読みやすい。そして、データ的にも「43センチオーバーさせる強さ」というのが、最もカップインする確率が高いということが証明されています。

さてさて、あなたはどちらの考え方を支持しますか?

正解はありません。

大切なのは、あなたのパッティングスタイルを貫徹することです。

「パンチ」の原因はストロークの方法とメンタルにある

「パンチ」の原因はストロークの方法とメンタルにある

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ジャストタッチ派であれ43センチオーバー派であれ、ボールをヒットする瞬間に「パンチ」が入ってしまえば、カップインの確率は大幅に下がってしまいます。

「パンチ」の原因は、ストロークの方法とメンタル、そして2つが複合したものがあります。

ストロークでは手打ちが一番の原因でしょう。

たとえ振り子をイメージしながらショルダーターンでストロークしても、インパクトの瞬間に手が打ちにいってしまえば、ヘッドスピードが急に速くなってしまい、パンチが入ってしまうのです。

では、なぜ手が打ちにいってしまうのかといえば、ひとつは打ち急ぎです。

大事なパットになればなるほど、プレッシャーがかかります。そのプレッシャーから早く逃れたい、早く結果が見たいという気持ちが打ち急ぎを誘発するのです。

打ち急げば、当然パターヘッドのヘッドスピードが増しますから、すなわち、パンチが入ってしまうのです。

インパクトで距離感を調節しない

インパクトで距離感を調節しない

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距離感に対する不安というのもあります。

これは、むしろショートパットのときに見られます。

素振りでタッチをイメージしても、いざ実際にストロークするとき、「これでは届かないかも……」というような思いが一瞬頭をかすめます。

すると、次の瞬間、もう少し距離を出そうとパンチが入ってしまうというわけです。

パンチを防止するには、とにかくインパクトで距離感を調節しようとしないことです。あくまで、振り子式のストロークで距離感を出すことを肝に銘じることです。

具体的にはバックスイングよりも、フォロースルーをしっかり取ることを意識します。フォローをしっかり取ろうとすれば、オーバーを警戒して、自然にストローク自体がゆっくりになるからです。
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Nick Jagger

元某ゴルフ雑誌編集長。ゴルフ取材歴30年以上。現在フリーランスのライターとして、単行本、ゴルフコミックの原作など多数執筆中。

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ダンロップX2ボール200701-0801

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