新・貧打爆裂レポート『トライプリンシプルパターTP-01+』

今回の新・貧打爆裂レポートは、2019年2月に発売されたヨネックス『トライプリンシプルパターTP-01+』です。

いつものようにコースに持ち込んでラウンドしてみました。「1メートルのパットが90%以上の確率で入る」という真相に迫ります。動画も含めて試打レポートします。

感性だけでなく科学力でパットするのがTP-01+だ!

感性だけでなく科学力でパットするのがTP-01+だ!
『トライプリンシプルパターTP-01+』は、ヨネックスが2019年2月に発売したパターです。

トライプリンシプル理論で製作されたパターを試打するのは、3回目です。

【試打クラブスペック】
シャフト レクシス スチールコア
ロフト  3度
長さ   36インチ
ライ角  68度
重量   584グラム
価格   オープン価格

福岡大学名誉教授の清水明氏が発案した「1メートルのパットを90%以上の確率で決めるための理論」で作ったパターが、トライプリンシプルパターです。

詳細に書くと長くなってしまうので、まとめて書きますと、一つはヘッドの慣性モーメントを高めて、方向性と飛距離を安定させること。

1メートルのパットを打つ際に、インパクトでスクエアに打ち出し方向にフェースが向いている前提で、ヘッドの軌道の許容範囲を明確にして、視覚的にその範囲内に収まりやすくさせること。

人間工学の見地から、正しくストロークしやすくなるようなライ角、長さなどのチューニング。

理論の3つの柱を具現化したパターが、トライプリンシプルパターなのです。

『トライプリンシプルパターTP-01+』は、「レクシス スチールコア」というヨネックスオリジナルのパター専用のシャフトが標準シャフトとして装着されています。

このシャフトは、スチールよりも硬いのです。内側にスチール、外側をカーボン繊維で補強することで可能になった最新のシャフトです。

推奨される長さは、36インチです。

アルミニウムのインゴットを削り出して作ったヘッドは、まずは、厚みを感じます。

フェースはボールを覆うように、ほぼボールと同じ高さがあります。ヘッドの内側は、上から見ても、横から見ても凹んでいます。

フェースと垂直のサイトラインだけではなく、いろいろなラインがプリントされていたり、形状の中にも隠されていたりします。すべてが理論を支える技術なのです。

36インチのパターは打ちづらいというイメージでしたが、驚くことに、素振りしてみると、スムーズに動くのです。不思議な感じでした。

理論を完全には理解できていない僕でも、納得し切れていないのに、無意識に良いストロークができるのが、『トライプリンシプルパターTP-01+』だということは、素振りでもわかります。

新しいシャフトも機能している感じがしました。

過去に試打した『トライプリンシプルパター』よりも、素振りの時点で好感触でした。シャフトが余計な邪魔をしないことは、パットにおいて大事なことだと思います。

パターの試打は、軽く練習グリーンでタッチを確認してから、ラウンドしますが、今回の動画の撮影は、ラウンドとは別にホールを貸し切ってやらせてもらいました。

『トライプリンシプルパターTP-01+』は、一言で書くと、不思議なパターです。

感性が不要だと思い知る不思議なパターTP-01+!

動画を見てください。

『トライプリンシプルパターTP-01+』を最初に打ったのは、15ヤードの上りのパットでした。

普通に打ちましたが、少し弱いかなぁ、という打ち応えでした。

『トライプリンシプルパターTP-01+』は、芯が大きいことは間違いなのですが、逆に、芯に当たっても爽快感はありません。

パターの感触に、鋭さを求めるゴルファーには、鈍い感触は受け入れがたいと思います。

弱いと思ったのに、カップまでボールは転がりました。カップの横、30センチにボールは止まりました。

次のホールは、5ヤードのパットでした。大きく右に曲がるラインで、カップの左1ヤードを狙って打ちました。

ボールはするすると転がって、カップの左を過ぎて1ヤードオーバーして止まりました。

1ヤードです。9割決まることを意識しつつストレートに打ち、きれいに入りました。

僕の場合、1ヤードのパットは普段でも9割を超えて入れているので、『トライプリンシプルパターTP-01+』の優位性をラウンドで確認することは難しい課題でしたが、ストレートに構えて、気持ち良く打てることは間違いないので、合格していると思いました。

その2ホール後で、面白いことがありました。

12ヤードのパットで、カップの手前で急激に左に曲がるラインでした。狙いにいってオーバーすると、簡単に3パットするラインであることはわかっていたので、タッチを合わせて打ちました。

イメージとしては左に外すのは良いが、右に外すのはちょっと気持ちが悪いという感じです。切れそうな幅の3分の2ぐらいを狙って打ちました。

ボールは、すーっと転がっていき、カップの手前で切れてカップに入りました。

「あれが入るのか?」と驚きました。何十回も打ったことがあるラインだから、本当に意外でした。

転がりの良さでラインが消せるほどという点が、『トライプリンシプルパターTP-01+』の力です。

感覚に頼らずに、方向を合わせて、振り幅分を打つだけ。

『トライプリンシプルパターTP-01+』は、それだけで良いのです。

あとは、無意識でもパターが結果を出してくれます。特にストレートなラインをストレートに転がすことは『トライプリンシプルパターTP-01+』の得意技です。

パットに苦手意識があるゴルファーに『トライプリンシプルパターTP-01+』はオススメです。

今までいろいろと挑戦してきて、絶望しているようなゴルファーほど、このパターは機能します。

「レクシス スチールコア」の36インチシャフトを試してみてほしいです。

『トライプリンシプルパターTP-01+』は、オートマチックです。今までのパットの技術の積み重ねを否定されたような気分になりました。

個人的な意見ですけど、すぐに使おうという気にはなりませんでした。

パットは、ラウンドを通して良かったのです。でも、その実感が伴わなかったのです。

不思議な魔法にかかっている内に、プレーが終わったみたい感じでした。もっと使ってみたい、とは思いました。

『トライプリンシプルパターTP-01+』は、かなり高額な部類のパターです。簡単に試すという訳にはいかないと思います。

魔法みたいな体験をしたと読んで、興味が湧かないゴルファーには、オススメしません。

ただ、直感的にピンときたゴルファーは、思い切ってテストしてみるべきです。

『トライプリンシプルパターTP-01+』は、不格好だからと手にも取らないゴルファーもたくさんいます。

僕もその一人です。

しかし、ゴルフ史を振り返ってみてみると、新しいページを開く用具は、バージョンアップ的なものではなく、突然変異のようなまったく違う形態であることが多いのも事実です。

試打して良かったなぁ、と、ラウンド後に考えることができたのです。
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ロマン派ゴルフ作家の篠原

ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップのバイヤー、広告代理店、市場調査会社、団体職員などをしつつ、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストとしてデビュー。『Golf Planet』はゴルフエッセイとして複数の日本一の記録を保持し、恋愛小説も執筆。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。 https://blog.goo.ne.jp/golfplanet

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