セオリーが変わった!体重移動よりも回転スピード重視のスイングを!

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道具の進化に伴い、スイング理論も大きく変わって来ました。

パーシモンヘッドにスチールシャフトのクラブで、糸巻きボールを飛ばそうとしていた頃は、大きく体重移動するスイングで、ボールに力を伝えるプロゴルファーが多かったと思います。

しかし、現代の主流は間違いなく回転スピード重視に変わって来たと思います。

男子フィギュアスケートの絶対王者、羽生結弦選手(最近はネイサン・チェン選手も強いですね……)のジャンプは、まったく軸のブレがなく、正確に高速回転しています。

ゴルフのスイングも、回転スピード重視のほうが体力や筋力の衰えによる影響は少ないと思います。

それでは、体重移動型と回転型のスイングについて、『おっ3』の講釈を始めます。

ホームランバッターも体重移動型と回転型に分類できます。~体重移動型~

ホームランバッターも体重移動型と回転型に分類できます。~体重移動型~

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日本ハムファイターズの不動の4番バッター中田翔選手。

高校時代は、『エースで4番』という才能を開花させて、推定飛距離170メートルという超特大のホームランを打ったとされています。

中田選手の場合は、左足を遠くに踏み込み、体重移動を使ってボールを叩きにいっています。

ボールを待っている時よりも打つ瞬間は、スイング軸そのものがかなり投手寄りに動くことになります。

当然、頭の位置も投手寄りになります。

183センチ107キロの体格で体重移動を使うので、衝撃力は大きいとは思います。

一方で、『空振り率』が非常に高いこと、ゴロよりもフライの比率が非常に高いという特徴を持っています。

というのも、向かって来るボールに対して自分のアタマも突っ込んでいく形になるため、ちょっとしたボールの変化でもボールの芯をとらえにくくなってしまうからだと思います。

中田選手のホームランは、弾丸ライナーの場合が割と多く見受けられます。ボールを弾き返すようなイメージです。

ホームランバッターも体重移動型と回転型に分類できます。~回転型~

ホームランバッターも体重移動型と回転型に分類できます。~回転型~

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日本球界を代表するホームランバッター、西武ライオンズの中村剛也選手。

身長175センチ102キロと、体型から想像すると、大きな体重移動でボールを飛ばすように思うかもしれません。

しかし、実は中村選手のスイングは完璧な回転型と思います。

狭いスタンスから、左足の踏み出しは決して大きくはなく、両足のちょうど真ん中あたりに重心を置いて、クルリと回転してボールを飛ばします。

『おかわり君』の愛称で親しまれている中村選手は、プロ生活17年でホームラン20本以上打ったシーズンが12回もあるんです。

美しい放物線を描く弾道は、2011年のオールスターゲームで『おっ3』も目の当たりにしました。

36歳とベテランの域に達した中村選手ですが、2019シーズンもホームランは30本もかっ飛ばしています。

回転型のスイングは野球においても、高弾道と安定した飛距離の源のようです。

ベテランゴルファーの強みを生かす!

ベテランゴルファーの強みを生かす!

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ゴルフの世界では『鉄人』と言っても過言ではない室田淳プロ。

64歳の大ベテランですが、しばしばレギュラーツアーにもその勇姿を見せてくれています。

室田プロの2019年のドライビングディスタンスは、なんと261.25ヤードです。

繰り返しますが、室田プロは64歳です。もちろん、日頃のトレーニングに裏付けられた強靭な身体あればこそ! ではあります。

さて、室田プロの写真のベルト付近と両足をご覧ください。

おへそは、飛球線方向よりも左を向くほどに骨盤は回転しています。そして、左足、右足ともに強く地面と踏みしめているのがわかります。

これは、頭の位置が両足のちょうど中間地点くらいにある時以外はできない踏ん張り方です。

ベテランゴルファーは、筋力では若手に敵いません。しかし、人生経験から、自分との向き合いは上手なはずです(そうじゃない個性の方もいらっしゃるとは思いますが……)。

室田プロのように、手や腕の力を抜き、回転に徹する意志を持つのは、血気にはやる若い世代には難しい試みです。

ベテランゴルファーの強みである、自身の心のコントロールをして、回転型のスイングを身に付けることは、アスリートゴルファーとしての寿命を延ばすことにもつながります。

体重移動をしないで打ってみましょう。

体重移動をしないで打ってみましょう。

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注目は、むくつけき男性の足? ではなく、足を閉じた状態です。

この状態で、クラブを短く持ってハーフスイングしてみてください。

決してバランスを崩してはいけませんよ。

何度かハーフスイングを繰り返しているうちに、両足裏全体で『回転』のバランスを取っていることがわかって来ると思います。

右打ちの方の場合は、バックスイングで少しずつ右足かかとに体重が乗り、切り返してからは左足爪先方向にそして左足かかとと、回るように身体が乗る位置が変わっていきます。

こうして体重が乗る位置が移動することで、身体を回転させるのです。

乗る位置の移動は、上から見ると『N』の形になります。

こうして回転運動でスイングできるようになって来ると、余計な力を入れなくても身体が回り、クラブはそれにつられるように振れる感覚がわかって来ると思います。

地面反力!

地面反力!

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最近良く聞く『地面反力』という言葉。

回転型スイングとの相性が抜群のスピードアップの要素です。

身長178センチ体重66キロと、ツアープロとしては極めて華奢なジャスティン・トーマス。

しかし、ドライバーを一振りすれば軽く300ヤードを越えるショットを放ちます。

トーマスの飛距離の原動力は、回転力と地面反力です。

インパクト直後の写真を見るとわかるように、両かかとが浮き上がり、飛び上がるような動きをしています。

前出の足を閉じた状態でのハーフスイングに慣れて来たら、インパクト直前に左膝が伸び上がるような動きを入れてみてください。

ヘッドが急激に加速することをおわかりいただけると思います。

昔のスイング理論ではNGだった動きですが、今では推奨されています。

体格にも年齢にも左右されない!

体格にも年齢にも左右されない!

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カシオワールドオープンで、飛ばし屋っぷりを見せてくれた、ジンバブエのスコット・ビンセント。

ビンセントは身長178センチ体重68キロと軽量です。

しかし、ドライバーの飛距離は平均で300ヤードを超えて来ます。

ビンセントも完全に回転スピードの速さで飛距離を出して来ます。

J・トーマスも、ビンセントも細身で、体格に恵まれているとは言い難いです。

シニアになっても余り飛距離が変わらない室田プロ、アメリカのシニアでは、フレッド・カプルスなどが回転型スイングで飛ばしています。

体格や年齢に飛距離を左右されにくい回転型スイングで冬場も飛ばしていきましょう!

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おっ3

野球、バレーボール、スキー、陸上競技などなどスポーツ歴だけは豊富ですが、全てそこそこレベルで引退。仕事としてゴルフに関わった時期もありますが、今は素人のゴルフ愛好家です。 現在もトレーニングを怠らずに行っているものの、全身の経年劣化が著しく、常に痛みと戦っている『おっ3』です。

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